藤井聡太が大躍進で序列1位に!2021年のタイトル戦を振り返る

2021年のタイトル戦がすべて終了。昨年初タイトルを獲得した藤井聡太が序列1位となり、本格的な藤井時代の到来と言えるだろう。8つ行われたタイトル戦を順に振り返っていく。

2021年も安定した強さを見せた渡辺明名人
2021年も安定した強さを見せた渡辺明名人

(C)囲碁・将棋チャンネル

2021年前半は渡辺明名人の強さが光った。1月から3月にかけて行われた第70期王将戦七番勝負は渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑戦。渡辺が一気の3連勝から永瀬も2勝して意地を見せたものの、第6局を渡辺が勝って4勝2敗で防衛。3連覇、通算5期目のタイトルとなった。

2月から3月にかけて行われた第46期棋王戦五番勝負は渡辺明棋王に糸谷哲郎八段が挑戦。開幕戦は挑戦者が剛腕を見せて制したものの、第2局からは渡辺が圧倒し、終わってみれば3勝1敗。棋王戦では9連覇と安定した強さを見せている。

4月から5月にかけて行われた第79期名人戦七番勝負は渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦。第1局こそ挑戦者が勝ったが、第2局からは渡辺が地力の高さを見せて4連勝。名人戦では初防衛となった。昨年の棋聖戦で初めて年下に敗れたものの、藤井以外の若手は寄せ付けず、3つの防衛戦はフルセットにも持ち込ませなかった。

6月から7月にかけて行われた第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負では藤井聡太棋聖に渡辺明名人が挑戦。昨年のリターンマッチとなった。際どい勝負が続いたが、終わってみれば藤井の3連勝。最強の挑戦者を寄せ付けず、藤井が初のタイトル防衛を決めた。

6月から8月にかけて行われたお~いお茶杯第62期王位戦七番勝負では藤井聡太王位に豊島将之竜王(当時)が挑戦。藤井は棋聖戦と並行して将棋界の頂点を挑戦者に迎える形となったが、第2局から藤井が4連勝。こちらも4勝1敗と挑戦者を寄せ付けず二冠を堅持。

7月から9月にかけて行われた第6期叡王戦五番勝負では豊島将之叡王に藤井聡太二冠が挑戦。王位戦とは立場を入れ替えての戦いとなった。互いに先手番をキープしてフルセットとなるが、第5局で先手番となった藤井が制勝。3勝2敗で叡王を奪取し、三冠目を獲得した。

9月から10月にかけて行われた第69期王座戦五番勝負では永瀬拓矢王座に木村一基九段が挑戦。ベテランの復活なるかのシリーズだったが、第1局の逆転負けから崩れず、苦しい将棋を耐えた永瀬が3勝1敗で防衛。唯一のタイトルを守り3連覇を達成した。

タイトルを防衛し、3連覇を達成した永瀬拓矢王座
タイトルを防衛し、3連覇を達成した永瀬拓矢王座

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10月から11月にかけて行われた第34期竜王戦七番勝負では豊島将之竜王に藤井聡太三冠が挑戦。両者のタイトル戦は今期3度目となった。ここは藤井の強さが光り、開幕から一気の4連勝。竜王を奪取し、史上最年少の四冠となった。

豊島将之九段
豊島将之九段

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2021年末のタイトルは藤井が竜王・王位・叡王・棋聖の四冠、渡辺が名人・棋王・王将の三冠、そして永瀬が王座となっている。年明けからの王将戦七番勝負は三冠の渡辺に四冠の藤井が挑む構図となり、将棋界の頂上決戦だ。藤井が全冠制覇へと突き進むか、渡辺、永瀬、豊島らが止めにかかるか、2022年は更なる激動の一年になりそうだ。

文=渡部壮大

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放送情報

タイトル戦 徹底解説 #1036 第6期 叡王戦 第2局 豊島将之叡王 vs 藤井聡太二冠
放送日時:2021年12月13日(月)12:00~
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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