パ・リーグ千葉ロッテマリーンズ 鈴木大地選手が、6月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。
6月16日、ZOZOマリンスタジアムで行われた対中日ドラゴンズとの2回戦、2対7と5点を追う9回裏、先頭打者の鈴木大地選手が、歴史的逆転勝利の始まりとなる2打席連続のソロホームランを放った。その後千葉ロッテ打線は、打者一巡の猛攻で6対7の1点差に迫り、2死満塁で再び打席に立った鈴木選手が逆転のサヨナラタイムリーを放つ。千葉ロッテは今季3度目のサヨナラ勝ちとなった。
――6月度の「スカパー! サヨナラ賞」受賞の感想を。
「この度は素晴らしい賞を頂き本当にありがとうございます。僕自身、サヨナラは何度か打たせて頂きましたが、今回のサヨナラは今までの中でも、そしてこれから先の野球人生の中でもナンバーワンになるのではないかと思う場面で打たせてもらったと思っています。本当にありがとうございました」
――サヨナラ打もさることながら、9回裏に5点差先頭打者となった心境は?
「普段と一緒でしたね。後ろのバッターも凄く調子が良いですし、とにかく先頭ということもあったので、塁に出て何か起こそうと思って。いつも通りの気持ちで打席に立って、そうしたらホームランになった。ちょっと自分でも予想をしていなかった結果でしたけど、良かったと思っています」
――そこから打者一巡してサヨナラの場面だった。
「晴哉(井上)がフォアボールになったとき、なにか繋がりそうだなあと凄く思って。その時に打順の巡り合わせがツーアウト満塁1点負けで回ってくるなっていうのを数えていて。ホームラン打ってなかなか一周回ってくることは無いと思うんですけど、急に自分で打順を数えたり(笑)。そうやって回ってきたので不思議な感じがありました」
――バットを折ってのヒットという形になり、打った瞬間の気持ちは?
「打った瞬間にバットが折れたので、ヤバイって思ったんですけど、微妙な位置に飛んで抜けてくれっていう気持ちだけでした。球団がバットを神社という形で飾ってくれて有難いですし、『周りの人から一生忘れないゲームになりました』とかそういう話を聞いて感動しましたね」
――サヨナラ打の場面で打席が回ってくるとファンも期待する。
「期待されることは嬉しいですが、今年3回サヨナラを打って、そんな場面に巡り合わせることが凄く多くて。入団して8年目ですが回って来ない年は回って来ないので、不思議だなって感じます。見えない凄い力を貰っているなって僕自身も感じますし、このバットが折れたのも普通はファーストゴロかもしれないのが、あの隙間を抜けて行くっていうのがなんか凄く不思議でした。そんなパワーをまた貰えたらと思っています」
――打席に立つ前に何か決まったルーティンは?
「バッティングサークルを出る時にジャンプを3回して1回腰を伸ばすことでしょうか。そういう動きをしてまず打席の方に向かいます。そして、打席に入る前は一礼して入るというのをずっと続けています」
――最近野球でとても感激したことは?
「今年開幕2戦目の試合に代打っていう形で出してもらったのですが、打席に入る時のお客さんの歓声が、人生の中で一番感動したと言うか。本当にファンあっての選手っていうのが、こう言うことなんだって分かるぐらい凄く声援を頂いて。これから先も印象に残る打席になるなと思いましたよ」
――今季は既に本塁打数のシーズン自己ベストを更新しているが、好調の秘訣は?
「秘訣になるか分からないですけど、去年の夏ぐらいからもう一度ルーキーの時を思い出して、バットを振る量をすごく増やしていますね。試合前も振っていますし、試合後も振る量を増やしてその中でロングティーという形で、特に今年はバランスを意識しているようにしていてそれが繋がっているのかなと」
――ファンの方に一言。
「野球は最後まで何が起こるか分からないと言いますが、そういう試合を僕達は最後まで諦めずやっているつもりです。スカパー!でご覧になっているファンの方々の声援も力になっています。これからも諦めず、最後まで試合をやりますので、応援よろしくお願いします!」
※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー! 」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。
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<スカパー!で2019シーズン プロ野球セ・パ12球団公式戦全試合生中継!>
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