日本からの"スーパースター"中邑真輔、WWEで成し遂げた偉業を自ら分析!

新日本プロレスを退団し、鳴り物入りでWWEに参戦してから2年――。世界中のファンが注目するWWEのビッグイベント「WWE PPV」の4大大会のひとつである「ロイヤルランブル」優勝(2018年1月28日)という、とんでもない快挙を達成した中邑真輔。

以降も、「レッスルマニア」でのWWE世界王座挑戦、US王座獲得、「サマースラム」「サバイバーシリーズ」の王座戦...と、枚挙にいとまがない"2018年"だった中村にインタビューを敢行。1月より、J SPORTSにてノーカット完全版が放送(LIVEと日本語字幕版は独占放送)されることとなったWWEの2大看板番組「RAW(ロウ)」と「SMCKDOWNLIVE(スマックダウン)」への熱い想いなどを語ってもらった。

「ロイヤルランブル」優勝の快挙を達成!

(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

2018年の中邑選手は、過去の日本人スーパースターではなしえなかった偉業を次々と達成していますが、手応えはありますか?

「過去の日本人スーパースターの功績がどうだったのかは、個人的には意識していません。そこまで先輩たちの歴史を詳しくは知らないということもありますが、試合と移動を繰り返す中で、できる限り全力で突っ走っています。ふと、振り返ったとき、そういう評価があることは感じています。自分の中にも、日本のファンの記憶の中にも、自分の戦いの軌跡がしっかりと残っているとすれば、とてもうれしいことですね」

ランディ・オートンとの激戦

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今年、ジェフ・ハーディ選手からUS王座を奪取しましたが、ジェフの他にもランディ・オートン、ミステリオといった日本でも多くのファンを持つスーパースターたちとの戦いで勝利を重ねています。実際に対戦してみて感じることは?

「ジェフとミステリオは年上で、ランディとは同じ年齢。世代的にはそんな変わらないんです。自分のキャリアとしては後半戦に差し掛かっていると思っているので、今、自分が戦っておかなければいけない選手と試合を重ねられるのはとても有意義だと思っています」

2018年11月に行われたサバイバーシリーズでは、セス・ロリンズとの対戦でしたが?

「セス・ロリンズは『ロウ』のメインロースターで、IC王者のオールマイティーな選手。彼は自分よりも年下で、ジェネレーションの違うスーパースターとしての対決感がありました。お互いに戦ってみて、彼もいい感触をつかめたんじゃないでしょうか。今後、僕とセス・ロリンズとの対決がWWEの注目カードになっていってほしいですし、そうあるべきだと思っています。そういう流れにもっていくのはこれからの自分の活躍次第ですね」

NXTからさらに若手選手が出てきていますが?

「今は、どんどん人が増えてきて、僕がいたときよりも競争が激しくなっていて、そこで叩き上げられて『スマックダウン』や『ロウ』に上がってくる。基本的な動きにしろレスリングにしろできるヤツが揃っていますから、彼らとの戦いも刺激になります」

今年のWWEの特徴のひとつとして、カート・アングル、ショーン・マイケルズといった殿堂入りしたスーパースターが復活していますが、対戦してみたい方はいますか?

「トリプルHは、昨年のサバイバーシリーズで一瞬交差したことはありますが、どの選手であれ肌を交わす機会があれば、それに越したことはないですね」

WWEユニバースも総立ち!

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昨年の中邑選手の大きな出来事のひとつがUS王座獲得です。日本でも多くのベルトを獲得してきましたが、WWEでベルトを保持する大変さはありますか?

「ベルトを持ち歩かなければいけないのでカバンが重たい(笑)。ベルトやコスチュームは本当に大事なものなので、飛行機移動の際は、荷物として預けないんです。毎回、セキュリティーチェックのときに、必ずカバンを開けさせられて。そこでベルトが出てくると『何だこれは?』と言われ、人だかりができるので、それが大変です(笑)」

日本と同じ"ストロングスタイル"で脚光を浴びた中邑

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中邑選手は、日本と同じストロングスタイルでWWEのリングを席巻していますが、スタイルを変えることなく、さらに世界規模で成功していく秘訣はありますか?

