現役時代は確実性とパンチ力を兼ね備えた打撃で活躍し、東京ヤクルトスワローズの監督時代には就任1年目でチームを14年ぶりのリーグ優勝に導くなど、輝かしい功績を持つ真中満。現在は野球解説者として「プロ野球ニュース」(フジテレビONE)などに出演中だ。
今回、真中に日本生命セ・パ交流戦2021を振り返ってもらい、シーズン後半戦の展望や見どころなどを語ってもらった。
――交流戦をどうご覧になりましたか?(※取材は6月9日)
「いつもパ・リーグが優勢なのですがここまでは五分なので、セ・リーグが頑張っているなという印象ですね。特に中日と横浜DeNAはリーグ戦では下位にいたので、そんな2チームがこうやって交流戦を頑張るとすごく盛り上がって観ている僕らは楽しいですよね」
――中日と横浜DeNAが好調だった要因はどんなところにあったのでしょうか?
「ドラゴンズはやはりピッチャーですね。柳(裕也)を中心に、R.マルティネスというクローザーがキューバ代表の大会でいないのにも関わらず、先発、中継ぎがしっかりゲームを作っているというところでこの位置にいるのかなという感じです。横浜DeNAは外国人選手が開幕に遅れて打線に元気がなかったんですけど、ここにきてソトとオースティンが完全に状態が戻ってきましたので、元々得点力のあるチームですからそれがちょうどこの時期に重なったのかなという印象です」
――一方で福岡ソフトバンクが苦しんでいました。
「これはやっぱり中継ぎですよね。モイネロがいないのと森(唯斗)が故障で、8回、9回の終盤が苦しい展開になっている感じがしますね」
――真中さんが思う交流戦での一番のチームとMVPは?
「楽天かな。やっぱりピッチャーがいいので、楽に戦えている気がする。MVPは楽天の島内(宏明)かな。本当に勝負強いバッティングでチームを引っ張っているなと」
――ペナントレースの後半戦はどう見ますか?
「セ・リーグは巨人と阪神が中継ぎで苦しんでいてひっくり返されるゲームも多いので、1位から6位までが詰まった争いになるのかなと。パ・リーグはちょっと北海道日本ハムが元気がないですよね。中田(翔)が故障したりといろいろあって、なかなかチームとして波に乗れていないのが現状なので、なんとか踏ん張ってほしいですね。一方で楽天は投打のバランスが非常に良くなってきて、8回、9回は宋(家豪)と松井(裕樹)がしっかり安定しているのと先発もそろっていますので、後半は楽天を走らせないような展開を望んでいます」
――ちなみに東京ヤクルトはいかがでしょうか?
「ポイントは山田(哲人)ですよね!打線自体は非常に良いので、山田が本調子になってきたら得点力がかなり上がってきますので。ちょっと先発が苦しいと言われたりしていますが、元々バッティングのチームなので山田の頑張りでそのあたりは返せると思いますから、山田に期待したいですね!」
――後半戦を楽しむポイントを教えてください。
「今年は新人王争いがすごく楽しみなんです!ルーキーが近年にないくらい活躍していますので。セ・リーグでは阪神の佐藤(輝明)が本命ですけど、横浜DeNAの牧(秀悟)も頑張っていますし、広島の栗林(良吏)とかも!現時点で『みんなにあげたい』と思うような争いだなと。パ・リーグも楽天の早川(隆久)であったり、北海道日本ハムの伊藤(大海)も良いピッチャーなので、こちらも注目です」
――最後に現時点でのリーグ戦優勝予想をお願いします!
「僕は最初(開幕時の予想)から変えたくないので、パ・リーグは楽天、セ・リーグは巨人を推したいと思います!」
文=原田健
放送情報
プロ野球ニュース2021
放送日時:試合開催日は毎日23時から生放送
チャンネル:フジテレビONE スポーツ・バラエティ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
※真中は水曜日に出演
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