西武・頼れる4番の一振りはチームを救う大きな一打!山川穂高に「スカパー!サヨナラ賞」

パ・リーグ 埼玉西武ライオンズ 山川穂高選手が、8月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

8月27日メットライフドームで行われた対北海道日本ハムファイターズ12回戦、8回に逆転を許し、6対7と1点ビハインドで迎えた9回裏1死満塁の場面で山川穂高選手が左翼線へ逆転サヨナラ2点タイムリーを放ち、8対7のルーズベルトゲームを制した。

埼玉西武は序盤に4点を先行されるなど苦しい試合展開であったが、4回に山川選手の2点本塁打で反攻の口火を切ると、5回には栗山選手のタイムリーで逆転。しかし、リードして迎えた8回にリリーフ、ギャレット投手が3点を奪われ逆転を許す苦しい展開となった。1点差の6対7で迎えた9回裏、1死2塁から連続四球で満塁とすると、この試合4回に2点本塁打を放っている4番山川選手が打席に入る。カウント2-2からの5球目を振りぬくと、打球は前進守備をしていた左翼手の横を抜ける逆転2点サヨナラタイムリーとなった。終わってみれば両軍合わせて23安打の乱打戦、頼れる4番の一振りはチームを救う大きな一打となった。スカパー!サヨナラ賞は初受賞となる。

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします。
「初めての受賞なので、とてもうれしいです。サヨナラ打でチームの勝利に直結して貢献できたので、それが一番うれしく思います」

――サヨナラ打を打った瞬間の率直な感想を教えてください。
「レフトが杉谷さんだったので、打った瞬間に杉谷さんの(ボールの)追っかけ方を見てたので、『絶対捕んな』って思いながら走ってました」

――打席に入る時に一番意識されたことなんですか?
「勝負を決めるっていうのは思っていました。満塁っていうのは難しい部分もあるんですけど、三振だけはすると後ろのバッターも打てないことが多いですし、ゲッツーもダメっていう状況でちょっとマイナスな思考になることもあるんですが、この時は速く前に跳ばす。なんでもいいから決めるっていうのを意識してました」

――今シーズン、打席に立つにあたって状況に応じたバッティングを心がけていらっしゃるんでしょうか?
「自分の状態がずっと良ければ、そういうことはあまり意識しなくてもいいと思うんですけど、なかなか自分の状態も万全ではなく、それでも試合に出て、仕事として何かしなければいけないっていうのは意識しているので、状況次第では軽打であったり、犠牲フライであったりとか、そういうのは意識していますね」

――開幕前にイメージしていた自分の理想像と想像通り上手くいかなかったなっていう点はなんですか?
「そうですね...圧倒するつもりだったんですけど、(シーズンが)半分以上終わって、自分が一番自分に対してムカついてますね。こんなにも出来ないかという。なかなか去年もあんまり良くなく、一昨年がホームラン王をとってきてるのに、上手くいかないもんだなと思いながら...理想とは明らかにかけ離れてるんですけど。まだ半分近くあるので、巻き返せるとも思っています」

――ホームラン王を狙う立場としては、追いかける側の立場ですけど、ご自身の現在地というのはどのように認識していますか?
「ひっくり返せると思ってます」

――ここ最近、サードを守ることもありますが、サードを守ることについてはどのように思っていますか?
「決して上手いプレーはできないっていうのを最初から割り切ってますし、ずっと練習してきてやってない分、逆にサードを守る時はある意味割り切っているので、良い意味で楽しもうって部分の方が大きいと思います」

――この試合終えた後、森選手の様子に色々な方から心配の声も聞かれますけど、山川選手としてはあの様子をどのように受け止められていますか?
「森戸は普段から一番仲がいいですし、普段からそういう話もして、労う言葉もお互い掛け合うんです。けど、僕も他人のことを言えないんですけど、チームが去年、一昨年と比べると負けが込んでる状況で...森は天才だと思っていたので、ああいう風になるんだなと思いました。ある意味新しい森を見れて、『あ、こいつも人間なんだな』って思う部分が今年は多いです。責任感が強いので、負けたら全部自分の責任っていうぐらいに思っちゃっているのかなーってのもありますが、そこはチームみんなでやってることなので、カバーできるのがチームだと思います。たまにはいいんじゃないですか?」

――今後、西武が順位を上げるために山川選手が考える必要なことを教えてください。
「必要なことは、僕が打つことだと思ってます。僕が本当に足を引っ張り過ぎてて、何やってるんだってみんな思ってると思うんで...残り50試合、ここからひっくり返せば、良いイメージ、良い印象で終われると思うので、僕が、いや僕と森が打てば大丈夫だと思います」

――試合前にモチベーションを上げるために聴く音楽はありますか?
「あいみょんですね。今まで、誰かのファンとかになったことがないんですけど、これはファンですね。いままで一度もどんな女優がいてもアイドルがいてもなんとも思ったことがないですけど、あいみょんのあの感じは好きですね。(あいみょんの顔真似をしながら)こんな顔するところとかですね。そこが好き」

――休日のリラックス方法やハマっていることはありますか?
「子供と一緒にいるのはもちろんなんですが。ハマっているのは将棋ですね。将棋は小学校の頃からやっていたんですよ。今、携帯のアプリで『将棋ウォーズ(日本将棋連盟公認アプリ)』というのがあって、今は初段まで行きました。藤井聡太さん八段で、原(辰徳)監督が二段で、古田(敦也)さんが三段って聞いたことがあるんで、ちょっと近づけるように頑張りたいです(笑)」

――好きな球場はありますか?
「福岡PayPayドームですかね...福岡PayPayドーム、札幌ドーム、京セラ、東京ドーム、好きですね。理由はエアコンですね、やっぱり涼しいところは良いっす」

――ファンの皆さんへ向けて一言
「最後まで見ていないとサヨナラ打は見れないと思います。いつも最後まで応援をしてくださるファンの皆様に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、スカパー!が本賞へ協賛。

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