スカパー!の今年のプロ野球中継に関する方針を説明する「2019年スカパー!プロ野球メディアラウンドテーブル」が、2月27日に都内で開催された。スペシャルゲストとして金本知憲(前・阪神タイガース監督)と真中満(前・東京ヤクルトスワローズ監督)のほか、今シーズンも"スカパー!プロ野球PRアンバサダー"を務める倉持明日香が登壇。倉持の司会進行のもと、「2019年シーズン プロ野球のココを見ろ!!!」をテーマにトークを繰り広げた。
ここで注目を集めたのが抽選箱。2人が交互にクジを引き、そこに書かれたテーマについて語り合うスタイルが採用された。金本、真中、抽選箱といえば、思い出されるのが2015年のドラフト会議。金本と競合した真中が外れクジを引いたにもかかわらず、勘違いしてガッツポーズをした"珍プレー"は今も語り草になっている。そんな演出に真中は「単にクジ引きを僕にやらせたいだけでしょ?」と苦笑。「まさかハズレは入ってないですよね?」と疑いつつも、「今回は間違いのないようにがんばります!」と会場の笑いを誘った。
最初のトークテーマは「今シーズンの優勝予想と注目の選手」。「セ・リーグは、やはり(読売)ジャイアンツと(広島東洋)カープの争いになると思います。パ・リーグは地力のある福岡ソフトバンク(ホークス)」という金本氏に対し、「僕は穴党」という真中氏は横浜DeNAベイスターズと埼玉西武ライオンズを予想。「DeNAは去年も1位に推したんですが、開幕から投手陣にケガ人が続出して出遅れたのが響きました。でもさすがに2年連続で出遅れることはないと思う。投手陣が奮起すれば、十分優勝はあると思います。西武は菊池雄星(投手/現・シアトル・マリナーズ)と浅村(栄斗内野手/現・東北楽天ゴールデンイーグルス)が抜けたのは痛いですが、今年も打ち勝つ野球で行くんじゃないかと思っています」。そのキーマンとして、注目選手には昨年の本塁打王・山川穂高内野手(埼玉西武ライオンズ)を挙げた。一方の金本氏の注目選手は清宮幸太郎内野手(北海道日本ハムファイターズ)。「強さというか、バットを振る力はあるので、あとは(プロの投手に)慣れるだけ。将来、球界を代表するスーパースターになれる選手なので、今年から爆発してほしいですね」と期待を寄せた。
続いて「もし2人が監督だったら、昨年のドラフト会議で誰を獲得したかったか?」。真中は根尾昂内野手(中日ドラゴンズ)と小園海斗内野手(広島東洋カープ)。「ショートができる選手はなかなかいない。2人とも今季は即戦力とはいかないかもしれませんが能力は高く、10年に1人の逸材。根尾と小園、両方ほしいですね」とベタ褒めした。対する金本氏は「投手だったら甲斐野(央/福岡ソフトバンクホークス)が欲しかったですね。(理由は)やっぱり球の速さ。野手だったら藤原(恭大/千葉ロッテマリーンズ)。実際にタイガースも指名しましたけど」。
また、金本は倉持から「監督を辞められたあとも選手と交流があるんですか?」と尋ねられると、「それはほとんどないです」と答えつつも、あるエピソードを披露。「辞めた時に若い選手を中心に8人くらいを食事に連れて行き、そのあとウチで二次会をしました。その時に腕時計や洋服など、いろいろと持って行かれました(笑)。今年活躍しないヤツは返してもらおうかと(笑)」と教え子たちに発破をかけた。
その後もトークは続き、テレビの話題になると「僕は球場に行くより、家でテレビを観る派。テレビだと『今のはボール1個分甘く入った』など、試合の状況がわかるし、ベンチの表情もよく見えますしね」と金本が語れば、「キャンプも現地に行くより、テレビで観たほうが断然いい。行くと1球団しか見られないけど、テレビだといろいろなチャンネルで複数球団の生の情報が入ってくる」と真中。「ぜひシーズン中にお2人と一緒にお仕事ができるのを楽しみにしています!」と倉持の熱烈ラブコールで大盛り上がりのトークセッションは幕を閉じた。
イベントでは、スカパー!でセ・パ12球団公式戦を放送・配信することや、ワンタップでLIVE配信が楽しめる「プロ野球セットアプリ」のリニューアルなどが発表された。
文=河合哲治郎
放送情報
<2019シーズン プロ野球セ・パ12球団公式戦徹底中継!>
ダラケ!~お金を払ってでも見たいクイズ~ 「プロ野球元監督ダラケ」(ゲスト:真中満ほか)
放送日時:4月11日(木)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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