セ・リーグ 東京ヤクルトスワローズ 西浦直亨選手が、6・7月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。
西浦選手は、6月25日神宮球場で行われた対阪神タイガース3回戦、1点を追う9回2死1、2塁の場面で左翼席へ値千金の代打逆転サヨナラ3点本塁打を放ち、チームに劇的な勝利をもたらした。東京ヤクルト高梨投手、阪神秋山投手が先発したこの試合は7回を終わって0対0の投手戦となった。均衡を破ったのは阪神梅野選手。8回表、無死フルカウントからレフトスタンドへ今季1号となる先制本塁打を放った。迎えた9回裏、阪神は守護神藤川投手をマウンドに送り逃げ切りを図るが、東京ヤクルトは四球と安打で2死1、2塁のチャンスを作ると、高津監督は井野選手の代打として西浦選手を送った。無観客で静寂に包まれる緊迫した場面で2球目の直球を強振すると打球は左翼席へ飛び込み、チームの5割復帰を決める値千金の一打となった。サヨナラ本塁打は自身初、代打逆転は球団にとって2010年川本選手以来、10年振り5人目の快挙。
――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします。
「このような賞に選んでいただいて、とても光栄に思っております。今思い返すと、プロ野球生活の中でもとても印象深い試合になりました」
――ツーアウトで後がない状況でどのような意識で打席に入りましたか?
「本当に自分のスイングをするっていう、シンプルにそれだけを意識して、余計なことを考えずに集中して入りました。すごいイケイケな流れを上田選手がつないでくれて、すごくいい流れで打席に入らせてもらえたなと思いました」
――ホームランを打てた要因は?
「変なりきみもなく集中して(打席に)入れた結果が、ホームランを打てる結果になったんじゃないかと思います」
――チームの投手がノーヒットノーランを達成していますが、今後はどのように戦っていきますか?
「まだまだ順位もわからない状態ですので、1試合1試合勝ちを積み重ねられるように、自分もしっかり貢献できるように頑張りたいなと思います」
――試合前にモチベーションを上げるためにすることはありますか?
「音楽を聞きます。ちょっと乗れる音楽というか。洋楽だったり、日本のアーティストだとHIP-HOPだったりレゲエを聞きます」
――自身の登場曲は加藤ミリヤさんですが、普段は聞かれないんでしょうか?
「最近は、あんまり聞いてないですね。登場曲に使い始めた頃は、結構聞いてました(笑)」
――今好きなアーティスト、芸能人はいらっしゃいますか?
「最近だと、アーティストは「AK-69」さんですね。成り上り方とか好きですね」
――休日の過ごし方を教えください。
「今、娘が1歳3か月くらいになったので、ちょうど歩くので一緒に散歩したりするのに、すごい癒されてます。仕事行く時も後ろ髪ひかれながら...。あと、一緒に絵を描いたりしています。絵心はないです(笑)」
――最近、野球で感動や感激したことはなんですか?
「小川さんのノーヒットノーラン。その試合、ショートを守っていたんですけど、すごい変な緊張もしたし、達成した時の感動がすごくありました」
――野手の皆さんはいつ頃からノーヒットノーランについて意識し始めましたか?
「7回ぐらいに気付いたというか、「もしかしたら?」と思い始めて、ずーっと意識してました。いつもとは違う変な緊張感がありまして、正直(球は)跳んでくるなって思ってました。野手としては「やっと試合が終わった」と思いました(笑)」
――ファンの皆さんへ向けて一言
いつも応援していただきありがとうございます。またこのような賞を頂けるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。
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放送情報
<スカパー!で2020シーズン プロ野球セ・パ12球団公式戦全試合生中継!>
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