プロ2年目の大砲・村上宗隆が東京ヤクルト浮上の原動力となるか!

東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆
東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆

今季、セ・リーグワーストタイとなる16連敗を喫したことが響き、下位に低迷している東京ヤクルトスワローズ。巻き返しを図る後半戦もフジテレビONE「SWALLOWS BASEBALL L!VE 2019」で主催試合が全戦完全生中継される。そのヤクルト浮上のキーマンとなるのが、プロ2年目の19歳ながら、すでにチームの主砲として活躍している村上宗隆だ。

■昨年9月に1軍デビュー戦でプロ初打席初本塁打をマーク

九州学院高校(熊本)時代は通算52本塁打を放ったが、甲子園出場は1年生の夏(初戦敗退、無安打)だけで、全国的な知名度は低かった村上。2017年のドラフトでヤクルトから1位指名されるも、7球団が競合した清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)の外れ1位だった。高校時代は捕手だったが、入団後すぐに内野手にコンバートされ、プロ1年目の昨年は2軍でスタート。すると17本塁打を放つパワーを見せ、シーズン終盤の9月に1軍へ昇格し、高卒ルーキー史上7人目となる初打席初本塁打の離れ業をやってのけた。シーズン終了後は、主に若手が参加する宮崎のフェニックスリーグや台湾のウインターリーグでプレー。フェニックスリーグでは中田翔(北海道日本ハムファイターズ)の持っていた記録(6本塁打)を大きく更新する10本塁打のリーグ新記録を樹立した。そして今季のオープン戦では4本塁打を放ち、開幕1軍先発メンバーの座をつかんだのだ。

(C)ヤクルト球団

■今季は4番を打ち、本塁打&打点の2冠王を狙える勢い

今季、開幕直後は1軍の壁にぶつかって打率1割台と低迷し、先発落ちが危ぶまれた村上だが、4月14日の巨人戦、16日の阪神戦で2試合連続の決勝本塁打を放ち、首脳陣の信頼を勝ち取る。そして5月には清原和博(当時・西武ライオンズ)以来32年ぶりとなる十代で先発4番打者の座を任された。それはキャンプで連日10時間以上の猛練習を積み、シーズンに入ってからも試合開始6時間前から早出練習でバットを振り続けたことが結果に表れたのだ。6月になり交流戦に入っても村上の勢いは止まらず、交流戦5カード連続で本塁打を放ち、松井秀喜(当時・読売ジャイアンツ)以来25年ぶり史上5人目(2リーグ制以降)となる高卒2年目での19本塁打をマーク。7月10日現在、打率こそ.234と低いが、本塁打はリーグ4位の20本、打点は堂々リーグトップの63打点をあげており、2冠王も狙える位置にいる。

(C)ヤクルト球団

■逆方向へも放り込めるパワーと器用さを兼備した打撃は必見

村上の打撃開花の要因はバッティングフォームの始動にある。開幕当初は始動が遅く、プロの速球や鋭い変化球に対応が遅れていたが、現在は始動を早くしたことで、ボールが来るのをじっくり待てるフォームが固まり、対応力の幅が広がった。また、高校時代から広角に打てる、天性の器用さを兼ね備えていたことも大きい。多少振り遅れても逆方向へ運べるパワーがあるため、レフトスタンドへの本塁打も多いのだ。今後も若き4番としてヤクルト打線を引っ張り、同年代を圧倒する活躍で"清宮世代"から"村上世代"と呼ばれることを目指す村上宗隆のパワーあふれるバッティングから目が離せない!

(C)ヤクルト球団

Profile
村上宗隆(むらかみむねたか) 2000年熊本県生まれ。ドラフト1位で昨年、東京ヤクルトへ入団。今季38試合目に10号本塁打を放ち、高卒2年目の史上最速2桁本塁打を記録。史上初となる十代での本塁打王を目指す。

文=エンターバンク

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放送情報

SWALLOWS BASEBALL L!VE 2019
放送日時:2019年7月15日(月・祝)17:50~
チャンネル:フジテレビONE スポーツ・バラエティ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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