東京ヤクルト・山崎晃大朗が「スカパー!サヨナラ賞」を初受賞!「まさか僕が受賞するとは思っていなかった」

セ・リーグ 東京ヤクルトスワローズ・ 山崎晃大朗選手が、5月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

山崎選手は、5月25日神宮球場で行われた対北海道日本ハムファイターズ2回戦において、4対6と2点ビハインドで迎えた9回裏、無死二、三塁の場面で、劇的な右翼席への逆転サヨナラ3点本塁打を放ち、チームを4連勝に導いた。
東京ヤクルトは3点を追う7回、無死満塁のチャンスを作ると、長岡選手、代打・濱田選手の連続タイムリーで試合を振り出しに戻したが、次の回にすぐ勝ち越しを許した。

しかし、4対6で迎えた9回裏、死球と塩見選手の左翼線への二塁打で無死二、三塁とすると、山崎選手が北海道日本ハムの守護神・北山投手の3球目を捉え、右翼席に飛び込む今季1号逆転サヨナラ3点本塁打を放った。前日、村上選手の延長11回サヨナラ2点本塁打に続く、連夜のサヨナラ勝ちを収めた。

東京ヤクルトの2試合連続サヨナラ本塁打での勝利は、1988年6月15日、18日に記録して以来、34年ぶり。

また、東京ヤクルトからのスカパー! サヨナラ賞受賞は、2021年10、11 月度の山田選手以来となり、山崎選手は初の受賞となった。

東京ヤクルトの2試合連続サヨナラ本塁打となるサヨナラ打を放った山崎晃大朗選手
東京ヤクルトの2試合連続サヨナラ本塁打となるサヨナラ打を放った山崎晃大朗選手

スポーツニッポン新聞社提供

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします

「選んでくれてありがとうございます。まさか僕が受賞するとは思っていなかったので、この野球人生の中で1度でも良いから獲ってみたかった賞に選んでいただいたことは、大変光栄に思います。ありがとうございます。」

――今回、受賞するかもという思いはありましたか?

「僕がサヨナラを打った前日も村上(宗隆)が2ラン打って、その前もオスナが打って、正直、僕はその2人より比べると選手として見劣りする部分があるので、選ばれるとは全く思っていませんでした」

――当時、2点ビハインドで無死二、三塁だったと思いますが、どんな気持ちでバッターボックスに入りましたか?

「後ろが、山田(哲人)さん、村上という、チームを代表する選手が2人揃っているので、何とか僕自身が右方向に打球を出せば、もう一度ワンアウト3塁という状況が作れると思って、そこで2人に後のランナーを帰してもらうことで、最低同点のシチュエーションができるって考えを持っていたので、僕が決めてやるっていう考えは一切なかく、後ろに繋ぐことを考えていました」

――この時の球は、日ハム・北山投手のフォークでしたが、何かイメージはありましたか?

「前日も対戦していて、まっすぐがすごく強い投手だなって印象を受けたので、その中でフォークを見たのは初めてだったんですけど、まっすぐをやっつけにいって、結果的にはフォークを仕留めることができたんで、自分の中でもびっくりしていると言うか、上手く対応できたなっていうのはあります」

――すくい上げたボールがどんどん延びてスタンドに入った時の気持ちはいかがでしたか?

「打った感触としては、どうかなって感じでしたが、スタンドに入った瞬間もしっかり見ましたし、セカンドベース上で塩見(泰隆)が満面の笑みで喜んでくれてたんで。(ホームランを)打った実感はあまりなかったんですが、塩見の顔を見てホッとしたと言うか、打てたんだなって感じになりました」

――ホームインの後には、オスナ選手に何回も蹴られていましたが、迎え入れられた時の気持ちを聞かせてください

「基本的にサヨナラの選手を迎え入れることが多かったので、今回こうやって自分自身がホームインした時に、こんなに蹴られるんだって感じました。オスナが入団した時に何回も蹴りを入れてしまって、今回、倍返しじゃないですけど何回も蹴られるんだなって、相手の痛みを知ることができて良かった と思います」

――前日も村上選手がサヨナラを打って、すごい勢いで始まった交流戦は史上最高勝率で優勝しましたが、チームの雰囲気はいかがですか?

