パ・リーグ 東北楽天ゴールデンイーグルス 浅村 栄斗選手が、3、4月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。
浅村選手は、4月30日楽天生命パークで行われた対福岡ソフトバンク4回戦、6対6の同点で迎えた11回裏、2死2・3塁の場面で右翼手の頭上を越えるサヨナラ適時打を放った。
この試合、東北楽天は4点を追う9回裏、相手投手の暴投により1点を返す。なお、2死1・2塁の場面で1番西川選手が右翼席へ起死回生の3点本塁打を叩きこみ同点となる。
試合はそのまま延長に入り、迎えた11回裏、マウンドには福岡ソフトバンク5番手の津森投手。2死となってから、西川選手が四球、小深田選手がセンターへの安打で出塁すると一打サヨナラの場面で打席に3番浅村選手を迎える。2ボール2ストライクからの7球目を強振すると打球は右翼手の頭上を越えサヨナラ適時打となった。頼れる主砲の劇的な一打は、今季初の満員御礼となった楽天生命パークの大観衆を興奮の渦に巻き込んだ。自身7度目、東北楽天へ移籍後初のサヨナラ打は、首位を走るチームに更なる勢いを与える一打となった。
浅村選手は3度目のスカパー!サヨナラ賞受賞となる。
――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします
「この度、スカパー!サヨナラ賞に選んでいただき、すごく光栄に思っております。率直にうれしいです」
――東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍してからは、初めてのサヨナラ打となりますが、この賞をもらった思いを聞かせてください
「イーグルスに来て、サヨナラを打ったのも初めてだったし、そういったところで打てて本当に良かったなと、今は思っております」
――あの場面、どんなことを考えて打席に立ちましたか?
「とにかく、僕で決めると思って、打席に入りました。ここで決めないと勝ちは正直厳しいかなと。11回裏だったし、自分で決めるという強い気持ちで打席に入りました」
――相手は津森投手でしたが、狙い球などは打席の中で持って入られたのでしょうか?
「いや、狙い球とかはなくて、とにかく甘い球を前に飛ばすってことだけを考えてたんで、外野の守備位置の前でしたし、とにかく当たれば何か起こると思って必死に行きました」
――サヨナラのタイムリーが出る前、2球続けてファールがあったかと思いますが、徐々にバッティングのタイミングが合ってきた感覚があって生まれたサヨナラ打だったのでしょうか?
「そうですね。厳しいところをファールで逃げることができて、その次の球がスライダーだったと思うんですけど、自分の中では良いタイミングで振れたし(ファールになっちゃったんですけど)、あのファールがあってヒットに繋がったんじゃないかなと思います」
――先ほど、「自分で決める」とお話しありましたが、その中で打球が抜けた瞬間っていうのは、どんな思いが込み上げてきましたか?
「いや、もうホッとしましたね。良い場面で回ってきて、打ちたいって気持ちは当然持って打席に入りましたし、自分のヒットで打席が決まるっていうのは、すごい、いつものタイムリーよりもうれしいですし、ホッとしました」
――改めて、4年目で初めてのサヨナラ打いうことになりますが、普段は祝福をする側だったかと思います。今回、味方からある種"手荒い"祝福を受けた感想をお聞かせください
「いやー、うれしかったですね。サヨナラにはあまり縁がないと思ってやってきてましたんで、自分がかけられるっていうのが本当に久しぶりのことだったんで、うれしかったですね」
――この試合は、3シーズンぶりに満員御礼のホームゲームでもありました。球場の雰囲気も温まっており、ファンの後押しなども感じましたか?
「打席の中では正直、自分のことでいっぱいというか、周りのことは考えれなかったんですけど、今考えてみると、満員御礼のお客さんの前でサヨナラヒットが打てたっていうのも自分だけの力じゃないと思うし、久しぶりの満員御礼でゲームができてすごく幸せだなと改めて思いました」
――好きな球場はありますか?
「やっぱりホームですね。ホーム以外...西武ドームですかね。ホーム以外で一番やってましたし、すごいやりやすいっていうグランドだと思うので、自分の中では好きなグランドです」
――交流戦がそろそろ始まりますが、対戦してみたい選手はいますか?
「特にないですね。特にないって言うか、どのピッチャーと対戦するかっていうのもわからないし、あんまりないです」
――チームメイトで一日だけ入れ替われるならどなたですか?
「ピッチャーです。岸(孝之)さんとか...変わってみたいっていうのはあります。(ピッチャーを)やったことないので、マウンドに立って自分が投げてみたいですね」
――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「スカパー!でいつも応援してくださってありがとうございます。また、こういった賞を獲れるように、僕も頑張りたいと思いますんで、これからもよろしくお願いいたします!」
※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。
文=HOMINIS編集部
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