阪神タイガースの38年ぶり日本一で幕を閉じた2023年のプロ野球。2月よりキャンプが開催され、12球団の2024年シーズンが始動する。
スカパー!プロ野球セットでは、各球団のキャンプ中継や情報を今年も放送・配信する。オフシーズンはストーブリーグも盛り上がり、福岡ソフトバンクなど各球団が2024年シーズンに向けて戦力補強を積極的に行った。各球団の注目ポイントを紹介するとともに、楽天イーグルスで2024年シーズンより指揮を執る今江敏晃監督に今季の意気込みなどを伺った。
■【セ・リーグの戦力に熱視線!】積極的な動きが目立った巨人。東京ヤクルト・中日も底上げに尽力
まずはセ・リーグ。昨季日本一に輝いた阪神だが、オフの補強は新外国人投手・ゲラの獲得が目立ったくらい。ただ、逆に積極的な補強の必要がないほど現有戦力が充実しているともいえる。投手陣は先発、救援ともリーグ随一で、打線も昨季のメンバーに故障者が出なければ今季も優勝争いの中心になりそうだ。さらに、シーズン後半、ポストシーズン、そして日本シリーズと活躍が目立った2年目の森下翔太がクリーンアップに来季定着できるか、さらなる飛躍に期待したい。
対照的にオフの補強に最も積極的だったのが巨人だ。投手では、高橋礼、泉圭輔(前福岡ソフトバンク)、近藤大亮(前オリックス)をトレードで獲得。さらに馬場皐輔、ケラーという阪神で実績十分な両投手が加入し、課題のリリーフ陣を底上げしている。ドラフト1位の西舘勇陽(中央大)もローテーションに加わる力がある。昨季もチーム打率&本塁打はリーグトップだっただけに、打線はもともと強力。阿部慎之助新監督の采配がハマれば、覇権奪回の可能性もある。
連覇から5位に沈んだ東京ヤクルトも補強に動いた。西舘昂汰(専修大)、松本健吾(トヨタ自動車)ら即戦力候補の投手をドラフトで指名。宮川哲(前埼玉西武)、嘉弥真新也(前福岡ソフトバンク)らの移籍組と新外国人のエスパーダ、ヤフーレの両投手を補強した。野手も北村拓己(前巨人)、増田珠(前福岡ソフトバンク)、西川遥輝(前楽天イーグルス)が加入。村上宗隆、山田哲人、塩見泰隆ら昨季不振だった選手たちが本来の力を発揮すれば、優勝に絡むだけの力はある。
中日もオフは課題の打線強化に取り組んだ。メジャーで長打力を発揮したディカーソンが入団。さらに巨人から中田翔と中島宏之という強打のベテランが加入し、山本泰寛(前阪神)、上林誠知(前福岡ソフトバンク)らの獲得で戦力アップ。故障で昨季を棒に振ったエース・大野雄大が復活すれば、最下位脱出はもちろん、上位も見えてくる。
広島は西川龍馬がFA移籍し、オリックスから人的補償で日高暖己投手(※「高」は正しくは「はしご高」)を獲得。ハッチ、ハーンという速球派の新外国人、ドラフト1位・常廣羽也斗(青山学院大)ら即戦力投手の補強はあったものの西川が抜けた打線の強化が課題だ。米球界からレイノルズとシャイナーを獲得したが、レイノルズは守備はいいが打撃に不安があり、メジャー経験のないシャイナーも未知数。昨季はチーム打率と防御率が共に4位ながらも最終的には2位に食い込み、新井貴浩監督の采配力が光ったが、今季はいかに。
昨季3位の横浜DeNAは、今永昇太がシカゴ・カブスへ移籍が決まり、バウアーの去就未定ながらも左右のエースの移籍の可能性が。ただ、現役ドラフトで獲得した佐々木千隼(前千葉ロッテ)と、森唯斗(前福岡ソフトバンク)の加入は大きい。下手投げの変則派・中川颯(前オリックス)、メジャーの150km右腕・ウィックら救援陣は厚みを増した。ドラフトでは社会人ナンバーワン野手の度会隆輝(ENEOS)を獲得したが、シーズンを通して安定した戦力の台頭が欲しいところ。
■【パ・リーグ新戦力に熱視線!】積極補強の福岡ソフトバンクと千葉ロッテ、外国人を入れ替えた北海道日本ハムにも注目
