桐山漣の美しすぎるキスシーンが見どころのドラマ「ラブファントム」

ミュージカル「テニスの王子様」シリーズの丸井ブン太役で存在感を示した後、「仮面ライダーW」の左翔太郎役で注目を集めた桐山漣(※「漣」は正しくはしんにょうの点一つ)。大きな瞳と均整の取れたスタイル、そして甘く響く美声の持ち主として知られる彼は、俳優としてのキャリアを着実に重ねる中で、フレッシュな美青年から眼鏡の似合う大人の魅力たっぷりな男性へと成長。「コードネームミラージュ」でのミラージュ／森山真一役や「おじさんはカワイイものがお好き。」の鳴戸渡役などでは、細身のスーツとメガネという圧倒的ビジュアルを披露し、多くのファンを魅了した。そんな桐山の魅力を最大限に引き出したドラマが2021年に制作された「ラブファントム」だ。

人気コミックの実写化となる同作は、一流ホテルを舞台に「怪人」と呼ばれるほどクールで優秀、そのうえ容姿端麗で常にスマートな行動をとるクールなエリートホテルマン・長谷慧(38歳)と、不器用だけど、裏表のない"癒し系"なホテルカフェ店員の平沢百々子(22歳)との、キスから始まる秘密の恋を描いたラブストーリー。

マグノリア・オリエント・ホテルにあるカフェ・キャリコで働く平沢百々子は、ある夜、仕事終わりに毎日のように訪れるホテルの空中展望台で見知らぬ男と出会う。出会ったばかりなのに、吸い寄せられるようにキスを繰り返すふたり。翌日、激しいキスの感触が忘れられない百々子は、展望台の男と再会し、彼が同じホテル勤務の"完璧"すぎるほどのエリートホテルマン・長谷慧だったことを知る...。

桐山が演じるのは、周囲から"美魔男"と呼ばれ、周囲から憧れのまなざしを送られている慧。職場では、リムレスのメガネに上質なスーツといった完璧なビジュアルに加え、聞く者すべての心をわしづかみにする知的で艶やかな美声を響かせる存在だが、心が通い合った後にヒロイン・百々子の前だけでみせる、無防備な甘い表情や柔らかいしゃべり方のギャップがたまらないキャラクターなのだ。中でも、桐山は百々子のことが可愛くてたまらないという甘々な一面と、女性には常に敬意を払わなければという紳士のプライドゆえの理性的な一面もトーンだけでしっかりと表現することに成功している。百々子を演じる小西とのキスシーンでは、どこまでも美しい横顔をみせてくれる桐山。時に情熱的、時に優しくと、さまざまなキスで百々子だけでなく、視聴者のハートも溶かしてしまうこと確実だ。

話数を重ねるごとに、百々子との関係も深まり、さまざまな表情をみせるようになる慧をエレガントに演じきった桐山。そんな彼が放つ、大人の魅力を思う存分味わって欲しい。

文＝中村実香

この記事の全ての画像を見る