父の利行は日本選手権で7度優勝した棒高跳の元日本記録保持者であり、母の直美(旧姓:城嶋)は100メートル障害と三段跳びで元日本記録保持者という、陸上競技界のサラブレッド・橋岡優樹。身長183㎝、専門は跳躍競技。走幅跳の世界ジュニア陸上競技選手権大会、アジア陸上競技選手権大会、ユニバーシアード金メダリスト。同種目では日本歴代2位となる8m32を記録しており、今後も活躍が期待されている。埼玉出身の21歳の彼に、プライベートやの陸上競技の魅力について語ってもらった。
――陸上をはじめたきっかけは?
「両親が陸上をやっていたということもありますが、中学に入学後、部活に入らなければいけないというルールがありました。野球やサッカーは少年団からやっている人達が上手いので入り込んでいく勇気がなく、小学校でも他の人よりは足が速い自信があったので陸上競技を始めようと思ったのがきっかけですね。中学1年の時は短距離走、中学2年生の時に顧問の先生が変わったのをきっかけに混成競技の四種競技をやっていて、走り幅跳びは高校から始めました」
――陸上界(スポーツ界)で注目している選手は?
「同じ種目だと、世界記録を跳んでいるマイク・パウエル選手ですが、陸上界で言えば、ウサイン・ボルト選手に憧れがありますね」
――陸上観戦の魅力は?
「身体一つで限界に挑んでいるっていうところで、選手がどういう風に頑張っているかっていうところを見てもらいたい。記録の部分ではわかりづらいというのがあると思うので...走り幅跳びで言えば、8mって小学校の教室の幅なんですよ。それを一歩で跳んでいるってところを考えてもらえれば、周りからしたら凄くわかりやすいかなと。棒高跳びとかで言えば、5mが信号機の高さと同じくらいなので、それを棒を使って跳んでいるとか。三段跳びだと、海外で18mを跳ぶ選手がいるんですが、渋谷のスクランブル交差点の斜めに横断する距離を三歩で跳んでいると考えてもらったり...日常的にあるものに当てはめてもらって、数字として楽しんでもらえるといいのかなと思います。テレビだと画角の問題的に幅跳びなどは引いて見ることになります。ですが、近くで跳んでいるところを見てもらえれば、より跳んでいるのがわかると思うので、やっぱり会場に足を運んで見てもらえたらな、というのはありますね。」
――気合をいれるときの勝負飯やゲン担ぎなどがあれば教えて下さい
「特に食事とかは決め込んではいないんですが...唯一ルーティンとしているのは、試合前に左足からスパイクを履くことです。高校2、3年生の頃にふと左からスパイクを履いているんだと思って、ルーティンを難しくしすぎるとどうしても試合前にそればっかり考えて乱れたりするので、一番簡単な『左から(スパイクを)履けば、履いたからオッケー!』ぐらいの気持ちでやっています。」
――陸上をしていて感激した瞬間は?
「やっぱり、世界陸上に出場できたことですね。陸上を始めて世界で戦うことを一番の目標として生きてきたので、今のところの一番は、出場して周りの強い選手たちと戦うことができて、自分の力量を測れたことが、一番感激したことだと思います。慣れた国内の試合とは別物で、テレビだったりSNS上で結果を知るような凄い選手たちがいる場所で戦うので緊張もしましたし、同時にワクワクもしました。」
――オフの日はどんなことをして過ごしていますか?(お出かけ?自宅でテレビ見る?など)
「基本、インドアですね。ずっと寝てたり、漫画を読んだり、動画配信コンテンツでいろんな作品を 見ていたり...ゲームしていたり、一般的な大学生と同じだと思いますね」
――現在の目標は?
「来年にオリンピックが控えているので、出場することとメダル獲得を一番の目標として今やっています」
橋岡優輝プロフィール
1999年1月23日生まれ。埼玉県さいたま市出身。さいたま市立岸中学校で陸上を始める。東京・八王子高校で走り幅跳びに転向、高校生歴代10傑となる7m70(+1.4)の好記録を出して脚光を浴び、日本選手権では3連覇を果たす。現在、日本大学に在籍中であり、元日本記録保持者で日大コーチの森長正樹に師事。2019年の世界陸上ドーハ大会では7m97(-0.2)を記録して8位になり、日本人史上初の世界陸上入賞を果たした。
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