福島由紀廣田彩花のフクヒロペアが東京五輪を目指して羽ばたく!

東京五輪で多数のメダル獲得が期待される日本バドミントン勢。シングルスの桃田賢斗、奥原希望、山口茜らもメダルの有力候補だが、最もレベルが高いのは女子ダブルスだ。世界ランキング(5月14日付)の1位に永原和可那&松本麻佑、2位に福島由紀&廣田彩花、4位に高橋礼華(※「高」は正しくは「はしご高」)&松友美佐紀、7位に米元小春&田中志穂と、トップ10に日本人ペアが4組入っている。最大2組しか出られない熾烈な東京五輪出場権争いが続く中、福島由紀&廣田彩花のフクヒロペアがBWFワールドツアーのオーストラリアオープンに臨む。

■一時ペアを解消したことが功を奏し、一気にレベルアップ

リオデジャネイロ五輪の際は代表争いに加わることすらできなかった福島&廣田は一時ペアを解消した。これが功を奏し、それまで先輩の福島に頼りきりだった廣田が年下の別選手とペアを組むことで自立心が芽生え、再結成してからは互いに意見をぶつけ合うなど結束力が増した。2016年のニュージーランドオープンで優勝するなど徐々に頭角をあらわし、2017年にはマレーシアオープンでBWFスーパーシリーズ初優勝を達成。そして同年の世界選手権で銀メダルを獲得し、全日本総合選手権では高橋&松友ペアを破って初優勝し、日本の頂点に立ったのだ。

■苦難を東京五輪を目指す強い意志で乗り越える

世界トップレベルの強豪に成長したフクヒロペアだったが、2018年春、ある問題に直面する。それまで地元・熊本の再春館製薬所に所属していたが、同チームの監督だった今井彰宏が岐阜トリッキーパンダース(現アメリカンベイプ岐阜)に移籍。これを追って福島と廣田も同チームへ移籍した。移籍当初は練習場所も日替わり状態が続くなど苦労を重ねたフクヒロペアだったが、東京五輪を目指す強い意志で乗り切り、国別対抗戦のユーバー杯金メダルに貢献し、アジア選手権では優勝、世界選手権では2年連続の銀メダルを獲得した。

■"バード・ジャパン"として鳥のように天高く舞い上がれるか!

東京五輪の出場権は今年4月末から来年4月末までの1年間のポイントから算出された世界ランキングによって決まる。女子ダブルスは最大でもわずか2つの出場枠を巡って激戦が繰り広げられていく。バドミントン日本代表の愛称は"バード・ジャパン"と名付けられた。自由に空を飛ぶ鳥のように、フクヒロペアがオーストラリアオープンで天高く舞い上がれるか注目だ.

Profile
福島由紀(ふくしまゆき) 1993年熊本県生まれ。廣田彩花(ひろたさやか) 1994年熊本県生まれ。フクヒロペアとして2017・2018年の全日本総合選手権優勝、2017・2018年の世界選手権銀メダルなど実績を積み重ねている東京五輪代表候補。

文=エンターバンク

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バドミントン ワールドツアー オーストラリアオープン 2019 準決勝 生中継
放送日時:2019年6月8日(土)11:50~
バドミントン ワールドツアー オーストラリアオープン 2019 決勝 生中継
放送日時:2019年6月9日(日)11:50~
チャンネル:J SPORTS 3

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