中居正広仲間由紀恵の迫真の演技!今見返しておきたい悲劇的な運命と夫婦の愛

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

8月15日の終戦記念日が近づいてきているが、こんな世界情勢だからこそ今年はより一層戦争と平和について考えさせられる。2008年に公開された映画『私は貝になりたい(2008)』は今、改めて見返しておきたい1作だ。

第二次大戦中に上官の命令に従い捕虜を殺害した容疑でC級戦犯として逮捕、そして処刑されてしまう悲運を描くフィクショナルなヒューマンドラマ。2008年の映画版以前にも、フランキー堺が主演した1958年のドラマ、1959年の映画、所ジョージ主演の1994年のドラマなど、繰り返し映像化されてきた名作と言える。

中居正広と仲間由紀恵が主演した映画「私は貝になりたい(2008)」
中居正広と仲間由紀恵が主演した映画「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

高知で小さな理髪店を営む清水豊松は、妻・房江と幼い息子と慎しくも幸せに暮らしていたが、昭和19年、赤紙が届き、本土を防衛のために編成された部隊として出征することに。翌年に終戦を迎え、やっとの思いで家族の元へ戻った豊松だったが、2人目の子どもを授かった矢先、突如MP(ミリタリー・ポリス)が現れ、米兵捕虜殺害の罪で連行されてしまう。豊松は上官の命令に従っただけと無実を訴えるものの、非情な判決が下され...。

戦争が招いた不条理や悲劇がつづられていく本作で、主人公の豊松を演じたのが中居正広だ。名作をリメイクし、親子の悲運を描いたドラマ「砂の器」(2004年)やサイコな殺人犯を演じた『模倣犯』(2002年)など、当時の中居は影を背負ったキャラクターを演じ、役者として高い評価を得ていた。

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

「砂の器」でタッグを組んだ福澤克雄(「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズなど)が初の映画監督を務めた『私は貝になりたい(2008)』では、セリフの一言一言にいたるまで、悲しき運命に翻弄される主人公の喜怒哀楽をエモーショナルに表現。息子と楽しそうに遊ぶ姿、家族と離ればなれになる瞬間、刑を宣告された際の悲痛な叫び、金網越しに赤ん坊と触れ合う束の間の安堵、絶望し心を閉ざす表情...など、戦争によって人生を壊された庶民が、"貝"になっていく様子を体現している。中居は役作りのために減量を行い、自らを追い込んだそうで、極限の状態で挑んだ鬼気迫る演技は圧巻だ。

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

一方、夫の無罪を信じて行動する愛情深き妻・房江を演じているのが仲間由紀恵だ。周囲から無理だと言われながらも、唯一自分ができる嘆願書集めに奔走し、必死に夫の帰りを信じる複雑な胸中を表現。芯を持ちながら時に弱さも感じさせる人間味のある表情には、心揺さぶられてしまう。

また、脇を固めるキャストにも豪華俳優陣が名を連ねており、上官の矢野中将役の石坂浩二は、戦犯は自分一人だと部下を庇う威厳のある様子を重厚な演技で表現。さらに、豊松と同じ房の陽気で情に厚い西沢役に笑福亭鶴瓶、豊松が初めて出会うことになる物静かな死刑囚の青年・大西役に草なぎ剛(※草なぎの「なぎ」は正しくはゆみへんに「剪」)、死に臨む豊松に寄り添う教誨師の小宮役に上川隆也...と、それぞれが持ち前の雰囲気を存分に生かした演技で、物語に深みをもたらしている。

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会

「私は貝になりたい(2008)」
「私は貝になりたい(2008)」

(C)2008「私は貝になりたい」製作委員会 

オリジナル版も手がけた名脚本家・橋本忍が、脚本を書き直し再度制作された『私は貝になりたい(2008)』。どこにでもいる庶民が、戦争に加担しなければならなかった、命令によって人を殺さなくてはいけなかった...そんな時代があったことを、作品を通してしっかりと胸に刻み込みたい。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

私は貝になりたい(2008)
放送日時:2022年8月15日(月)21:00~
チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

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