山本昌がMCを務める「マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~」(スポーツライブ+)#34に"平成唯一の三冠王"松中信彦が登場。番組では、松中の野球人生を振り返りながら、さまざまな人々との出会いの中で学んだことや現役時代の裏話をひもとく。さらに、「インコース打ち」をテーマに、松中のバッティング技術を深掘りする。
今回、収録後の松中にインタビューを行い、収録の感想や一番思い出に残っている場面、今季の交流戦などについて語ってもらった。
――収録はいかがでしたか?
「(山本)昌さんと仕事ができたことがまず楽しかったですね。僕はこういう番組ではすごく緊張してしまって汗が止まらなくなってしまうのですが、昌さんは(MCとして)すごく慣れてらっしゃるというか、終始リードしてくださって気持ちよく話を引き出してくださったのでありがたかったです。こういったかたちで自分の人生を振り返ることはなかなかないですし、何より技術論のところで昌さんにほめていただいて『すごいな』って言っていただけたことは、僕自身としても自信になりました」
――収録では多くの方々から学んだ"教え"を披露されていましたが、そんな中で"一番心に残っている金言"は、誰のどんな言葉ですか?
「やはり王(貞治)会長の『2度とないこの1球を大事にしなさい。2度とないこの試合を大事にしなさい』という言葉は、すごく僕の心の中に残っています。その1球は2度とないのだから、それに対する準備をして1打に懸ける思いというものを強く持つ、というのは僕にとっての信条になりました」
――収録では「今の選手は飛距離が出ていない」という発言もありましたが、飛距離を伸ばすためにはどうすればいいのでしょうか?
「やっぱり飛距離を出すにはヘッドスピードを上げることと振る筋力を上げることが大事なので、一番手っ取り早いのは練習で常に100%の力で振るということですね。でも、今の時代だと僕らの時とは気候や環境も違いますし、『試合で100%出すための準備をしなさい』という考え方に変わってきているので、なかなか実践できないですが...。だから、キャンプで"疲れ切っていても振る"ということですかね」
――現役時代で一番記憶に残っている場面は?
「2003年の日本シリーズ第7戦で、初回に(阪神・)ムーア投手から打ったタイムリーは思い出深いですね。日本一を決めた試合でもありましたし、2003年は選手会長の1年目で4番を打ったのもその年が初めてだったので、先頭切ってみんなを引っ張っていく役割をしないといけない自分が一番大事な7戦目で初回にタイムリーを打てたというのはすごく良かったなと」
――現在交流戦が行われていますが(※5月30日に取材)、どう見てらっしゃいますか?
「セとパの差は縮まってきているとは思いますが、やはりパワーピッチャーはパ・リーグの方が多いのかなと感じています。だからこそ、パワーピッチャーに負けないようなスイングができるバッターが多いチームがいい試合をすると思いますし、逆にそれを打ち返し切れないチームは苦しんでいる気がしますね」
――最後に視聴者の皆さん、ファンの方々にメッセージをお願いします。
「今回こういったお仕事いただいて、自分の人生を振り返ったり野球理論を昌さんとお話しできたというのは本当によかったと思いますし、面白い良い番組になると思うのでファンの皆さんにぜひ楽しんで見てもらえたらと思います!」
文=原田健
放送情報
マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~#34
放送日時:2022年6月19日(日)18:30~
チャンネル:スポーツライブ+
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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