復活したタイガー・ウッズが11年ぶり4度目の全米オープン制覇を狙う!

19世紀から続く長い歴史を誇る第119回全米オープンゴルフ選手権。4大メジャーの中で最もコースセッティングの難しい大会が、今年開場100周年となる名門コース、ペブルビーチゴルフリンクスで開催される。大会3連覇を狙うブルックス・ケプカ、メジャー初制覇を目指す日本期待の松山英樹らと並び、注目を集めるのがマスターズで復活優勝を飾ったタイガー・ウッズだ。

■4月のマスターズで14年ぶりの栄冠に輝き歓喜の涙

度重なる故障などの影響で、長らく勝利から遠ざかっていたウッズだが、昨シーズンのPGAツアー最終戦、ツアー選手権で5年ぶりとなる復活優勝を果たした。今シーズンはメジャー大会での優勝が期待されたが、その時は早くも4月のマスターズでやってきた。最終日、首位と2打差の2位でスタートすると、15番ホールのバーディーでトップへ浮上。続く16番ホール、ピンから約50㎝につけたスーパーショットで勝利を決定づけた。最終ホールでウイニングパットを沈めると、大観衆からのタイガーコールの中、長男・長女と抱き合った。21歳でメジャー初優勝となるマスターズ制覇を飾り、父と抱き合ってから22年、栄光のオーガスタで今度は子供たちと歓喜をかみしめる43歳のウッズの姿がそこにあった。

(C)Getty Images

■飛距離ではなくアイアンショットの精度を高めて完全復活

2005年以来14年ぶりとなるマスターズ優勝、そして2008年の全米オープン以来11年ぶりとなるメジャー制覇を成し遂げたウッズ。かつては全身を使ってクラブを振り、豪快に飛距離を伸ばす飛ばし屋だったが、今回のマスターズでのドライバー平均飛距離は44位。だが、パーオン率80.56%は全体の1位と、ドライバーで飛ばすことではなく、アイアンショットの精度を高めることで復活を果たしたのだ。5月には、ジャック・ニクラウスらに続く、ゴルフ界4人目となる大統領自由勲章がトランプ大統領から授与された。メジャー第2戦の全米プロゴルフ選手権は体調不良のため予選落ちに終わったが、全米オープンに照準を合わせ、きっちり調整してくるはずだ。

■屈指の難コース、ペブルビーチを再び攻略できるか!

世界ランキングもアメリカ勢で4番手となる6位まで浮上し、来年の東京オリンピック出場にも意欲を見せているウッズ。今回の全米オープン開催地、ペブルビーチゴルフリンクスは、太平洋に面したコースで風が強く、天候が荒れることも多い。狭いフェアウェイと深いラフ苦しめられ、忍耐力が要求されるロースコアの我慢比べになりやすいが、ウッズは同コースで行われた2000年の全米オープンを2位に15打差もの大差をつける12アンダーで圧勝している。アプローチなどショットの正確性に磨きをかけたウッズが、「父の日」となる全米オープン最終日で、再び強い父親の圧勝劇を見せられるのか、世界最高峰の戦いから目が離せない!

(C)Getty Images

Profile
タイガー・ウッズ 1975年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。PGAツアー史上最多の賞金王10回、史上2位の通算82勝、ジャック・ニクラウスに続くメジャー大会通算15勝など、数々の記録を誇っている。

文=エンターバンク

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放送情報

全米オープンゴルフ選手権
放送日時:2019年6月14日(金)0:30~ ほか
チャンネル:ゴルフネットワーク
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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