日本ラグビーの最高峰リーグ「ジャパンラグビートップリーグ」は、新型コロナウイルスの影響で'20年シーズンが打ち切られたが、ファン待望の'21シーズンが'21年1月16日(土)に開幕する。今シーズンの展望や注目選手を、ラグビージャーナリストの村上晃一さんに伺った。
ラグビーW杯の熱狂のままスタートした'20年シーズンは無念の打ち切り。11ヶ月ぶりとなる公式戦に向け、選手も"ファンの人を楽しませたい"という強い思いを持って臨んでいるという。
「早いチームは7月くらいから練習を開始し、11月&12月と各地で練習試合も行われています。準備期間が長く、各チームともコンディションは良いでしょう。何より選手自身がラグビーに飢えていますし、今季は2ステージ制で上位にいた方が有利ということもあり、開幕週から各チームが飛ばしていくと思います」
ファーストステージは16チームをレッドとホワイトの2つのカンファレンスに分け、1回戦総当たりのリーグ戦で行われる。
「新戦力やコーチの変わったチームが多く、どこがスタートダッシュを決めるのか読めません。ただ、FW陣が強力で選手層の厚い王者・神戸製鋼は強い。中でもオールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)でスタンドオフを務める新加入のアーロン・クルーデンや、次世代のW杯日本代表に入ってくるナエアタルイ、攻撃の要である日和佐篤に注目ですね。あとは、稲垣啓太や堀江翔太、今シーズンがラストとなる福岡堅樹など、日本代表選手を多く抱えるパナソニック、フィジカルラグビーのトヨタ自動車、サントリー、ヤマハ発動機が上位候補ですね」
今シーズンは、海外の超ビッグネームがリーグに参戦することでも注目を集めている。
「サントリーに世界年間最優秀選手に2回も輝いたボーデン・バレット(ニュージーランド代表)、トヨタ自動車にはオーストラリア代表のキャプテンで"ジャッカル(タックル直後、相手の持つボールを奪うプレー)"の名手でもあるマイケル・フーパーが加入。他にも、'19年のW杯で優勝した南アフリカ代表のマカゾレ・マピンピ(NTTドコモ)、元スコットランド代表主将のグレイグ・レイドロー(NTTコミュニケーションズ)が来日しました。彼らは日本で選手生活を終えようと考えているのではなく、自国に戻ってもまだ代表に選ばれるレベルの選手たちです。ここまで世界のトップ選手が日本へ来ているスポーツは他にないと思います。彼らの華麗なプレーから目が離せません」
むらかみ・こういち ●'65年生まれ、京都府出身。「ラグビーマガジン」で編集長を務めた後、フリーランスの編集者、記者として活動。'98年よりJ SPORTSのラグビー中継の解説を務める。
取材・文=宮澤祐介
放送情報
第100回全国高等学校 ラグビーフットボール大会「3回戦」
放送日時:2021年1月1日(金)9:55~
ラグビー 全国大学選手権 20/21「準決勝」
放送日時:2021年1月2日(土)17:30~
チャンネル:J SPORTS 1
ジャパンラグビー トップリーグ 2021 ファーストステージ 第1節「神戸製鋼 vs. ヤマハ発動機」
放送日時:2021年1月16日(土)13:50~
チャンネル:J SPORTS 3
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