セ・リーグ 横浜DeNAベイスターズ 大和選手が、6月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。
大和選手は、6月6日の横浜スタジアムで行われた対千葉ロッテマリーンズ3回戦、3対3の同点で迎えた9回裏2死2塁の場面で打席に立つと、レフトの頭上を越えるサヨナラ二塁打を放ち、緊迫した接戦を制した。
7回裏終了時点で3対1とリードする横浜DeNAは、勝利の方程式の一角を担う山﨑投手が登板すると痛恨の同点打を浴びてしまい試合は振り出しに戻る。同点のまま迎えた9回裏、何とかセ・パ交流戦の優勝に望みをつなぎたい横浜DeNAは、先頭打者が出塁すると2死2塁のチャンスを作り、第1打席で6試合連続安打を放った大和選手が打席に立つ。緊張感が漂う中、カウント0-1から益田投手の直球を振り抜くと、打球はレフトの頭上を越えるサヨナラ二塁打となった。チーム最年長選手による値千金の一打は、中日と並んで7勝3敗2分と交流戦首位タイ浮上をもたらす結果となった。横浜DeNAからのスカパー!サヨナラ賞受賞は、2019年9月度のソト選手以来となり、大和選手は初の受賞となった。
――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします。
「今回はこのような賞をいただき、うれしく思っております。また次も取れるように頑張りたいと思います」
――試合を振り返ってみて、いかがでしょうか?
「追いつかれて9回、同点で終わってしまったらチームの流れもすごく雰囲気がよくないと思っていましたし、何とか自分で決めたいという気持ちが強かったです」
――15,000人を超えるホームのファンがいて、大きな声援も力になったかと思いますが、その場面に関してはいかがでしたか?
「スタジアムでも(東京五輪の野球・ソフトボールの試合会場として使用するため、シーズン中断期間前)最後の試合となっていたので、なんとかこういう形で勝てて良かったなと思います」
――現在、得点圏打率が高い数値を残しているのですが、チャンスの場面ではどのような心持ちで打席に立っていますか?
「もちろん、自分で決めたい気持ちもあるんですけど、何とかいい形で後ろに繋ぐことを考えて打席に立っています」
――サヨナラ打の印象もあり、最近では投手に警戒されるようなことも増えたかと思いますが、チャンスの場面でバッティングの変化などはつけたことはありますか?
「ランナーをかえすのが一番なんですけど、なんとかバットに当てて、事を起こすことを考えて打席に立っています」
――東京五輪によるシーズン中断期間中、エキシビジョンマッチなどが10試合ほどありますが、この期間はどのようなことを意識していきたいですか?
「一番は自分のコンディショニングを整えること。後半戦に向けて良いコンディションで迎えられるようにしたいと思います」
――今シーズン、対戦して印象に残っている選手はいますか?
「コルニエル選手(広島東洋カープ)です。東京ドームでの試合で、三振した時のボールが160km/h台出ていて、すごく速く感じました。日本のプロ野球選手で160km/h台を投げられるピッチャーは、ものすごく限られているので、そういうピッチャーを体験できたのは、自分にとってプラスでしたね」
――チームで仲の良い選手はどなたですか?
「宮崎選手、佐野選手、桑原選手...もう、(チームメイト)みんなです!」
――年齢的には、大和選手はお兄さん的な立場で慕われているようなイメージですが、他の選手から相談されたりすることはありますか?
「もちろん、野球の相談もされますし、私生活のいろんな話だったり、自分が一番年上なので自分の経験だったりだとかいろんな話をしてますね」
――大和選手はユーティリティなイメージがあるのですが、野球以外でやっていたスポーツはありますか?
「サッカーですね。自分が幼稚園の時ぐらいにJリーグが始まって、自分はサッカー選手になりたかったんですけど、周りの影響で野球に転向しました。本当はサッカー選手になりたかったです(笑)」
――野球選手になりたいと思ったのはいつからですか?
「小学校1年生の時にソフトボールを始めたので、その時には野球選手になりたいと思ってやっていました」
――今でもサッカーは見られますか?
「たまに見ますね」
――当時、憧れていた選手はいらっしゃいますか?
「その当時はカズ(三浦知良)選手に憧れていました」
――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「オリンピック期間を挟んで後半戦も続きますので、また温かい応援をよろしくお願いいたします」
※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。
文=HOMINIS編集部
放送情報
<スカパー!では、シーズン全試合を放送>
詳しくはこちら