ロッテ・美馬学が移籍1年目から投手陣の柱に!気迫の投球で日本一を目指す

後半戦に折り返し、熱戦を展開中のプロ野球パ・リーグ。日テレNEWS24の「千葉ロッテ主催公式戦2020」で主催試合が全試合生中継されている千葉ロッテマリーンズは、2005年以来のリーグ優勝と2010年以来の日本一を目指し、熱戦を繰り広げている。そんなチームで今シーズンから大きな戦力となっているのが、楽天からFAで移籍してきた美馬学だ。

■中学時代に後の横綱・稀勢の里と野球で対戦!

茨城県で生まれた美馬は、中学時代に軟式野球部のエースとしてチームを全国大会ベスト8まで導いた。隣町には中学生離れした体格のエースで4番を打つ選手がおり、それが後の横綱・稀勢の里だった。美馬も野球のライバルとして稀勢の里と対戦した。互いにプロになってからも交流があり、それは現在も続いている。高校も地元の藤代高校へ進んだ美馬は、2年の時に春の選抜で甲子園に出場。2回戦で完投勝利を挙げ、3回戦まで進出している。その後はケガを繰り返し、中央大学に進学後もケガに悩まされ、2年時と4年時に右肘を手術している。大学卒業後は東京ガスに進み、都市対抗野球や日本代表でも活躍。2010年のドラフト会議で楽天から2位で指名され、プロの門をたたいた。

■2013年の日本シリーズで2勝を挙げてMVPに

プロ入り後は、星野仙一監督のアドバイスもあり、2年目の2012年にリリーフから先発へ転向し、8勝を挙げた。2013年には日本シリーズの第3戦と第7戦に先発し、共に無失点で勝利投手となり、チーム初の日本一に貢献してMVPにも輝いた。その後、右肘手術などもあって勝星が伸びなかったが、2016年には9勝、2017年には11勝をマーク。昨年はシーズン通して先発ローテーションを守り、与四球率トップの1.50と抜群のコントロールで8勝を挙げ、国内FA移籍の権利を手にした。移籍先は巨人が有力と見られていたが、チームの雰囲気や充実した医療体制などが決め手となり、ロッテを選んだ。

■優勝を争うライバルのソフトバンクには今季3戦3勝

今季、移籍初登板で勝利して順調なスタートを切ったが、その後、古巣の楽天打線に打ち込まれるなど、一進一退が続いた。しかし、8月は4試合に先発して3勝、楽天からも初勝利を挙げた。優勝を争う最大のライバルともいえる、ソフトバンクには3戦先発して3勝するなど、9月13日現在、7勝(2敗)と好成績を残しており、美馬にかかる期待は大きい。ロッテは2010年と2005年に日本一に輝いているが、クライマックスシリーズ、プレーオフを勝ち上がっての逆転下克上だった。

今年は純粋に最高勝率での優勝を勝ち取り、クライマックスシリーズも制し、10年ぶりの日本一へ突き進みたいところだろう。そのためには、美馬が好投して勝利を積み重ねることが不可欠。アマチュア時代から計6度もの右肘手術を乗り越え、身長169㎝と小柄な体ながら、右打者の内角をシュートでえぐって攻めてきた美馬に、今後もチームを引っ張る強気の投球が期待される。

文=田口裕(エンターバンク)

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放送情報

千葉ロッテ主催公式戦2020
放送日時:2020年9月25日(金)17:45~
チャンネル:日テレNEWS24
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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