進化し続ける山田哲人が4度目のトリプルスリーと40-40を狙う!

昨シーズン、日本プロ野球史上初となる3度目のトリプルスリー(打率3割以上、30本塁打以上、30盗塁以上)を達成した、東京ヤクルトスワローズの山田哲人。走・攻・守すべてがハイレベルの山田が、4年ぶりの優勝に向けて今季もチームを引っ張っていく。

■決して高くない評価から大打者へと成長

大阪の履正社高校出身で、2010年のドラフトでヤクルトから1位指名された山田。この年は斎藤佑樹(現・北海道日本ハム)、大石達也(現・埼玉西武)、澤村拓一(現・巨人)ら大学生投手に人気が集まっており、山田は斎藤佑樹、塩見貴洋(現・楽天)を抽選で外したヤクルトが3度目の入札で指名と、世間的な注目度は決して高いとは言えなかった。1、2年目は主にファームで体を作った山田は、3年目の2013年には早くも二塁手レギュラーの座を獲得。2014年には日本人右打者のシーズン最多安打記録を更新する193安打を放った。そして2015年には打率.329、38本塁打、34盗塁で初のトリプルスリーを達成。ホームラン王と盗塁王の同時受賞は日本プロ野球初の快挙だった。同年に柳田悠岐(福岡ソフトバンク)も達成したことから、「トリプルスリー」は新語・流行語大賞の年間大賞を受賞している。そして山田は2016年と昨年も3割、30本塁打、30盗塁をクリアし、日本プロ野球前人未到の3度のトリプルスリーを達成した。

■ボールを的確に捉え遠くに飛ばせる天性の技術

身長180㎝、体重76㎏と、プロ野球選手としては決して大きくない体ながら、山田がホームランを連発できる理由は、その打撃テクニックにある。左足を大きく上げて全身を使い、バットのスイング軌道が大きいため、力をすべて打球に伝えることができるのだ。また、ボールの下を的確に叩くことにより打球にバックスピンがかかり、遠くへ飛ばすことができる。多くの長距離打者が苦手とするインコースのさばき方も巧みで、体の軸をうまく回転させてボールを捉える技術は天才的だ。そして、つま先に体重をかけながら、初球からでも思い切って走る盗塁の技術も秀逸で、トリプルスリーを達成した年は9割前後の高い盗塁成功率を誇っている。

■世界初の偉業達成へ打撃フォームがさらに進化

「量がものすごく多く、質も高い練習をキャンプでしっかり積んできました」という山田は今季、打撃フォームの改造に着手している。昨年までは軸足となる右足に9割以上の体重をかけていたが、今季は右足と左足にかける体重の比率を7対3、5対5など、試行錯誤している。高みに到っても常に研究を続けて進化をとめない山田は「今季の個人的な目標は4度目のトリプルスリー達成です。40-40(40本塁打、40盗塁)も目指していきたい。毎試合チームの勝利に貢献できるよう最後まで全力で戦い、優勝を目指して頑張ります」と力強く語った。世界初となる4度目のトリプルスリー達成、そしてメジャーリーグでもわずか4人しかいない、日本プロ野球初となる40-40達成へ向け、進化し続ける山田哲人から今季も目が離せない!

Profile
山田哲人(やまだてつと) 1992年兵庫県生まれ。履正社高校から2011年に東京ヤクルトスワローズへ入団。本塁打王1回、盗塁王3回などのタイトルを誇る。2015年のプレミア12、2017年のWBCでは日本代表として活躍し、東京五輪の侍ジャパンの主軸としても期待が集まっている。

文=エンターバンク 写真=(C)ヤクルト球団

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放送情報

スワローズTV 開幕直前SP
放送日時:2019年3月25日(月)20:00~

SWALLOWS BASEBALL L!VE 2019
東京ヤクルトvs横浜DeNA
放送日時:2019年4月2日(火)17:30~ 生中継

チャンネル:フジテレビONE スポーツ・バラエティ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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