卯水咲流、波多野結衣という業界きってのオタ女優が、推しキャラや世界観の魅力について、メロメロになりながらトークを繰り広げます。今回のテーマは新プロジェクトの始動が話題の『コードギアス』です!
──2006年から放送され、昨年公開された映画も大いに話題に。さらに今年12月には新プロジェクトが発表されるなど、今なお絶大な人気を誇る『コードギアス』。シリーズはアニメ版『コードギアス 反逆のルルーシュ』、劇場版三部作『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ興道』、『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ叛道』、『コードギアス 反逆のルルーシュⅢ皇道』。そして、その続編にあたる劇場版『コードギアス 復活のルルーシュ』となっています。神聖ブリタニア帝国に占領された日本で、高校生のルルーシュが「ギアス」という特殊能力を得たことをきっかけに、超大国に反逆を起こしていくストーリーですね。
卯水咲流(以下、卯水):もともとルルーシュは神聖ブリタニア帝国の皇子だったんですけど、小さな頃に母を殺されたことで父である皇帝に不信感を持っているんです。そのうえ国同士の外交のコマ、人質みたいなものとして、妹と一緒に日本に住まわされることになりました。でもその1年後に、ルルーシュ兄妹のことなどお構いなしにブリタニアは日本に侵攻。焼け野原の中で、少年ルルーシュが「ブリタニアをぶっ潰す」と反逆を決意するところが、物語のスタートです。
波多野結衣(以下、波多野):物語では超能力「ギアス」が肝なんです。ギアスにはいろんな種類があって、人によって発揮する能力が違うんですけど、ルルーシュの場合は、人を操れる。相手の目を見て命令すると、相手はそれを無意識のうちに実行してしまうんです。時間を巻き戻せる人もいるし、ギアスの能力者同士の争いですね。
──誰が、いつ、どんなギアスを発動させるのかの頭脳戦も見どころなんですね。
卯水:そうそう。でも、ルルーシュは頭がいい戦略家だから、ギアスを使わなくたって、人を思うように使いこなせるんです。ギアスを使うのは、銃を向けられたりするような、本当にいざというときだけ。ギアスは限られた人しか持ってないけど、他の能力者もバンバン、ギアスを発動するわけじゃないので、インフレ化しないようにバランスが取れた設定になっています。
波多野:第1話で、ブリタニアの軍隊に銃を向けられたときにルルーシュが言ったセリフがめっちゃかっこいいんですよ!「撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだ」って叫ぶ、屈指の名シーンです。何をするにも、覚悟がある人しかやっちゃいけないなって心に刺さりました。「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様たちは...死ね!」って言ってギアスを発動させて窮地を脱するのもかっこいい。私もついつい「従います!」って言っちゃいますね。
──おおっ!波多野さんもギアス発動のポーズ!あのシーンでは、ブリタニアの軍人たちも、いっせいに銃口を自分の頭に突きつけて、「イエス、ユアハイネス!(殿下、かしこまりました!)」って叫びながら死んじゃいますもんね。ギアスの威力はすごいです。
波多野:私はルルーシュが好きすぎて、彼のギアスをかけられたい。ウチのワンちゃんの名前も、ルルってつけてる。
卯水:それでルルちゃんだったんだね!
波多野:ウチのルルちゃんは、私をメロメロにさせるギアスを持っています(笑)!
