フィギュアスケーター、鈴木明子が「振付師」ならではの視点で選んだ名プログラム

「氷上のプレイリスト~これが私のフィギュアスケート観~」の第2回ゲストに登場した鈴木明子
「氷上のプレイリスト~これが私のフィギュアスケート観~」の第2回ゲストに登場した鈴木明子

冬に北京五輪を控え、いつも以上に特別なシーズンとなるファン待望の2021-22シーズンが幕を開けたフィギュアスケート界。トップスケーターたちが今季どんなプログラムで臨んでくるか、期待は高まるばかりだ。そんなワクワクをさらに膨らませてくれる番組「氷上のプレイリスト~これが私のフィギュアスケート観~」が、8月29日(日)にテレ朝チャンネル2にて放送される。

毎回1名のフィギュアスケーターがセレクター(=選者)として登場し、自身が決めたテーマに基づきプログラムを厳選、貴重なアーカイブ映像と共に"プレイリスト"を紹介していく同番組。好評を博した前回の織田信成に続き、第2回のセレクターとして登場するのが、2014年に現役引退し、現在は振付師としても活躍する鈴木明子だ。

現在は振付師としても活躍する鈴木明子(「氷上のプレイリスト~これが私のフィギュアスケート観~」)

現役時代の鈴木選手と言えば、24歳で出場した2010年のバンクーバー五輪で8位入賞、2013年には28歳で悲願の全日本選手権初優勝を飾り、翌年のソチ五輪で2大会連続の8位入賞を果たしたトップスケーター。選手としてのピークの低年齢化が進んでいるフィギュアスケート界において"遅咲きのヒロイン"と言われた彼女は、その洗練された表現力と美しいスケーティングで、数々の名プログラムを誕生させてきた。

中でも、楽曲の繊細な調べと共に唯一無二の世界観を紡ぎ出した「シルク・ドゥ・ソレイユより『O(オー)』」や、現役最後の2013-14シーズンを締めくくったフリー「ミュージカル『オペラ座の怪人』より」など、彼女が表現してきたプログラムは、今もファンの記憶に印象深く残っていることだろう。そんな鈴木が"プレイリスト"に選んだテーマは、「魅惑の振り付け」。振付師でもある彼女ならではの着眼点で、どんなプログラムがセレクトされるのか、気になるところだ。

また、この第2回放送に合わせて、「That's Entertainment」をテーマに掲げた織田信成ゲスト回の再放送も決定した。その中では、鈴木明子の「ウエストサイドストーリー」を選出していたほか、「Let Me Entertain You」「Let's Go Crazy」(共に羽生結弦)、「Great Spirit」(宇野昌磨)、「映画『マトリックス』より」(坂本花織)といった、北京五輪でのメダルも期待される現役選手のプログラムもセレクトされている。また、ハビエル・フェルナンデスと織田自身による「チャップリンメドレー」など、稀代のエンターテイナーである織田らしい"プレイリスト"が印象的だった。

鈴木自身も、今回の"プレイリスト"を作成するにあたり、「フィギュアスケートは順位やメダルなどの結果だけでなく、あの曲、あの衣装、あの選手のプログラム...と、記憶に残るスポーツ。(プログラムを見返すことで)改めてフィギュアスケートっていいなと感じさせてもらえる機会となった」と、明かしている。

そんな鈴木が掲げたテーマである"魅惑の振り付け"しかり、セレクターの感性によって選び抜かれたプレイリストには、それぞれの人生観と言っても過言ではないくらいのこだわりが詰まっている。氷上の表現者からの視点で華麗なる演技を振り返ることで、また新たなフィギュアスケートの魅力が見出せるに違いない。

文=中川菜都美

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放送情報

氷上のプレイリスト~これが私のフィギュアスケート観~
#1 織田信成
放送日時:2021年8月29日(日)11:00~
#2 鈴木明子
放送日時:2021年8月29日(日)13:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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