オリックスの吉田正尚がバッティングを語る!「チーム、個人として一番を目指します」

ホーム球場である京セラドーム大阪でチャンスで打席が回ると、スコアボードに"マッチョマン"の動画が流れることでも知られるオリックス・バファローズの吉田正尚選手。フルスイングが持ち味のパワーヒッターだと思われがちだが、'20年シーズンは打率3割5分という好成績で首位打者のタイトルを獲得した。

「野球に数字はつきものですし、常に"一番になりたい"という気持ちはあります。'19年は打率部門で2位だったことを考えると、タイトルを取れたことはうれしいですね。打率が上がったこともそうですが、三振が減った理由としてカウントが追い込まれてから逆方向のヒットゾーンを意識できたことが大きいかなと。結果的にヒットの確率も上がって、自信にもつながりました。昨年の数字の中には、まだまだ成長できる部分があると思っています。オフにはバット工場に出向いて新しい取り組みも実践しています。バッティングは本当に奥が深いんです。自分にとっての理想はやはりホームランの時のスイング。ホームランになるということは、しっかりバットが振れて、芯で捉えているということですから。ただ、ホームランを狙って本数が増えたとしても、他の数字が下がっては意味がないと思うんです。打率や出塁率も上げながら長打が出るバッティングを考えていきたいですね」

昨季からの巻き返しを図るオリックス

ⒸORIX Buffaloes

今季からはチームの選手会長を務めることになり、もともと持ち合わせていた責任感はさらに強まったようだ。

「オリックスにはキャプテン制度がありませんし、僕自身、若い選手が多いチームの中では中堅に当たるので、自分の役割を果たしていきたいと思っています。チームのムードは非常にいい感じです。選手それぞれが個々の課題を克服しながら、まずはチーム内の競争に勝たなければいけませんが、みんなその意識をしっかり持っています。これに加えて、メジャーリーグから平野(佳寿)さんが復帰し、経験豊富な能見(篤史)さんが新たに加入したことはチームに本当にプラスです。野球界で長く活躍している先輩から学ぶことは多いと思います。今季の目標はもちろん25年ぶりの優勝です。それを実現するためには選手一人一人がベストを尽くし、一試合一試合を勝ちに行くこと。その姿勢をファンの皆さんにお見せしたいですし、『応援したい!』と思ってもらえるチームをつくっていきたいです」

よしだ・まさたか●'93年7月15日生まれ、福井県出身。敦賀気比高校、青山学院大学を経て'15年ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。1年目から5年連続で2桁本塁打、2年目から4年連続で打率3割以上を記録、3年目から3年連続でベストナインに選出。外野手。

撮影=MASAYUKI MATSUMURA 取材=J SPORTS 文=大小田真

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放送日時:2021年4月1日(木)17:30~
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