横浜DeNAベイスターズ・知野直人選手が6月度「スカパー!ファーム月間MVP賞」を受賞した。この賞は、その月のファーム公式戦を通して成績優秀な若手で飛躍が期待される選手を称えたもの。
6月、知野選手は20試合に出場し、リーグトップタイの18打点に加えて、リーグ2位の26安打、リーグ5位ではあるものの打率.342と好成績を残した。6月は6試合連続安打、8試合でマルチ安打(うち3試合で猛打賞)を記録するなど、シュアな打撃を披露した。
現在も活躍を続ける知野選手に、好調の要因からプライベートな部分までインタビューを行い、素顔に迫る。
――今回の「スカパー!ファーム月間MVP賞」受賞の感想をお願いします
「身近に僕より打ってる人がいたので、まさか自分とは思わずびっくりしています。自分が受賞すると思ってなかったので、驚きの方が大きいですね」
――周りの方からの反応はいかがでしたか?
「みんな、『おめでとう』と...コーチからもLINEがきたりとか、良い反応だったんじゃないでしょうか(笑)」
――6月はリーグトップタイの18打点と、8試合でマルチ安打など安定した成績を残されていましたが、振り返っていかがですか?
「一軍から落ちた当初はなかなか調子が上がらず、苦しんだ場面が多かったのですが、6月ちょっとしてからは、だいぶ安定してきたなと。安定感が僕の課題でもあったので、良かったかなと思います」
――バッティングが安定した好調の要因は何でしょうか?
「過去の良かった時を振り返って、何を意識していたのかとか今までの練習方法を試していたので、そこが良かったのかなと思います」
――周りの方からの指導はありましたか?
「特にはないですけど、コーチからは『またその練習始めたんだ』とか言われるようになりました」
――最近、バッティングで意識されていることは何ですか?
「悪い時は上半身で打ってしまうのが僕の悪い癖なので、しっかり下半身を使って打つことを意識してます」
――プロに入ってから、これまで印象に残っている試合を教えてください
「去年のヤクルト戦のスリーベースヒットですかね。ここを打てば追加点が、もう1点欲しいなという時に、僕がスリーベースでタイムリーあげられて、その裏にツーランホームランは打たれてしまったのですが、僕の1点が効いたのかな、チームの一員になれたのかなと初めて思えたのがその試合だったので、印象に残ってます」
――今後、対戦してみたい選手はどなたですか?
「阪神の湯浅(克己)と渡邉雄大投手です。湯浅は高校の後輩で、渡邉雄大さんは独立リーグの先輩です。一緒のチームだった方と対戦してみたいっていう気持ちがありますね」
――チーム内で仲の良い選手やアドバイスをくれる先輩はいらっしゃいますか?
「やっぱり同級生は仲が良いです。アドバイスをくれる先輩は桑さん(桑原将志)とか佐野(恵太)さんとか、基本的にみんな聞いてくれます」
――印象に残ったアドバイスはありますか?
「僕が開幕戦でミスしてしまった時に『お前が気にしてるほど周りはあんまり覚えてないぞ』って言う言葉が僕の中では印象に残ってますね。確か、佐野さんか藤田(一也)さんが言っていたかと...」
――プロ野球選手として、今後取りたいタイトルはありますか?
「プロに入る前から、トリプルスリーが獲りたいなと。山田哲人選手(ヤクルト)が目標でプロに入ってきたので、獲ってみたいなとずっと思ってます」
――小さい頃の夢は何でしたか?
「小さい頃からプロ野球選手です」
――憧れの選手はいましたか?
「小さい頃は、亀井(善行)さんだった気がします。新潟出身で田舎なので、ジャイアンツ戦しかテレビで放送されないので、ジャイアンツファンでした」
――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「僕には悪い印象がついてしまっているので、それを払拭できるように、"横浜反撃"というチームテーマがあるので、僕自身も反撃できるようにこれからも頑張るので応援よろしくお願いします!」
※「スカパー!ファーム月間MVP賞」とは?
「スカパー!ファーム月間MVP賞」は、各月度のイースタン・リーグ及びウエスタン・リーグのファーム公式戦を通して成績優秀な若手で飛躍を期待する選手を、各リーグから1名ずつNPBが選出し表彰したもの。
スカパー!は、プロ野球12球団公式戦全試合を実現するだけでなく、ファームの試合中継にも取り組み、ファームの注目選手を表彰する本賞を認知されることで、より多くのファンにプロ野球の魅力を伝え、プロ野球界発展の一助になればと考え、2017年シーズンより協賛。
文=HOMINIS編集部