朝日杯で羽生善治九段に並ぶ「5度目V」の快挙!藤井聡太の2月の対局を振り返る

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朝日杯は決勝でライバル対決を制し、早くも5回目の優勝となった。だが、王将戦では1勝3敗と追い込まれて、七番勝負では初のカド番を迎えている。果たしてこのピンチをしのぐことができるか。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。

2月3、4日に第74期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局で永瀬拓矢九段と対戦。後手の藤井は雁木から金を繰り出す趣向を見せるが、永瀬も準備があったようで強く迎え撃つ。うまい対応でリードを奪うと、そのまま差を広げて永瀬の快勝となった。これで七番勝負は藤井から見て1勝2敗に。

2月8日にコナミグループ杯第51期棋王戦五番勝負第1局で増田康宏八段と対戦。後手の増田が角換わりを拒否する出だしから、相掛かりとなる。中盤のねじり合いが続くが、うまく増田が手を作りペースをつかむ。的確に攻めて増田が差を広げると、藤井の最後の勝負手も落ち着いてかわされて敗戦となった。

2月11日に第19回朝日杯将棋オープン戦本戦準決勝で佐藤天彦九段と対戦。相掛かりから先手の佐藤はひねり飛車風の形になる。藤井はコンパクトに囲いから素早く仕掛けて主導権を握り、その後は暴れる佐藤の面倒を見てリードを拡大。そのまま落ち着いて押し切った。

続く決勝では伊藤匠二冠と対戦。伊藤が先手で相掛かりの乱戦模様から、一転してじっくりした展開に。先手が猛攻を掛ける展開で、早指しではまとめにくい格好に見えたが、藤井は受けの好手を連発。最後は正確に一手勝ちを収めた。朝日杯の優勝は3年ぶり5回目で、羽生善治九段と並ぶ最多に。棋戦優勝は通算13回となった。

王将戦では厳しい展開となる藤井聡太
王将戦では厳しい展開となる藤井聡太

2月17、18日に王将戦第4局で永瀬九段と対戦。角換わり腰掛け銀の研究勝負になるが、永瀬が後手ながらペースをつかむ。藤井の勝負手も正確に対応されて差が広がると、最後は落ち着いて押し切られた。これで七番勝負は1勝3敗に。第5局は3月8、9日(日、月)に行われる。

2月21日に棋王戦第2局で増田八段と対戦。矢倉の出だしから互いに中住まいのバランス形に構える。先手の増田が機敏な動きでペースをつかみ、藤井は苦労する局面が続く。だが、辛抱して差を広げずに耐えると、増田の攻めをうまく押し返して逆転。その後も玉が露出して危険な状況が続くが、藤井は正確な指し回しを続けて勝ち切った。これで五番勝負は1勝1敗に。第3局は3月1日に行われた。

第11期叡王戦は本戦準決勝で永瀬拓矢九段と対戦する。対局は3月5日。

2月22日に第75回NHK杯将棋トーナメント準決勝の豊島将之九段戦が放映。横歩取りから乱戦模様の激しい展開となる。決勝では糸谷哲郎八段─増田康宏八段戦の勝者と対戦する。

第34期銀河戦本戦ブロックの組み合わせが決定。藤井はEブロックの最終戦で登場。その前には近藤誠也八段、佐藤康光九段らが並んでいる。

文=渡部壮大

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