8/6(土)から22(月)にかけて、阪神甲子園球場を舞台に第104回全国高校野球選手権大会が開催される。毎年、高校球児たちが熱戦を繰り広げる夏の風物詩の楽しみ方や見どころを、大の高校野球好きである芸人・かみじょうたけしさんに独自の視点で語ってもらった。
■野球の技術を超えた選手たちの人間力に注目
甲子園の本大会だけでなく、各地方大会にも足を運んでいるという、かみじょうたけしさん。「プレー以外のところでの人間力、成長力に引かれます」と、高校野球の魅力を語ってくれた。
「グラウンドでプレーする選手たちはもちろんですが、メンバーに選ばれなかった子たちを見ていると、素直にすごいなって思えるんです。ベンチ入りできなくてもスタンドから同級生や後輩を応援している。16、17歳でこの人間力って何だろうって。野球の技術を超えた部分に引き寄せられるんです」
かみじょうさんが思い出に残る一戦も、高校生が見せる人間力にあふれた名勝負だ。
「2019年の夏の甲子園の智辯和歌山高校(和歌山)と星稜高校(石川)の試合です。星稜の投手だった奥川恭伸君(現東京ヤクルト)が、試合中に足をつりかけたんです。そんなとき、智辯和歌山の黒川史陽君(現楽天)が熱中症に効くサプリメントを星稜のショートの内山壮真君(現東京ヤクルト)に『これを奥川に飲ませてあげて。俺らも飲んでいるやつだから』って渡したそうなんです。練習試合ならまだしも、甲子園の舞台ですよ。智辯の選手からしたら、高校生ナンバーワンのピッチャーの呼び声も高かった奥川君を打って、星稜を倒すという目標もあったはず。普通ならラッキーって思ってしまうところを、敵に塩を送って、万全の奥川君を打たないと意味がないっていう強い思いに、心打たれましたね」
ほぼ全部試合を球場で観戦しているというかみじょうさんに、これから本番を迎える夏の高校野球の楽しみ方を伺った。
「地方大会の決勝戦が熱いです。勝った学校だけが甲子園への切符を手にするので、一戦に懸ける選手たちの思いがすごい。ダイジェスト版でもいいので、地方大会の決勝戦はチェックしてほしいですね。あと、ことしの春から生演奏が再開されているので、各高校の吹奏楽も見どころです。吹奏楽の演奏を聞くと、やっぱり甲子園の雰囲気が出ますよね。昨年までは録音でやっていましたが、生演奏は響きが違います。応援の力ってあるんだって実感できるはずです。また、『熱闘甲子園』などのハイライト系の番組には、選手たちのヒューマンストーリーが凝縮されているので、併せて見ると試合観戦の際の楽しみが増えると思いますよ」
かみじょう・たけし●1977年12月31日生まれ、兵庫県出身。「アメトーーク!」(テレビ朝日系)き芸人"などで人気を博す。スカパー!東北楽天ゴールデンイーグルス応援団長としても活動中。
取材・文=宮澤祐介
放送情報
第104回全国高校野球選手権大会
放送日時:2022年8月6日(土) 19:00~
チャンネル:スカイA
第104回全国高校野球選手権 地方大会 決勝戦シリーズ
放送日時:2022年8月3日(水) 19:00~
チャンネル:スカイA
「甲子園への道」一挙放送!
放送日時:2022年8月3日(水) 12:30~
チャンネル:スカイA
2022夏のプレイバック!熱闘甲子園一挙放送!!
放送日時:2022年8月27日(土) 19:00~
チャンネル:スカイA
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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