セクシーシーンにも挑戦！吉崎綾が悪魔にいたずらされる女子高生に

毎回、面白いと話題になる、愛媛の「たかだ引越センター」のローカルCM。2016年に公開された「グラビア篇」は、ブールサイドに立つグラビア美女がシャツのボタンに手をかけた瞬間、エアコンを持った作業員が笑顔でカメラ前に立ちはだかり、エアコン取り外し無料をアピールするという強烈なインパクトを残す。YouTubeの動画再生回数は現在では930万回を超え、出演している美女が誰なのか気になる人も続出。

話題となったこのCMに出演していたのは、モデルでタレントの吉崎綾だ。日本人の父と、フィリピンとスペインのハーフである母を持つ、福岡出身で現在23歳の彼女。身長150cmの小柄な体に、クリッとした大きな瞳が印象的な美女だ。15歳の時に福岡の天神でスカウトされ、芸能活動を開始。

「たかだ引越センター」CMで注目を浴びた後、「福岡の奇跡」というキャッチコピーで多くの雑誌でグラビアを飾り、2017年から2018年にかけては秋元康が企画を担当したオーディション番組「ラストアイドル」の1期生として活動していたこともある。

そんな彼女が、元グラビアアイドルの柳いろはと共にダブル主演を務めた映画が、2018年公開の『天使じゃないッ！』だ。『すんドめ』『教科書にないッ！』などで知られる岡田和人の同名漫画の実写化作品。いじめられっ子の童貞高校生・丘田一人(高尾勇次)に召喚されてしまった見習い悪魔セーレ(柳)が、一人前の悪魔になるため、丘田の片思いの恋を叶えようと奮闘する姿をコミカルに描く。

吉崎が演じるのは、丘田が片思いをしているあこがれのクラスメートの愛美。明るく真面目な性格で、クラスでも人気が高い存在であるため、丘田はなかなかその思いを告げることができない。本作の特徴は、セクシーなイメージシーンと映画本編が融合しているところ。グラビアなどで活躍する女性キャストが次々と出演し、ところどころで沸き起こる丘田の頭の中の妄想が、イメージビデオ的に描かれる。

物語は奥手でさえない主人公の元に、自分の願いを叶えてくれるチャンスが舞い降りる展開だが、この願いを叶えてくれるはずの悪魔が見習いのために結局、主人公自身で動かないと願いが叶わないところがユニークだ。一方で、お色気コメディーとして油断していると、意外なところで主人公のひたむきさにグッときてしまう。

女優として活躍したいという夢を持つ吉崎。「たかだ引越センター」CMを手がけた鬼才・江口カン監督の長編映画『ザ・ファブル』や、「メルカリ」のCMに出演するなど、女優として一歩ずつ着実に経験を積み重ねている。「天使じゃないッ！」で見せた体当たりの演技と豊かな感情表現で、今後さらに活躍の場を広げていくであろう彼女に注目だ。

文＝壬生智裕

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