カープ・坂倉将吾が「スカパー!サヨナラ賞」を初受賞!「首位打者争いも負けずに頑張りたい」

セ・リーグ 広島東洋カープ 坂倉将吾選手が、9月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

坂倉選手は、9月7日マツダスタジアムで行われた対中日ドラゴンズ18回戦、4点ビハインドで迎えた9回裏に2点差まで追い上げ、続く2死1、2塁の場面で打席に立ち、乱打戦を制するライトスタンドへ運ぶ逆転サヨナラ3点本塁打を放った。

広島東洋は、先発の森下投手が6回途中4失点と試合を作れず、2番手以降の投手陣も中日打線を食い止められないまま9回表終了時点で7対3と苦しい状況を迎えていた。しかし、続く9回裏、下位打線の連打により2死1、3塁とチャンスを作り、3番西川選手、4番鈴木誠選手の連続適時打で2点差に追い上げると、2死1、2塁の場面で坂倉選手が打席に立った。本塁打を放てば今シーズン初のサヨナラ勝利となる場面で、カウント2-1から中日の守護神R. マルティネス投手の直球を捉え、打球はそのままライトスタンドへ突き刺さった。この劇的な一打は、自身初となるサヨナラ打になると同時に二桁本塁打を達成し、セ・リーグの打率トップ(打率.332)に躍り出て、飛躍のシーズンを象徴する一打となった。

なお、広島東洋での逆転サヨナラ本塁打による受賞は2018年7月度の下水流昂選手(現東北楽天)以来。坂倉選手はスカパー!サヨナラ賞初の受賞となる。

飛躍のシーズンを象徴する自身初となるサヨナラ打を放った坂倉将吾選手
飛躍のシーズンを象徴する自身初となるサヨナラ打を放った坂倉将吾選手

スポーツニッポン新聞社提供

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします
「初めての受賞なのでうれしく思います。何よりチームの勝ちに貢献できたことが第一にうれしく思います。その中でこういう賞をいただけたことが、自分の野球人生にとってすごくいいことではないのかなと思います」

――最後、打てばサヨナラというシーンでしたが、どんな気持ちで打席に入りましたか?
「まだ2点差でしたし、ヒットでも1点差という感じでしたので、後ろには繋ごうという気持ちで打席に入りました」

――特に、今シーズンは大きい当たりが増えてきたと思いますが、実感としてはどうですか?
「ホームランも二桁で、ここ4年に比べるとホームランの数も増えてきましたし、打球が上がることも増えたので、その辺に関してはちょっと変わってきたなと思います」

――毎日のように早出で練習をやっていると思いますが、ここ1年間はどういった意識で練習されていますか?
「力んでミスショットがすごく多いので、確立を上げるという意味ではしっかりまずは一球一球振っていきながら、ツーストライク後のコンタクトを意識しながら、一球一球意味のある打撃ができればいいなと思って練習からやっています」

――練習中もご自身で場面を想定して口に出しながら練習していると聞きましたが、今シーズンは昨年と比べて、一打席一打席の変化とか思い入れとか違ったりしますか?
「400打席以上もらっていて、良い打席もあれば悪い打席もあって、その中で1年間通してこんなに打席数をもらったことはなかったので、すごく自分の中ではイケイケになっているかなと思います」

――ご自身の打率、成績についてどう思いますか?
「ちょっと落ちた時に、いろんな方と話をさせてもらって、正直、数字と戦っていた自分がいたので、そうじゃないなっていうのを気付かされました。もう一回、自分の打撃が出来るように、しっかり練習からやろうと思った結果がこういう風になってきているので良いかなと思います」

――チームの先輩である鈴木誠也選手と首位打者で競っていますが、いかがですか?
「チーム内に競う相手がいることで、良い相乗効果が生まれるんじゃないかなと思うので、負けずに頑張りたいなと思います」

――新しい戦力が入ってきますが、改めてチームでどのような役割を果たしていきたいと思いますか?
「来年で6年目になり、自分のことを最優先にしなきゃいけない立場ではあると思うんですが、その中で少しでもチームのことを考えられるようになってきたら自分の野球観というのも変わってくるのかなと思いますので、その辺も意識してやっていきたいと思います」

――順位が確定していない中、残り試合も少なくなってきましたが、どんなプレイでチームに貢献していきたいですか?
「もう残り十数試合なので、まずは怪我がないようにシーズンを終わりたいなと思っています。そこを第一に置きながら、ここ最近勝って、勝つ喜びを実感できているので、もう1つ頑張って多く勝てるように頑張りたいなと思います」

スポーツニッポン新聞社提供

――プレッシャーがかかる場面でチャンスが回ってきたりすると思いますが、プレッシャーにどう対処されていますか?
「プレッシャーには弱いと思っています。考えれば考えるほど良くない方向に行ってしまうなと思ったので、『打つか打たないか』『やられるかやるか』ぐらいの気持ちで、あんまり大きな声では言えませんが、打てなくてもしょうがないやという気持ちで打席に向かうこともあります。それが良い割り切りになって良い結果が出る時もありますがダメな時もあるので...何かいい方法を見つけたいなと思います」

――今回のサヨナラホームランを打ったことで久々にTシャツが作られましたが、反響はいかがですか?
「いや、特にないと思います。僕個人としてはあまり無いんですが、球団の方には何かしらあってほしいなと思います(笑)」

――ご家族がたくさん購入してくださっと聞きましたが...
「そうですね。いつも家族は買ってくれるんで」

――新グッズはまだ続いて発売されますか?
「出してくださったら、球団の方には感謝したいなと思います」

――今季、ここまでの対戦で一番印象に残っている投手はどなたでしょうか?
「交流戦で対戦した、山本由伸選手(オリックス・バファローズ)ですね。一打席目、打席に立った瞬間に『今日は無理だな』って(笑)」

――実際、対戦した結果はいかがでしたか?
「三打席目にヒットを打たせていただいたんですけど...(笑)本当に真っ直ぐにしても、変化球にしても、『ちょっと無理だな』って思いながらも打席に立っていましたね。次回対戦する時は、三振だけはしないようにしたいなと思います」

――休日の過ごし方や、リラックス方法について教えてください
「基本寝てますかね。用事があれば外に出るんですけど、今は自宅で過ごすことが多いので、基本的にはゴロゴロしたり、録画してるドラマを見たり、音楽聞いたり、そんな感じです。連続して寝れないんですけど、起きて、寝て、起きて、寝ては出来ます」

――観ているドラマは日本のドラマでしょうか?
「テレビで放送しているドラマを録画して、毎回チェックしていますね。刑事、医療...全部幅広く見ます。恋愛系もちょっと見ます。」

――チームメイトに対して、これだけは負けないと自慢できることはありますか?
「いじられですかね?チームメイトに愛されているかはわかんないですけど、とにかくいじられることは多いです。それでチームが和んで良い雰囲気になればいいと思います(笑)」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「いつも応援してくださりありがとうございます。一試合一試合、選手は全力で戦ってますので、今後も夜遅くなることもあると思いますけど、最後まで応援してくれたらうれしいなと思います。引き続き、応援よろしくお願いいたします」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文=HOMINIS編集部

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