卯水:たぶん、はたちゃんはルルーシュの妹思いなところや、幼馴染のスザクとの友情を重んじる姿に惹かれるんだろうね。素顔がバレないようにルルーシュは仮面を被って「ゼロ」と名乗ってブリタニアに反逆していくんですが、無敵を頑張って演じているのもタマんないし。
波多野:TVシリーズの第2期の冒頭で、記憶を失ったルルーシュはC.C.(シーツー)っていう、ギアスを与えてくれた謎の少女に助けられるんですね。ここで見せる、よろよろした感じもまた、ヒモ男みたいでかわいいんですよ~。
──ルルーシュのセリフ回しは、ちょっとくさいと感じる人もいそうですが......。
卯水:そこ!そこが『コードギアス』の魅力です!パンチラインが多く、セリフが中二病っぽくて「ザ・オタクアニメ」って感じ。ルルーシュは記憶を取り戻して、テレビ中継で「合衆国日本」の建国を宣言するんです。そのときに言ったセリフが「日本人よ、私は帰ってきた!」ですからね。あまりの中二くささに、私はひとりで「おおー!」って喜んじゃった(笑)
波多野:「日本人よ~」も「撃っていいのは~」も、SNSを見てると使ってる人が多いですね。『コードギアス』は、オタクに受けるセリフが多いんだと思う。
卯水:オタクって名言に触れたら、ずっと使うからね。しつこいくらいに。ギアスを発動させるポーズも、みんな一度はやってるはず(笑)。私はユーフェミアというブリタニアの皇女がスザクに言った、「私を好きになりなさい。そのかわり私があなたを大好きになります」ってセリフも好き。
波多野:あー、あったねそのセリフ~。私もファンの方に言ってみたいけど、ふだんそういうこと言わないから、きっとネタだってわかってもらえなそう。
──卯水さんまで、しっかりギアスを発動してくれてありがとうございます。ところで卯水さんの推しキャラは誰ですか。
卯水:ルルーシュに最後まで寄り添ってくれる紅月カレンちゃん。ルルーシュを肯定も否定もするいい立ち位置のキャラですね。あとは中華連邦の黎星刻(リー・シンクー)と天子(てんし)がいいなって思います。武官である黎星刻と皇帝の天子の相思相愛ぶりが、少女漫画チックで尊い。天子は幼女なので、必死に黎星刻が守ろうとするんです。それに、『コードギアス』にはBL要素もあります。いろいろな人間模様が見どころですね。
波多野:そういう少女漫画っぽさや、ルルーシュのかっこよさは、『カードキャプターさくら』などの作者であるCLAMPがキャラクターデザインの原案だからだと思いますね。やっぱり女性のクリエイターが書く男の子って女子が好きになりやすいんですよね。でも、中二病くさいセリフはちゃんと男性スタッフが担当しているので、オタクの全方向に訴求できている感じがします。
──作中では国同士の戦争が描かれ、ロボット兵器も出てきますね。ロボットアニメの側面もあるんですか。
卯水:って、思うじゃないですか。ロボットアニメ好きとして言わせてもらうと、『コードギアス』はロボットアニメではございません!『機動戦士ガンダム』のようにロボットがあるから戦争が続くのではなく、ギアスがあるから戦争が続くんです。だから正確には、ギアスアニメですね。ロボットは兵器の一種として添えてあるだけ。ただ、『スーパーロボット大戦』ではすごく使いやすいんですけど(笑)。
波多野:『コードギアス』ではロボット兵器のことをナイトメアフレームって呼ぶんですけど、たしかに本筋の存在ではないんですよね。でも、めっちゃかっこいいんですよ。私はフィギュアも持ってます。これこれ!
卯水:おお、枢木スザクの乗機『ランスロット・アルビオンゼロ』ね!世界規模のスケールの大きなストーリーに加えて、ロボット要素あり、BL要素ありですからね、オタク心をくすぐる作品ですよ。
──男女かかわらず楽しめそうな作品ですね。
卯水:そうですね。14年前の作品ですが、古い感じはまったくしないし、純粋に楽しめると思います!
波多野:ルルーシュがかっこいいからぜひ見てほしい。バトルシーンも恋愛模様も楽しめます!
【プロフィール】
卯水咲流(うすいさりゅう)
1985年12月25日生まれ。2013年2月デビュー。身長169cm、B84・W59・H87
波多野結衣(はたのゆい)
1988年5月24日生まれ。2008年6月デビュー。身長163cm、B88・W59・H85
文=HOMINIS編集部
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