王位戦、3連覇を達成!タイトル獲得数が2桁に到達した藤井聡太の9月の対局を振り返る

王位3連覇を達成し、弱冠二十歳にして早くもタイトル獲得数が2桁に到達。20代ではどれだけ記録を作っていくのだろうか。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。

王位戦3連覇を果たした藤井聡太
王位戦3連覇を果たした藤井聡太

9月1日に第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントで久保利明九段と対戦。久保の四間飛車に藤井は居飛車穴熊を目指す。久保が積極的に動いてまとめにくい展開となるが、藤井は崩れず着実にリードを奪い、最後は制勝。次戦は豊島将之九段(17勝11敗)と対戦する。

9月5、6日にお~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第5局で豊島将之九段と対戦。角換わりからねじり合いとなるが、難解な中盤で遠見の角からペースをつかむ。以下も豊島の粘り強い指し回しで激戦が続いたが、崩れない指し回しを続けて制勝した。これでシリーズを4勝1敗とし防衛を達成。王位は3連覇、タイトル通算は10期となった。

9月12日に第81期A級順位戦3回戦で糸谷哲郎八段と対戦。力戦の横歩取りから長い中盤戦が続く。糸谷ワールドの前に苦戦を強いられる局面もあったが、最後は手堅く受け切って投了に追い込んだ。これで順位戦は2勝1敗と白星先行。4回戦では斎藤慎太郎八段(4勝3敗)と対戦する。

9月23日に第43回将棋日本シリーズJTプロ公式戦で羽生善治九段と対戦。藤井が先手で横歩取りとなり、中盤で激しい切り合いとなるが、攻防に的確な対応を見せて短手数で快勝。準決勝は11月6日に稲葉陽八段(4勝2敗)と対戦する。

初防衛を目指す第35期竜王戦七番勝負の挑戦者は広瀬章人八段(5勝1敗)に決定。タイトル戦では初顔合わせで、七番勝負は10月7、8日に開幕する。
 
第30期銀河戦本戦はGブロック最終戦に登場し、木村一基九段か髙見泰地七段と対戦する。放映は11月1日。
 
9月11日に第72回NHK杯将棋トーナメント2回戦で伊藤匠五段との対局が放映。相掛かりからじっくりした展開となるが、軽快な仕掛けで主導権を握る。伊藤の猛追で際どい形勢が続くが、最後は競り合いを読み切って制勝。準々決勝では佐藤天彦九段か三浦弘行九段と対戦する。
 
第1期新銀河戦は勝ち上がっており、3回戦で郷田真隆九段と対戦する。公開は10月8日。
 
SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2022はファン投票で西側1位となり、12月25日に行われる予定の東西対抗戦へ出場が決まった。
 
第2回ABEMA師弟トーナメントの開催が決定。藤井は師匠の杉本昌隆八段と組んで出場となる。

文=渡部壮大

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放送情報

藤井聡太王将出演! 幻の第6局会場から緊急独占生配信(録画) 
放送日時:2022年10月8日(土)9:00~ほか
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル

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