山本昌川上憲伸が立浪ドラゴンズの現状を分析!「優勝争いまで行くんじゃないかな」

写真左から 山本昌、川上憲伸
写真左から 山本昌、川上憲伸

山本昌がMCを務める「マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~」(スポーツライブ+)#33に川上憲伸が登場。番組では、カットボールを操り中日ドラゴンズ史上最多7度の開幕投手を務めた"竜のエース"川上の野球人生を振り返るほか、ライバル・高橋由伸との関係について、21世紀初のノーヒットノーラン達成などを掘り下げる。さらに、川上が元監督の星野仙一、落合博満や現役時代の山本とのエピソードを披露するほか、カットボールの極意を公開。

今回、収録後の山本と川上にインタビューを行い、収録の感想に加え、今季のドラゴンズや交流戦のポイントなどについて語ってもらった。

――収録はいかがでしたか?

山本「(川上について)僕は本当によく知っているのでエピソードを交えながらいろんな話をして、つい収録が長くなってしまいました(笑)。そんな中で、今日の肝はカットボールの投げ方ですね!すごく理にかなっていて、アマチュアの指導者の方とか子供たちにぜひ参考にしてもらいたいです。『こういう投げ方をしていれば、ピッチングが崩れづらい』っていうのは、まさしく僕が伝えたいことなので。僕が野球教室でいつも言っていることを、今日(川上が)カットボールを交えて話してくれました。カットボール、スライダー系のボールについて、こんないい教科書はないです!」

川上「全部が楽しかったです!意外と緊張感のある雰囲気で撮影しているんですけど、『それがなかったらどこまで脱線していくんだろう?』と(笑)。それくらい楽しく収録させていただいて、あっという間に終わりました。自分を振り返る機会っていうのはあまりないことですし、幼少時代から引退するまでを番組で振り返っていただくっていうのは初めてだったので、自分でも改めて『こういう人生だったんだな』って気付かされました」

山本「同じチームにいて長く一緒にやっていても、こうやって面と向かって野球の話とか昔からの話はしないんですよ。『今、どう』とか『この前は...』といった現在の話ばかりで。だから今日、彼の投球の極意や当時の思いを知って、『へぇ~』って思うことがたくさんあったので、視聴者の方にも楽しんでいただけると思います」

――今季の中日ドラゴンズはいかがでしょうか?

川上「解説の仕事をさせていただいていて、お世辞抜きに本当にわくわくするというか『何か変わってきたな』っていうのがモロに分かるんですよね。去年とは8人の野手の中で最低3人、もっと言えば4人違う。4人違うってすごいことですよね。それほど変わった印象があるから結果も今までとは違った劇的な試合とかが見られているのかな、という感じがしますね」

山本「変な連敗をしなくなりましたよね。8回に強い、週末に強いというところもありますし。1つ2つ負けると『連敗やばいな』と思うんだけど、必ず止めてくれるっていう安心感がある。京田(陽太)の調子が良くない、(ダヤン・)ビシエドが不調、高橋周平が(けがから)帰ってきたばかりという中で貯金を作れているっていうのは、やっぱり石川(昂弥)だったり、阿部(寿樹)であったり、木下(拓哉)だったり、下位がしっかり打っているから。これで体制が整ってオールスターまでにしっかり5割ちょいの成績残していけば、なんとか後半食らい付いていくんじゃないかなっていうムードを感じるので、オールスターまでに貯金作っておいて、オールスター明けからスパートして貯金を2桁に乗っければ、優勝争いまで行くんじゃないかなと。セ・リーグの他の球団を見渡しても、延長12回までしっかり投げるピッチャーを持っているのはドラゴンズだけなので!去年17あった引き分けから、4つ5つくらい貯金が増やせると面白いなと思っています」

――それはやはり立浪和義新監督によるものなのでしょうか?

