グリーンチャンネルで放送中の『競馬場の達人』。競馬をギャンブルでもあり、ロマンでもあるという視点から、30分のエンターテイメント風ドキュメンタリー番組として毎回様々なゲストの馬券勝負を追いかける。
11月23日(日)(前編)、12月7日(日)(後編)の放送回には作曲家の田中公平と声優・歌手の亜咲花が登場。今回は出演後の2人に、競馬への思いや、グリーンチャンネル30周年企画、グリーンチャンネルイメージソングの制作について話を聞いた。
――収録を終えての感想をお願いします
田中「楽しかったです。競馬は勝ち負けもありますけど、やっぱり"予想をわいわい言って楽しむ"のが一番面白いところなので。今日はテレビロケの割には、けっこう買いましたね」
亜咲花「競馬は当たっても外れても楽しいっていうのが一番素敵なポイントだと思うんです。その気持ちを忘れ ずに、これからも初心を思い出しながら楽しみたいと思います!」
――お2人での出演が決まった時のお気持ちは?
亜咲花「けっこう早い段階でお話は伺っていたので、ある程度心構えはできていたんですけど、やっぱり田中先生の"馬券の強さ"を見ると、金額も中身も強すぎて(笑)。だから今日は"足を引っ張らないように"という気持ちでした。自分のぶれない買い方を貫きたいなと思って。馬券の買い方って人それぞれなので、独自のスタイルをぶれずにやっていきたいなと思っています」
田中「テレビ的なことを考えると、大体ダメになるんですよ(笑)。だから普段の買い方を貫きたいです。でもそれでも、ちょっと金額が普段より少なくなってしまって......"普段ならこんな買い方しなかったのに"という感じで。とにかくまだ平常心じゃないですね。平常心に戻ろうと思います」
――前回ご出演されての反省や、今回の意気込みなどはいかがですか?
田中「本当に"平常心でやりたい"ですね。私の買い方は10数年前に確立していて、それからほとんど変えていません。単勝が中心です。自分のモットーは"1勝20敗で勝つ"と"トリガミは運の無駄遣い"。この2つですね。
皆さんによく言うのは、"君は当てたいのか、儲けたいのか"。"当てたい"という人が多いんですよ。当たったけど取り戻せてない――これは逆に運を無駄遣いしてるだけなんです。外れたほうが、どこかで爆発したときに全部取り返してくれる。そう信じてやってます。だから、亜咲花さんとは全く逆です(笑)」
※トリガミ=買った額に対して払い戻しが少ない状態
亜咲花「私はもう、"0よりは少し戻したい"っていうスタンスで(笑)。100%のうち70%くらいでも返ってくればいいや、みたいな馬券を買っちゃうので。確かに田中先生とは真逆ですね。
前回出演したのは、競馬を始めて1年ちょっとの頃で、買い方とか馬の見方とかも全然違っていました。当時は大好きだった馬がまだ現役で、その馬を応援する気持ちが大きかったんですけど、今回はそういうのがなく、純粋に"馬券勝負に来てます"。この2〜3年を経て、自分の中でいろいろ変わったと思うので、そこを見ていただきたいなと思います」
――田中さんは、グリーンチャンネルイメージソング『夢のバトン~Smile for you~』を作曲されていますが、普段作られる曲との違いはありますか?
田中「これは、亜咲花さんから歌詞をいただいて、それに曲をつけた形です。歌詞を見て大体イメージはわかったんですが、グリーンチャンネルカップ(レース名)の"入場曲"として使うことが決まっていたので、使用されるシーンを頭に浮かべながら書きました。入場曲って、みんな行進曲にするんですよ。でも、"これは違うぞ"と。馬ってもっと美しくないか?って思って。優雅に馬が舞っているような感じ――入場してくる馬が踊ってるぐらいの美しさを表現したかったので、あえて3/4拍子のワルツにしました。普通は絶対使わないですけど(笑)。でも好評だったのでよかったです」
――亜咲花さんは歌唱を担当されていますが、レコーディングの際に意識されたことはありますか?
亜咲花「普段はアニソンを歌っているので、よくも悪くもこの曲は"角度が違った曲"ではなかったので、特別苦労はしなかったんですけど......田中先生の曲が、いい意味ですごく難しくて(笑)」
田中「亜咲花さんの曲を全部聴いて、"全然やったことないこと"をやらせようと思ったんです」
亜咲花「私の歌を理解した上で、あえてですよ(笑)」
田中「そのほうが面白いでしょ(笑)」
亜咲花「おかげで歌手としてのスキルも上がった気がします。私、競馬で言うと"逃げる"しか知らない馬みたいな感じなんですけど(笑)、先生にご指導いただいて、"いい感じで抑えても競馬できる"ようになったというか。レコーディングでも"ここはもっとこう""メリハリをつけて"とたくさんアドバイスをいただいて。終わった後も動画を送ってくださって、"この歌手の歌い方を参考にしてみて"って。レコーディング後もずっと気にかけてくださって、本当に"師匠"みたいな存在です。今年の10月でデビュー10周年を迎えたんですけど、むしろ"ここからがスタート"という気持ちで気を引き締めていたタイミングだったので、田中先生と出会えたのは本当にいいきっかけでした。いい影響しかないです」
――この曲を通して、ファンや視聴者の方へメッセージをお願いします
田中「本当にいい曲だと思いますし、亜咲花さんも伸びやかに歌ってくれているので、末長く聴いていただけたら嬉しいですね。グリーンチャンネル30周年の記念企画ですが、今年だけじゃなく、来年・再来年と聴き続けてもらえたら。曲は固定されていても、競馬は毎回変わっていく。その感じがいいんですよね。今後も"グリーンチャンネルカップ"などで使ってもらえたら、"去年はこんな馬が出たけど、今年はこの馬です"みたいに、いろんなバトンがつながっていく。そんな流れができたらうれしいです」
亜咲花「競馬には本当にいろんな楽しみ方があると思います。競馬場の雰囲気を楽しむ人もいれば、騎手を応援する人、馬を応援する人もいる。私は全部の楽しみ方を経験してきて、"どんな楽しみ方でも競馬は面白い"という軸はブレないと思うんです。だから、競馬をやったことがない方にもぜひ聴いてほしいですし、競馬好きな方にも絶対刺さる曲だと思います。
馬が無事にレースを終える幸せとか、"いつもありがとう"という気持ち。馬券を買ううえでの騎手と馬への感謝を思い出してもらえたら嬉しいです。この曲が、そうした気持ちを少しでも伝えるきっかけになればと思います。本当に"競馬を始める前に聴いてほしい曲"です」
文=HOMINIS編集部
放送情報
競馬場の達人
放送日時:【前編】2025年11月23日(日)、【後編】2025年12月7日(日)
チャンネル:グリーンチャンネル(スカパー!)
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