7月の対局は5局だったが、すべて佐々木大地七段とのタイトル戦。20歳最後の対局は棋聖戦第4局で、見事に勝って防衛を飾った。来期は早くも永世棋聖がかかるシリーズとなる。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。
7月3日に第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局で佐々木大地七段と対戦。角換わりから佐々木の右玉に対し、新構想での動きを見せていく。佐々木も反撃してくるが、巧みな玉さばきで攻めをかわしきり、最後は大差をつけて投了に追い込んだ。これで五番勝負は2勝1敗に。
7月7、8日に伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第1局で佐々木七段と対戦。佐々木の意表の横歩取りに作戦負けとなるが、辛抱を重ねて少しずつ盛り返していく。全体的に押されていた将棋だったが、終盤戦で流れが傾いてからは一気に突き放し、たちまち投了に追い込んだ。
7月13、14日に王位戦第2局で佐々木七段と対戦。相掛かりから序盤早々に長考の応酬となるが、攻めを逆用してじわじわとリードを奪う。馬の力で盤面を制圧していくと、最後は分かりやすい一手勝ちに持ち込む。これで七番勝負を2連勝。
7月18日に棋聖戦第4局で佐々木七段と対戦。相掛かりから互いに端を攻め合う難解な将棋だったが、藤井が抜け出す。終盤は一瞬佐々木にチャンスが訪れるもののつかめず、最後は藤井が正確に一手勝ちを収めた。これでシリーズを3勝1敗とし、棋聖4連覇を果たした。
放送情報
【生放送】第71期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 挑戦者決定戦 藤井聡太竜王・名人 vs 豊島将之九段
放送日時:8月4日(金)8:45~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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