服部慎一郎七段が3度目の優勝を果たした新人王戦を同じく若手の登竜門である加古川青流戦と合わせ紹介!

文化人・その他

⒞囲碁・将棋チャンネル
⒞囲碁・将棋チャンネル

将棋界の若手棋士による新人王戦は、有望な若手にとって登竜門的棋戦である。服部慎一郎七段は今回、最多タイとなる3度目の優勝を果たした。同じく秋に決勝三番勝負が行われる加古川青流戦と合わせ、この5年ほどの優勝者の顔ぶれを見てみよう。

まず、服部七段はこの5年で新人王戦3回、加古川青流戦を1回優勝している。新人王戦で3回の優勝は森内俊之九段、藤井猛九段に並ぶ最多タイだ。服部は年齢的にも今回が最後だったが、順位戦B級1組昇級により七段になっているため、年齢関係なく卒業が決まっていた。昨年度は9割を超える勝率で勝ちまくり、史上最高勝率の更新が期待されたが、年度末の失速で惜しくも届かなかった。だが、今年度に入って立ち直り、7割を大きく超える勝率で勝っている。当然ながら次は昇級戦線に加わっている順位戦でのA級昇級と、タイトル挑戦が期待される。

今期の加古川青流戦ではデビューから一年の吉池隆真四段が栄冠を手にした。2年前もまだ三段ながら決勝に進出しており、しっかり実力を付けた証明だ。今期の棋王戦は予選から勝ち上がり、豊島将之九段、佐々木勇気八段とトップ棋士を連破してベスト8へ。最後は増田康宏八段に敗れたものの、将来が期待される若手の一人だ。

上野裕寿五段は2023年の新人王戦、2024年の加古川青流戦と両棋戦を制覇。若手棋戦の2つを優勝したのは先述の服部七段の他は永瀬拓矢九段、池永天志六段のみだ。名門の井上慶太九段門下で、まだ順位戦昇級以外の目立った活躍はないが、いずれ上位進出することだろう。

かつては藤井聡太竜王・名人も優勝
かつては藤井聡太竜王・名人も優勝

⒞囲碁・将棋チャンネル

2021年の新人王戦優勝は伊藤匠二冠。藤井聡太竜王・名人から2つ目のタイトルを奪い、今や藤井のライバルとして活躍するトップ棋士だ。もちろん藤井も新人王戦では優勝(昇段が早すぎて参加は2期にとどまる)しており、この二人の活躍からも新人王戦を優勝した棋士への期待が高まる。

2023年は藤本渚七段が新人王戦、加古川青流戦とダブル決勝進出した。新人王戦は兄弟子である上野にフルセットで惜しくも敗れたが、加古川青流戦では当時三段の吉池に2連勝と貫録を見せた。早くも七段に昇段したため次の新人王戦が最後となるが、果たして有終の美を飾ることができるだろうか。

新人王戦、加古川青流戦は若手棋戦であると同時に、三段も多く出場するため、デビュー前の有望な奨励会員の将棋を見ることもできる。果たして来期は誰が活躍するか楽しみである。

文=渡部壮大

特集バナー
将棋のコラムやイベントレポートはこちら↓
この記事の全ての画像を見る

放送情報

第33期 銀河戦 決勝トーナメント 1回戦 第3局 羽生善治九段 vs 服部慎一郎七段
放送日時:2025年12月13日(土)8:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
こちら

Person

関連人物