昨年、パ・リーグ優勝こそ逃したものの、クライマックスシリーズを勝ち上がり、広島カープとの日本シリーズを制して、2年連続の日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークス。2010年以降、リーグ優勝5回、日本一5回を誇り、まさに球界の盟主といえるだろう。そのソフトバンクを今季も引っ張るのが、主砲の柳田悠岐とエース千賀滉大だ。
■柳田悠岐は規格外のパワーと身体能力で3冠王も夢ではない
柳田は2015年に打率.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成し、首位打者も獲得して大ブレイク。最大の魅力は、迫力満点のフルスイングだ。三振を恐れず、常に豪快に振りきるため、ホームランの飛距離も規格外。2015年には横浜スタジアムのスコアボードを直撃して破壊する超特大の一発を放っている。だが、決して荒削りなバッティングではなく、選球眼がよく四球が多いのも特徴。2015年から4年連続で出塁率、長打率ともリーグトップをマークしており、これはあの王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)に次ぐ、日本プロ野球史上2人目の快挙だ。昨年は打率.352で2度目の首位打者を獲得した柳田。左右どちらの投手からも3割5分以上と、左投手もまったく苦にせず、3冠王に最も近い存在といわれている。
■"お化けフォーク"の千賀滉大が2年連続開幕投手に決定
ソフトバンク投手陣の大黒柱は、昨年チーム最多の13勝をあげたエース千賀滉大だ。育成枠でプロ入りし、雑草魂で這い上がってきた千賀は、2016年に12勝をマーク。2017年には日本代表としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場し、4試合に登板して防御率0.82と快投を披露。大会最優秀投手にも輝いている。千賀の武器は鋭く伸びるストレートと、落差の大きいフォークだ。特にフォークはメジャーリーガーのダルビッシュ有(シカゴ・カブス)も絶賛するほどの落差があり、"お化けフォーク"と呼ばれている。ストレートも今季3月2日のオープン戦で自己最速の158キロをマークしており調整は万全。2年連続の開幕投手が決定している。
■リーグ優勝奪回と3年連続日本一へ開幕ダッシュを狙う
昨年のオフにFAの浅村栄斗(現・楽天)、西勇輝(現・阪神)の獲得に失敗し、大きな補強のなかった今季のソフトバンクだが、現有戦力はリーグ随一。柳田を軸にした打線は、松田宣浩、デスパイネ、上林誠知らもおり、昨年は12球団最多の202本塁打を放っている。投手陣も千賀を筆頭に、ミランダ、大竹耕太郎ら先発の駒はそろっており、昨年故障のため長期離脱した、2017年に最多勝の東浜巨、54セーブの日本記録を樹立した守護神サファテも復活してくれるはず。そして昨年の日本シリーズで6連続盗塁阻止と大活躍しMVPに輝いた強肩捕手"甲斐キャノン"の甲斐拓也らの守備にも抜かりはない。今季もFOXスポーツエンタでは、3月29日(金)~31日(日)の埼玉西武ライオンズとの開幕3連戦を皮切りに、ソフトバンクのホームゲームを中継する。3年連続の日本一を目指して開幕ダッシュを狙う鷹軍団の熱い戦いが始まる。
Profile
柳田悠岐(やなぎたゆうき) 1988年広島県生まれ。広島商業高校から広島経済大学を経てドラフト2位で2011年にソフトバンクへ入団。首位打者2回を誇る打撃だけでなく、強肩の守備にも定評があり、ゴールデングラブ賞を4回受賞している。
千賀滉大(せんがこうだい) 1993年愛知県生まれ。蒲郡高校から育成ドラフト4位で2011年にソフトバンクへ入団。2013年はセットアッパーとして17ホールドを記録。2016年から先発ローテーション入りし、2017年には最高勝率のタイトルを獲得した。
文=エンターバンク (C) Fukuoka SoftBank HAWKS Corp. All Rights Reserved.
放送情報
2019 HAWKS BASEBALL PARK プロ野球公式戦
福岡ソフトバンクホークス 対 埼玉西武ライオンズ
放送日時:2019年3月29日(金)18:00~
チャンネル:FOXスポーツ&エンターテイメント
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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