パ・リーグは、3連覇を果たしたオリックスの大黒柱・山本由伸がメジャーに移籍。その穴を埋めるのはなかなか難しいかもしれないが、野手は西川龍馬(前広島)がFAで加入。投手は吉田輝星(前北海道日本ハム)をトレードで、現役ドラフトでは鈴木博志(前中日)を獲得した。一方で、ドラフトは上位4人が高校生と将来性を見越した指名。新加入の160km右腕のマチャドをはじめ、さらなる新外国人の補強と現有戦力の底上げで4連覇を目指す。
一方で、今オフに目立った動きを見せたのが福岡ソフトバンク。まずはFAで山川穂高(前埼玉西武)、トレードでウォーカー(前巨人)という実績十分の野手を補強し、打線の底上げを図った。現役ドラフトで獲得した長谷川威展(前北海道日本ハム)も変則左腕投手として面白い存在。ドラフト1位は将来性を見込んで前田悠伍(大阪桐蔭高)を指名したが、2位の岩井俊介(名城大)と4位の村田賢一(明治大)の両投手は即戦力の可能性がある。3位の廣瀨隆太(慶応義塾大)も長距離砲として期待できそうだ。
千葉ロッテも効果的な補強をしたと言えそう。現役ドラフトで外野守備に定評のある愛斗(前埼玉西武)が加わり、新外国人としてセ・リーグで2度の本塁打王に輝いた実績十分のソト(前DeNA)を獲得。昨季本塁打王に輝いたポランコと共に打線の中心を期待される。メジャー114登板のコルデロ、最速162kmのフェルナンデス、ベテランの長身右腕・ダイクストラと3人の新外国人投手も加入した。強打の上田希由翔(明治大)、最速159kmの大谷輝龍(富山GRNサンダーバーズ)と投打の即戦力もドラフトで指名。昨季はチーム防御率5位、チーム打率4位ながら2位に入ったベンチワークに定評があるだけに、今季は優勝を狙う陣容が整ったと言える。
埼玉西武は武内夏暉(國學院大)、上田大河(大阪商業大)という有望な即戦力投手を指名し、福岡ソフトバンクからFAの人的補償で甲斐野央も加入して強力投手陣に厚みが増した。トレードで元山飛優(前東京ヤクルト)、現役ドラフトで中村祐太(前広島)が加入し、さらにベテラン捕手の炭谷銀仁朗(楽天イーグルス)も復帰した。山川が抜けた打線には、ベネズエラ出身でメジャー通算114発の長距離砲・アギラー、メジャー251試合に出場したドミニカ共和国出身のコルデロが加入。特にコルデロは母国でのウインターリーグで豪快な打棒を披露し、期待が高まる。同じくドミニカ共和国から最速162km右腕のアブレイユも加入し、新外国人勢の活躍が楽しみだ。
北海道日本ハムは、FAで山崎福也(※「崎」は正しくは「立さき」)(前オリックス)が加わったのが心強い。黒木優太(前オリックス)、水谷瞬(前福岡ソフトバンク)も加入し、ドラフト1位で入団した世代屈指の剛腕・細野晴希(東洋大)も楽しみな存在。新外国人補強も積極的で、三拍子そろった巧打の外野手・スティーブンソン、先発候補のマーフィー、救援候補のザバラ両投手も獲得。さらに将来性抜群の台湾人右腕、孫易磊(スン・イーレイ)を育成選手で獲得した。極め付きは、日米7球団以上の争奪戦を制して、メジャー108発の外野手・レイエスも加入が決まった。今季は台風の目になる予感もある。
放送情報【スカパー!】
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放送日時:2月1日(木)9:00~
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巨人春季キャンプ中継2024
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野球好き中日キャンプin北谷
放送日時:2月1日(木)10:30~
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