「すごく癒やされています」滝川クリステルが愛犬との暮らしや保護活動について語る

11月1日にアニマルプラネットでは、「犬の日！スペシャル」と題して、終日"犬"に特化した特別編成を送る。同日22時から放送する新番組「かわいいわんこ大集合」では、動物保護活動を行っている「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」で代表理事を務め、自身も愛犬家である滝川クリステルがナレーションを担当。

同番組は、新しい飼い主を探すためにコスチュームコンテストに出場する保護犬や、街で人々をハグして癒やすヒーリング犬、絵を描いてその売り上げ全額を動物関係のチャリティーに寄付する犬など、さまざまな動物のかわいい映像を紹介し、人間と犬との幸せな関係を描く。

今回、滝川にインタビューを行い、収録の感想や愛犬との生活、「クリステル・ヴィ・アンサンブル」の活動などについて語ってもらった。

番組の感想は？
「保護犬を取り上げているのですが、音楽やテンポなどで重くならないように明るいテーマとして扱っていて、こんな取り上げ方は日本の番組ではなかなかないなと感じました。ナレーションとしても、明るい感じでやらせていただきました。日本ではまだまだ浸透していないのですが、海外では保護犬は個性の一種と捉える考え方が一般的で、そんな保護犬たちの個性を生かす取り組みが伝わってきました。知らないイベントもたくさんあって、私自身勉強になりました」

印象的だった映像は？
「"ドッグダイビング"をするピットブル（アメリカン・ピット・ブル・テリア）の映像では、試合前に集中する姿が本物のボクサーみたいで、ぜひ見ていただきたいです！」

「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」の活動を教えて下さい。
「2020年を目標にアニマル・ウェルフェアに則った犬猫の殺処分をゼロに近づける「PROJECT ZERO」と、絶滅危惧種の野生動物を救い生態系を守る「PROJECT RED」という2つの柱があります。2020年を2年後に控えて今は「PROJECT ZERO」に注力していますが、現在「パネル・フォー・ライフ」（命のパネル）というプロジェクト(https://www.panel-for-life.org/)を展開し、保護犬・保護猫の情報が見られるQRコードが載せてある保護犬・保護猫の等身大パネルを商業施設やショーウィンドウなどの人目につくような場所に置いてもらっています。保護犬・保護猫を引き取るということをもっと身近に感じていただきたいという思いで、これからもどんどん輪を広げていきたいです」

活動を通して変えたいことは？
「海外だとブリーダーから譲ってもらうかペットシェルターから引き取るというのが一般的で、簡単に買えてしまうという状況は先進国では日本くらいなんです。規制が緩いためにペットたちが物のようにどんどん生産されていて、人の都合のいい時にだけ利用されているという状況を変えていければと思って活動しています」

愛犬との生活を教えてください。
「（東日本大震災で奇跡的に救出された犬を引き取ったため）性格が出来上がっている状態で引き取ったので、彼女の個性ごと引き受けるというのはパピー（子犬）のころから育てるのとは違って、大変なこともありますが私の想定する枠を大きく超えてくることもあって面白味が増しますね。性格が出来上がっているぶん、彼女に合わせなければいけない部分も多くなり、それがきっかけで自分の引き出しも増えていくんです。自分もすごく成長させてもらっています。番組でも犬たちの障がいが（個性の一つとして）当たり前のように扱われていますが、私も（愛犬の）アリスを引き取ったことを通してどんどんそういう感覚に変わってきているなと感じています。また機会があれば保護犬だったり、障がいのある子を飼いたいなと思っています」

愛犬と暮らし始めて変わったことは？
「すごく癒やされていますね。彼女が来る前はニュースを担当しており少しピリピリした表情だったのが、彼女が来てからすごく表情が柔らかくなったと言われました。また、それまでは人目もあってあまり外に出なかったのですが、散歩の他にみんなを集めてアウトドアなどに出掛けるという活動が増えました。彼女を通して出会えた人もたくさんいますし、さまざまなことが大きく変わりました」

大変なことは？
「大型犬なので、女性一人が大型犬を飼うというのはどうしても大変なことは多いですね。力の問題もありますし、もし何かあった時に抱えられないので、それは常に気をもんでいる事の一つです。ただ、大変なぶん愛おしさも増えていっていて、「大型犬を飼うと虜になる」といわれているのですが、それが分かるんですよね(笑)」

最後にファンの方へメッセージをお願いします！
「何か違うものを強みにして、それを引け目に感じずプラスに持っていくというという強さというものを、この番組を通してワンちゃんたちから教えられました。皆さんもワンちゃんを通して、人間それぞれの個性の良さというものに気付いていただけたらと思います。また、ハンディキャップという垣根を崩していくきっかけにもなると思いますので、ご覧いただいていろいろ感じていただければと思います」

文＝原田健　撮影＝中川容邦　衣装協力： トロワズィエムチャコ

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