今年度最初のタイトル戦となった叡王戦五番勝負はストレートで防衛。これでタイトル戦は負けなしで、8期目のタイトルとなった。次は棋聖戦、王位戦の防衛戦が始まる。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。
5月6日に第70期王座戦挑戦者決定トーナメントで大橋貴洸六段と対戦。大橋の矢倉に藤井は急戦。難しい形勢が続いたが、先に一分将棋に突入した。形勢が揺れ動く熱戦だったが、時間切迫の中チャンスを逃し敗戦となった。
5月15日に第7期叡王戦五番勝負第2局で出口若武六段と対戦。相掛かりから中盤、飛車で馬を追い掛ける形となって千日手が成立。藤井が先手での指し直しとなった。先後を入れ替えて再び相掛かりとなる。中盤、藤井がチャンスを見て強く踏み込み、リードしてからは巧みな指し回しで圧倒。粘りを許さず2連勝とした。
5月24日に叡王戦第3局で出口六段と対戦。相掛かりから出口の指し回しに苦しい戦いを強いられる。だが双方一分将棋の終盤戦、一瞬のチャンスをとらえて寄せ切った。これでシリーズを3連勝とし、叡王戦では初防衛を果たした。タイトル戦での連勝記録も13まで伸ばし、圧倒的な強さを見せている。
第93期ヒューリック杯棋聖戦の挑戦者は永瀬拓矢王座(7勝3敗)に決定。五番勝負は6月3日に開幕する。
お~いお茶杯第63期王位戦の挑戦者は豊島将之九段に決定。七番勝負は6月28、29日に開幕する。
第81期順位戦の組み合わせが決定。A級初参加の藤井は最年長の佐藤康光九段(1勝0敗)と初戦で対戦する。10人による総当たりで、優勝すれば名人への挑戦権を得る。
第30期銀河戦本戦はGブロック最終戦に登場する。手前には木村一基九段、久保利明九段らが控えており、勝ち上がってきた棋士と対戦し、勝てば決勝トーナメント進出だ。放映は秋の予定。
第43回将棋日本シリーズJTプロ公式戦の開催が発表。タイトルホルダーの藤井は2回戦から登場。9月23日の北海道対局で、羽生善治九段─菅井竜也八段戦の勝者と対戦する予定。
第72回NHK杯将棋トーナメントは1回戦シード、2回戦で西田拓也五段─伊藤匠五段戦の勝者と対戦する。
第48期棋王戦コナミグループ杯はタイトルホルダーのため本戦シード。2回戦から登場し、中川大輔八段(初手合)と対戦する。
第1期新銀河戦は2回戦では山根ことみ女流二段と対戦する。
第5回Abema将棋トーナメント。今年もリーダーとして登場した藤井は、森内俊之九段、藤井猛九段とベテランの2名を指名した。
文=渡部壮大
放送情報
第71期 ALSOK杯王将戦 挑戦者決定リーグ戦 藤井聡太竜王 vs 永瀬拓矢王座
放送日時:2022年6月17日(金)14:40~
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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