川上「若い選手と立浪監督との仲が、お兄ちゃんとの仲みたいになっているのがいいのかなと。本来は威厳があって近寄りにくい存在だと思うんですけど、この前見ていたら石川昂弥がベンチで監督の横で近い距離感でいて『立浪さんも気を使ってそういう雰囲気を作っているんだな』と。僕が入団した時に、星野さんの横に普通にいるなんて...」

山本「できる訳がない!あんなのあり得ない(笑)。でも、いいと思う。あとは、昨年の秋からしっかり厳しく打ち出していって、その中で競争意識を持たせたことが功を奏していますよね」

――5月24日(火)からは交流戦が始まります。

川上「交流戦はやっぱり苦労はすると思うんです。若い選手は多少疲れも来るし、『DHに誰が入るのか』とかがありますから。今までは無我夢中でやっていたのが、交流戦くらいになると個々の役割が見えてくるのかが重要。ピッチャーで言うと打順関係なく交代があり得ますし、それに伴って準備も変わってきますから」

山本「そうだね。リーグ戦との違いは、ピッチャーの交代時期が違うというのと、パ・リーグにはDH専門のバッターがいるということですから。DHは大体、セ・リーグは代打の一番手が出るので、戦力的にはパ・リーグの方が1枚多いんです」

川上「ピッチャーが一番気になるのは、9番が野手なので気を許せるところがなくなるところなんです。だから、パ・リーグのホームゲームでチームが勝つことができたらすっごく楽なんですよ。逆にセ・リーグのホームゲームになった時に『あの人が試合に出なくなるんだ』『ホームラン王を争うあの人がファーストを守るとなると、クリーンアップを打ってたファーストの人が補欠になるの?』とかになってくると、同じチームでもパ・リーグのホームで戦う時と比べてセ・リーグのホームで戦う時の方が全然楽に感じる時があるので、セ・リーグのチームはパ・リーグのホームゲームで2勝1敗で勝った時っていうのはすごく残りの本拠地でやりやすく楽になる。

あと、ピッチャーがやっちゃいけないのが、"裏をかく"という配球。リーグ戦だと『こいつは大体いつもここを狙ってくるな』とか『このパターンだと変化球を待つから、インコースにしよう』とか『普通だったらまとまった変化球なんだけど、ちょっと後に回そう』とかいろいろ考えるんですけど、(交流戦では)向こうも自分のことをあまりよく知らないんだから、余計なことを考えてやっていくより知らないうちに早く勝負していった方がいいんです」

山本「とにかく、セ・リーグは大きく負け越さないようにパ・リーグのホームゲームで頑張ることです。DHのあるところで勝ち越せば、すごく有利になるのでね」

――現役時代の交流戦での思い出は?

川上「行ったことのない街に行けるというのが楽しいんですよ」

山本「それはあるね!」

川上「気分が違うんですよ。これが日本シリーズだと、また違うので」

山本「泊まったことのないホテルに泊まったりね(笑)」

川上「福岡行ったり、北海道行ったり、仙台行ったり...」

山本「『幕張、何にもないなぁ』とかね(苦笑)」

川上「僕、完全試合を達成しかけてできなかった時があって、ただ試合は勝ったので岩瀬(仁紀)さんが『残念だけど、(勝利の)お祝いで飯行こうか!』と言ってくれて一緒に出掛けたんですけど、タクシーで2時間くらいウロウロして、結局近くのコンビニで...。あの辺、夜に開いている店がないから」

山本「ないよねぇ」

――最後に視聴者の皆さん、ファンの方々にメッセージをお願いします。

山本「憲伸くんが笑いあり苦労話ありのすごくいい話をしてくれたんで、必見です!」

川上「山本さんと話している中で、『こういうことあったな。懐かしいな』ということを思い出しながらお酒を飲みながらしゃべっているような感覚で話せたのがすごくうれしかったです。やっぱり星野さんの時代と落合さんの時代の"自分の育った野球"をもう一度見直すことができたので、観てくれる方もそういったところを聞けるというのは面白いんじゃないかなと思います」

文=原田健

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放送情報

マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~#33
放送日時:2022年5月21日(土)20:00~
チャンネル:スポーツライブ+
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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