「バーチャルホークス春季キャンプ2022 in 宮崎」が2月1日より開催中。これは、福岡ソフトバンクホークスのキャンプ地を模した仮想空間上で視聴者がアバターとなり練習風景を見学できるというもので、会員登録やアプリのダウンロードなどは不要で、手軽に無料でキャンプ映像が楽しめるコンテンツ。メインスタジアム、ピッチング練習場、第2球場の3つの映像を自由に視聴することができるほか、元選手、解説者、ホークス好き芸能人といったスペシャルゲストによるトークセッションも実施。さらに、視聴者がチャット機能を使ってリアルタイムでゲスト陣に質問ができるという特長も。開催日は1日、5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、27日(日)で、各日スペシャルゲストが登場する。
キャンプ初日となる1日のトークセッションでは、元福岡ソフトバンクホークスの森福允彦、野球ライターの西尾典文、袴田彩会アナウンサーが、ホークスの新戦力を徹底分析。昨年のホークスを振り返りながら今年の課題を検証し、ドラフト・育成選手、移籍加入、新外国人選手たちについて語り合った。
イベント後、森福にインタビューを行い、「バーチャルホークス春季キャンプ―」の感想やキャンプの見どころ、期待する選手などについて語ってもらった。
――「バーチャルホークスキャンプ―」はいかがでしたか?
「率直に楽しかったです!キャンプをしている宮崎・生目の杜運動公園の特徴がしっかり捉えられて忠実に再現されていて、実際にキャンプ見学に行っている気になりました。現地に行けない人もいろんな角度から練習が見られますし、選手の様子も見られるので、何ヶ所もカメラがあるというのはすごくいいですよね。タイミングもあると思いますが、好きな選手を追うこともできますし!あと、アバターで各練習場に移動する感じがゲーム感覚で楽しかったです(笑)」
――ホークスのキャンプ初日をご覧になった感想は?
「実績のある選手たちも初日からしっかりと体が動いていたので、そういったところから(今シーズンに懸ける)意識の高さを感じました。また、投手陣の方はB組に実績のある選手が多くいたのですが、みんなブルペンに入っていて、そういった元気な姿を見られたのはコーチ陣もそうですし、これから応援していくファンの方々も安心できるんじゃないかなと思いました」
――ご自身は現役時代、キャンプ初日をどんな気持ちで迎えられていたのですか?
「シーズンは3月末から始まりますが、2月1日から自分との勝負だけでなくチーム内の勝負も始まっているので、『シーズンが始まった』というわくわくする気持ちが強かったですね。ホークスは(1軍やレギュラーの)競争が激しいので、みんなすごい覚悟を持って来ている中、そういった選手たちと一緒に野球ができる喜び、またファンの方々の前でユニホームを着てプレーできるという喜び、(昨シーズンが終わってから)今までやってきたことをいろいろ試せるという喜びなどがありました」
――より楽しめるキャンプの見どころを教えてください。
「ピッチャーのランニング量とかですかね(笑)。シーズン中は調整に入るので、なかなかそういった練習をしている姿ってキャンプ以外では見られないと思いますし、『プロ野球選手っていうのは、ここまで練習しているんだよ』というのを感じていただけると思います。特にホークスのランニング量はすごい方だと思いますし、僕はランニングが一番嫌でしたから(苦笑)。あとは、選手の体幹トレーニングなど、普段ジムなどで鍛えられている方などには『こういうトレーニングがあるんだ』とすごく参考になると思います!また、子供たちには、ぜひブルペンやバッティング練習などを見てもらって、プロの迫力を間近で感じてほしいですね。それに加えて、このイベントでは(ゲストのトークセッションで)いろいろな情報を収集できるところがすごくいいなと思いますね」
――森福さんが個人的に注目しているところは?
「やはりポジション争いは楽しみですね。キャッチャー・甲斐(拓也)、ファースト・中村晃、ライト・柳田(悠岐)、レフト・栗原(陵矢)とかは固まっているのかなと思いますけど、セカンドの三森(大貴)、周東(佑京)、牧原(大成)、ショートの(フレディ・)ガルビス、今宮(健太)、サードは松田(宣浩)、リチャード...。そんな中で、センター争いが一番楽しみです。上林(誠知)、柳町(達)、真砂(勇介)もいますし!」
――投手陣はいかがでしょうか?
「昨年は先発が怪我人も多く(枚数が)足りなかったというのがありますが、ホークスは中継ぎがしっかりしているので、怪我人が帰ってきて先発がそろえば強いと思います。千賀(滉大)がしっかり調整できて怪我なくいけば安心感がありますし、武田(翔太)も今日ブルペンに入ってしっかり投げられていましたし、東浜(巨)も(ブルペンに)入ってましたし。また、中日ドラゴンズから又吉(克樹)も入ってきた中で、森(唯斗)、甲斐野(央)など、『誰が7、8、9回を投げるのか?』というのは、ファンの人たちも気になるところじゃないでしょうか」
――同じ中継ぎの投手として、FA加入の又吉投手はどうご覧になっていますか?
「タフですよね!昨年に関しては66試合に登板して1.28の防御率で、ホールドも33あげていて。ホークスでホールド20以上の投手って全然いないんですよ。自分でも『"困った時に又吉"というふうになればいい』と公言していてすごい覚悟を感じたので、久しぶりのFA加入選手でもありますし、僕もすごく期待しています」
――期待する若手選手は?
「ルーキーの野村(勇)選手ですね。今日、ロングティーとバッティングを見ましたけど、ロングティーを見るだけでも打球を飛ばす感じは『面白いんじゃないか』と。若手はある程度のところまで使うと思うので、『そこでどこまで伸びるか』『新しいスターが誕生するか』など、楽しみな部分は多いです」
――最後に野球ファンにメッセージをお願いします!
「現場に行けない人にとって、こういう楽しみ方があるというのは本当に素晴らしいことだと思うので、選手の表情を見て楽しんでいただければ!いろんな選手を見て、いろんな選手を熱く応援してほしいなと思います」
文=原田健
放送情報
バーチャルホークス春季キャンプ2022 in 宮崎
開催日時:2月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、27日(日)各日10:00~
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