長野県・長野市オリンピック記念アリーナにおいて10月26~28日の3日間、第25回全日本スピードスケート距離別選手権大会が開催される。500mから10,000mまでさまざまな種目があり、平昌五輪で初めて採用されたマススタートも行われる。
本大会は、11月16日の帯広大会から始まるW杯スピードスケート2018/2019シーズン前半戦の、日本代表派遣選手を決める重要な大会となっている。それだけに日本を代表する選手が参加し、熱い戦いを繰り広げることは必至だ。平昌五輪の金メダリストたちも参加予定選手として名が挙がっているので、紹介していこう。
まず、2018年平昌五輪のスピードスケート女子500mで金、1,000mで銀と、2つのメダルを獲得した小平奈緒(1986年生まれ、長野県出身)。W杯でも世界レベルの活躍を続けていて、昨季は第4戦の1,000mで1分12秒09の世界新記録をマーク。今シーズンは500mでも世界記録を狙うと意気込んでいる。
また女子団体追い抜き(パシュート)で金、スピードスケート女子1,500mで銀、1,000mで銅と、金銀銅をコンプリートした高木美帆(1994年生まれ、北海道出身)は、昨季W杯で日本人初の全種目総合優勝を決めるなど勢いに乗っている。同じく女子団体追い抜きと女子マススタートの2種目で金メダルを獲得した姉の菜那(1992年生まれ、北海道出身)とともに、参加予定選手に名を連ねている。
そして高木菜那、美帆とともに女子団体追い抜きに参加し金を獲得した佐藤綾乃(1996年生まれ、北海道出身)。昨季のW杯最終戦の女子マススタートで優勝しているだけに、今季W杯の出場と活躍に期待がかかる。
男子では、スピードスケート男子500mの日本記録を持つ加藤条治(1985年生まれ、山形県出身)、昨季W杯第2戦の500mで2位に入賞した山中大地(1990年生まれ、長野県出身)、昨年のアジア冬季競技大会の500mで銀を獲得した長谷川翼(1994年生まれ、北海道出身)らの名が挙がっている。
平昌五輪のスピードスケートは女子選手の活躍が著しかったが、男子はメダルに届かなかった。しかしソチ五輪での入賞数が2だったのに対し、平昌五輪では5へと増えている。日本男子勢も少しずつ世界に迫っている、ということだ。そして2022年には北京五輪が待っている。未来に向けて熱い滑りを見せてくれる選手たちを、今から応援してほしい。
文=堀慎二郎
放送情報
全日本スピードスケート距離別選手権
放送日時:2018年10月26日(金) 13:30~、27日(土)12:30~、28日(日)10:30~
チャンネル:フジテレビONE スポーツ・バラエティ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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