「スタイルはとても大切ですが、違う環境の中で表現していくのは、環境適応能力が必要になりますね。例えば、アメリカという社会であったり、WWEという組織や空気感だったり。それを肌で感じ取ることで、環境が変わっても、自然にそこに合わせた形で成長していけると思います。適応しながら、そこで変化することを恐れないということも大事です」

WWEには、ASUKA選手をはじめ、活躍している日本人スーパースターがいますが、他の選手との交流はありますか?

「毎週火曜日、205(クルーザー級を中心とした選手の番組)のテレビ収録があって、そこには戸澤選手と伊丹選手が来るので本当にくだらないことを話しますね」

男女混合のミックスタッグ戦が始まっていますが、今後ASUKA選手との夢の日本人ミックスタッグ結成の可能性はありますか?

「ASUKA選手は...一筋縄ではいかなさそうですね(笑)。日々、大阪女性パワーを増してますよ(笑)」

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新バージョンも話題の入場曲「Tht Rising Sun」のパフォーマンスは鳥肌モノ!

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WWEは世界中の人が試合とSNSをリンクさせながら発信していますが、中邑選手にとって、SNSの応援は力になりますか?

「WWEはSNSを駆使して、試合の瞬間ごとにでもその楽しみを波及させようとしています。SNSのキーワードランキングではほかのスポーツを大きく超えていますから。WWEからSNSを使うよう要請もありますし、自分から発信もしています。SNSを通して、いろんな言語での返信やコメントは目にしますので、日本のみなさんの応援に支えられているところはありますね。こちらから多くのコミュニケーションを取ったりするわけではありませんが、自分の見えている風景をSNSで投稿することで、今の自分を感じてもらえればと思っています」

PPV4大大会の中でも最大規模を誇る年に一度の祭典「レッスルマニア」(PPV大会日本語字幕版はJ SPORTS独占放送)

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2018年は素晴らしい活躍でしたが、2019年はどんな年にしたいと思いますか?

「WWEのトップ集団の中にい続けたい。WWEは、『スマックダウン』や『ロウ』、『NXT』ほかにもいろいろ番組があり、その中にもシングルディビション、タッグディビションと、それぞれで激しい競争が繰り広げられています。自分はそこで動き続けて、勝っていくしかない。2019年のロイヤルランブルにしても、レッスルマニアにしても、他のPPV も含め、そこで活躍できるだけの発信力を見せ続けなければいけません。レッスルマニアに関しては、WWEの歴史の中で、とにかく大きなものですね。自分は2018年が初出場だったのですが、規模は間違いなく世界一です。そこでメインの試合ができたというのは誇りですし、2019年でもまたそれを続けていきたいと思っています。WWEの試合は、J SPORTSの放送を通して、アメリカと同じリアルタイムで試合が見られます。そこで、自分の活躍する姿をみなさんに届けることができます。SNSやネットの応援は自分のもとにも届きますので、ぜひ、試合を楽しんでもらいながら、応援もよろしくお願いします!」

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Profile
新日本プロレスのトップスターから2016年にWWEに活躍の場を移す。同年8月に日本人初のNXT王者になり、2017年4月にはスマックダウンにデビュー。2018年1月には日本人として初めてロイヤルランブルを制覇、レッスルマニア34でWWE王座に挑戦した。

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放送情報

WWE ロウ(3時間完全版)
放送日時:1月22日(火)10:00~(英語版・生中継)、1月28日(月)18:00~(日本語字幕版)
※毎週(火)10:00~英語版(生中継)、毎週(月)18:00~(前週放送分の日本語版を放送)

WWE スマックダウン(2時間完全版)
放送日時:1月23日(水)10:00~(英語版・生中継)、1月29日(火)18:00~(日本語字幕版)
※毎週(水)10:00~英語版(生中継)、毎週(火)18:00~(前週放送分の日本語版を放送)

チャンネル:J SPORTS 3/J SPORTS 4
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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