岡田将生浜辺美波が繰り広げる痛快な復讐劇!正反対ながら息の合ったコンビっぷりにも注目のドラマ「タリオ 復讐代行の2人」

復讐エンターテインメントドラマ「タリオ 復讐代行の2人」。本作は、正義感の強い元弁護士と怪しげな詐欺師がタッグを組み、事情を抱えた被害者からの依頼を受けて悪人に復讐する、1話完結のドラマシリーズとなっている。スタッフ陣には、セカンド演出を務めた「TRICK」シリーズ(2000年〜)に、「ATARU」(2012年)や「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズ(2016年〜)などで知られる木村ひさしらが演出を務め、同じく「TRICK」シリーズの脚本家・蒔田光治らと強力チームを結成。浜辺美波と岡田将生をW主演に迎えて、痛快でポップな新感覚のドラマが完成した。

コンビで仕事をする岡田将生、浜辺美波
コンビで仕事をする岡田将生、浜辺美波

「タリオ 復讐代行の2人」 © NHK /東宝映画

この世には、明らかな悪事を働きながら罰せられずのうのうと生きている人間たちが数多く存在する。巧みに法の網をかいくぐり、金や権力を使って事件をもみ消す。そんな卑劣な悪人たちを、被害者からの依頼を受けた元弁護士と詐欺師のコンビが懲らしめる。泣き寝入りする被害者の代わりに復讐することを裏稼業とする元弁護士・白沢真実と詐欺師・黒岩賢介。復讐を望む依頼人たちの願いに寄り添い、時に痛快に時にほろ苦く、そして考えさせられる復讐劇が展開する。

世間知らずの元弁護士・白沢真実は浜辺美波が演じている。2011年に第7回東宝シンデレラオーディションでニュージェネレーション賞を受賞してデビューした浜辺。大ヒット映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)でヒロイン役を瑞々しく好演し、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞など多数の賞を獲得しブレイクを果たした。2023年度前期連続テレビ小説「らんまん」では、ヒロインを務める。正統派ヒロインから腹黒アイドルにギャンブル狂の女子高生まで、さまざまなキャラクターに扮し、演技の幅を広げてきた。

本作では、コメディエンヌとしての才能が見事に開花している。正義感が強く真っ直ぐな真実を、端正な顔を崩して表情豊かに演じている。コミカルな口調に謎の動きや派手なリアクションも、いちいちキュートだ。猪突猛進で負けず嫌いなところも妙に憎めない。遠藤憲一演じる厳格な弁護士だった父への複雑な心情も細やかに表現する。彼女が貫く真っ白な正義が眩しい。

悪知恵に長けた詐欺師・黒岩賢介は岡田将生が務めた。2006年デビュー当初は、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス」(2007年)や『天然コケッコー』(2007年)など持ち前のビジュアルを活かした二枚目役や好青年役が多かったように思う。近年では、「昭和元禄落語心中」(2018年)や『ドライブ・マイ・カー』(2021年)など一癖も二癖もある人物を演じることが増えている。本作でもダークヒーローよろしく悪い顔で悪知恵を駆使して事件解決に導いていく。美しい微笑みにはどこか裏がありそうだが、それでいて人の良さそうな心根が垣間見える。癖が強めな真実のボケに淡々とツッコミを入れ、時折見せるポンコツぶりも愛らしい黒岩を魅力的に演じた。己の汚さを自虐しながらも相棒へ向ける親愛の情も優しく温かだ。

白沢と黒岩の文字通り対照的な2人は、回を重ねるごとに不思議な絆を深めていく。息の合った掛け合いはいつまでも見ていたくなるほど。巨大詐欺事件の首謀者と疑われ行方をくらました真実の父の謎に迫る最終話では、そんな2人の切ないやりとりが涙を誘った。

法律の知識と詐欺のテクニックを駆使して、騙し騙されの駆け引きと頭脳戦が展開する本作。小柄な浜辺と長身の岡田によるコミカルな男女凸凹バディは「令和のトリック」とも評された。2人のダークヒーローぶりは、まさしく痛快。鬱屈した気分を吹き飛ばしてくれる、新たな名コンビ誕生を見た。

文=中川菜都美

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放送情報

タリオ 復讐代行の2人
放送日時:2022年10月2日(日)11:00~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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