オープン戦がスタートし、いよいよ開幕に向かって熱を帯びていくプロ野球。2019レギュラーシーズンもJ SPORTSでは、広島東洋カープ、中日ドラゴンズ、オリックス・バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスの主催試合を中心に生中継する。そこで、昨年セ・リーグ3連覇を達成した広島東洋カープの選手会長でありチームを支える捕手・會澤翼に、昨年の優勝と今シーズンの意気込みなどについて聞いた。
――昨年はチーム初のリーグ3連覇を達成しましたが、その要因は何だと思われますか?
「カバーするチーム力がついてきたことが一番だと思います。誰かが怪我をしても、すぐにほかの選手が出てきてカバーできました。また、投手が打たれたときは、打線が打って取り返す、打線が打てないときは、投手が点を取られないように踏ん張るなど、投手陣と打線が互いにカバーした試合が多かったと思います。巨人以外にセ・リーグで3連覇したチームはいない中で、そのプレッシャーをはねのけて優勝できたのは自信になりました」
――會澤選手自身も規定打席こそ未到達でしたが、昨年は打率.305、13本塁打で2年連続のベストナインを受賞。そして正捕手、選手会長としてチームを引っ張りました。
「打撃に関しては、ヒットを打つことだけがバッティングではないと思っています。どうアウトになるかということを大事にしています。3割打者でも10打数のうち7回は打てませんので、そのアウトになる7回を、どう次の打者につなげるか、どうチームのためになるかということを毎試合考えていますね。また、選手会長の仕事は、野球以外のことで球団と話をすることもありますし、たいへんなことが多かったですね。でも、諸先輩やチームメイトに助けてもらい、とても感謝しています。いろいろなことを勉強できた一年でした」
――丸(佳浩)選手がFAで巨人へ移籍し、代わりに長野(久義)選手が加入、そして新井(貴浩)さんが引退するなど、今シーズンからチームが様変わりしましたが、リーグ4連覇への手応えは?
「長野さんはイメージ通りの方でしたね。ずっと巨人の一線級で活躍してきた方なので、チームにもたらす影響も大きいと思います。これからもいろいろな話をして吸収していきたいですね。丸や偉大な新井さんが抜けたことは大きいですが、チームみんなでカバーしていくしかない。メンバーが変わっても、カープのやる全員野球というものは今シーズンも変わりません。全員が切磋琢磨してチーム力を上げ、4連覇へ向け突き進んでいきたいと思います」
――會澤選手、個人としての今シーズンの目標は?
「毎年思っていることですが、全試合に出場することですね。自分はまだレギュラーを確約された選手ではないと思っているので、向上心を忘れずに、気を引き締めて練習しています。打撃も守備も全体的にレベルアップさせていきたい。あとは捕手として投手陣を引っ張っていけたらと思います。先発投手には1勝でも多く勝たせたいですし、中継ぎ投手は少しでも防御率が下がるように、リードしていきたい。そしてチーム全員でリーグ4連覇、35年ぶりの日本一を目指していきたいと思います」
Profile
會澤翼(あいざわつばさ) 1988年茨城県生まれ。水戸短期大学附属高校から2007年に広島東洋カープへ入団。強打の捕手として活躍し、2015年にはリーグトップの盗塁阻止率.404をマーク。2017、2018年とベストナインに輝き、2018年は大瀬良大地とのコンビで最優秀バッテリー賞も受賞した。
文=エンターバンク 写真提供:J SPORTS
放送情報
J SPORTS STADIUM2019 ~オープン戦~
広島 vs. 北海道日本ハム
放送日時:2019年3月12日(火)12:55~ほか
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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