「僕の一本でという感覚はあまりないですけど、交流戦自体は最高勝率、全カード勝ち越しという良い形で終われました。試合に出てる選手、ベンチ含めすごく活気があって雰囲気よく戦えているので、それが交流戦の良い結果だったのかなと思います」

――5月中旬から、1,2番に定着して、バッティングも好調に見えるのですが、手応えはありますか?

「正直、打率も出塁率も全く納得のできる数字ではないです。バッティングの状態自体は悪くはないと思うんですけど、これから 日々成長と言いますか、毎日積み重ねることで数字も上がってくると思いますし、僕自身も数字にこだわるというよりも、やっぱり塩見を先の塁に進めたりだとか 、山田さん、村上を良いシチュエーションで打席に向かってもらうっていうのが僕の仕事だと思うので、繋ぎ の仕事を僕はまっとうしていきたいなと、これからも継続していきたいなと思います」

スポーツニッポン新聞社提供

――交流戦を終えて2日間の休息日はどのように過ごしましたか?

「本当に家から出ずに、Netflixやhuluを観て、誰にも会うことなくまったり過ごすことができました。」

――ちなみに、どんな作品をご覧になりましたか?

「(木村拓哉主演の)『HERO』の映画だったり、『名探偵コナン』だったり、溜まっていた録画などを観ていました」

――交流戦最終日は、仲の良い塩見選手の誕生日でしたが、今年は何をプレゼントしましたか?

「今、プレゼントを取り寄せてます。今年は財布です」

――好きな球場を教えてください

「神宮球場です。ホーム球場っていうのもありますし、ファンの方々が一緒になってユニフォームを着て、タオルをかざしてくれたり、大きな拍手だったり手拍子で応援してくれて、すごくアットホームに感じられる球場なので。ビジターだと、横浜スタジアムが好きです。打席に入った景色が、明るさだったり、見え方がすごくきれいな球場です」

――チームメイトと1日だけ入れ替わるなら、どなたですか?

「えー、難しい...僕で良いです」

――では、何にでも1日だけ入れ替われるなら?

「犬とか猫とかですかね。何も考えずにフラフラ生きたいです」

――最近、ハマっていることはありますか?

「休みの日や移動日に後輩とご飯に行くことがハマっているというか、このコロナ禍で外出が制限される中で、後輩と話すことがあまり多くないので、後輩を食事に連れて行って話しをするのが自分の中で楽しい時間にもなっていて、リフレッシュにもなります。マイブームではないですけど、自分の中で気に入ってる時間です。メンバーは決まってはないんですけど、予定が空いている選手に適当に声をかけて誘って、タイミングが合えばご飯に行こうよってなります。最近一緒に行ったのは、木澤(尚文)だったり、太田賢吾、渡邉大樹ですね」

――投手陣とも食事に行かれるんですね

「ピッチャーの後輩となると、どういう性格なのかキャラなのか、いまいちよく分からない選手がいる中で、交流を深めていかないといけないと思い食事に連れていきました」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします

「サヨナラホームランを打つことができて、本当にうれしく思います。それはやっぱり、球場に足を運んでくださるファンの方の後押しだったり、テレビの前で応援していただいてるファンの方々の応援のおかげだと思いますので、これからもチームの勝利に貢献できる1本を、1本でも多く打てるように頑張っていきます。首位とか順位を意識せずに、目の前の1戦1戦を戦って勝っていくことことで、これからどんどん成績もついてくると思いますし、順位もそれなりについてくると思います。ファンの方々にも後押ししていただいて、これからも応援していただいて、しっかりと優勝に向けて一歩一歩戦っていければと思います。応援よろしくお願いいたします!」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文=HOMINIS編集部

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