絶対的主砲・鈴木誠也ほか広島東洋カープのV奪還への戦いが本格始動！

昨年はセ・リーグ4連覇がかかる中、まさかのBクラスとなる4位、クライマックスシリーズ進出を逃す不本意なシーズンを過ごすことになった広島東洋カープ。佐々岡真司投手コーチを新監督に迎え入れ、王座奪還を目指す勝負の1年となる今シーズン、その幕開けとなる春季キャンプが2月1日(金)からスタートする。J SPORTSで「野球好き広島キャンプin日南」として、初日からその模様が生中継されるほか、「J SPORTS STADIUM2020～オープン戦～」も放送される。

今シーズンの注目はやはり絶対的主砲・鈴木誠也だ。チームは4位に終わったものの昨シーズンは初の個人タイトルとなる首位打者と最高出塁率の2冠に輝き、精神的支柱だった新井貴浩と中軸を担っていた丸佳浩が抜けたチームを牽引。さらに「WBSCプレミア12」では侍ジャパンの4番としてチームを世界一に導き、自身も大会MVPを獲得する活躍を見せた。

そんな大きな経験を経て臨むプロ8年目となる今シーズンは、ソフトバンク・内川聖一の門下生として例年参加していた合同自主トレーニングを卒業。契約更改した会見の場で「僕が引っ張っていかなくてはいけないと思いますし、先輩であってもコミュニケーションをとっていきたい」と語った通り、野間峻祥、曽根海成ら4選手を率いて1月6日から自主トレーニングを敢行した。チームの大黒柱としての自覚を見せており、V奪還に向けて気合十分といったところだ。

カープの屋台骨としてチームを支え、鈴木とともに「プレミア12」でも活躍を見せた正捕手・會澤翼にも注目したい。昨シーズン終了後は、その高い実力ゆえにFAでの移籍も噂された會澤だが、チームへの愛を示し、FA権を行使せず早々に残留を決定。選手会長も務めたチームのリーダーだけに、彼の振る舞いがチームの行方を左右すると言っても過言ではない。また、投手陣を引っ張る大瀬良大地も、後輩から慕われる存在だ。昨年は初めて開幕戦を任されるなど重責の中での登板が続きながらも、3年連続の2ケタ勝利を記録。今季もエースとしてさらなる活躍に期待がかかる。

一方、春季キャンプでの注目選手という意味では、昨季、1番バッターに抜擢された西川龍馬も欠かせない。天才と評されるバッティングセンスを武器に、スタメンに固定された5月以降には連続無安打は最長でも2試合という抜群の安定感を発揮。相手との駆け引き含め課題もまだまだ多いようだが、言い換えれば伸びしろが十分ということ。このキャンプでどれだけ成長できるのかが鍵となりそうだ。若手では、2018年のドラフト1位で入団し、高卒1年目ながら58試合に出場した小園海斗が、10月の「みやざきフェニックスリーグ」でも活躍を見せており、レギュラー獲りへ意欲満々。2月1日(金)放送のトークバラエティ番組「ガンバレ日本プロ野球!? リターンズ19/20」では、報徳学園の先輩である金村義明と広島東洋カープの先輩である高橋慶彦とトークを繰り広げている。

そのほか、メジャー移籍を目指していた菊池涼介がチーム残留を決めたことも、このオフ最大のトピックとなった広島。個性的なメンバーたちを佐々岡新監督はどうまとめ上げていくのか？その動向に早いうちから目を向けておきたい。

文＝HOMINIS編集部

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