中川梨花も感動!「特急A列車で行こう」「ななつ星in九州」の魅力

単なる移動手段ではなく、乗ること自体が目的となる観光列車は、新たな旅のスタイルとしてすっかり定着した。「特急A列車で行こう」もJR九州で人気な観光列車の1つだ。

「A列車で行こう」が走行するのは、熊本県を走る三角線。黒とゴールドに塗り分けられた2両編成の列車は、もともと四国で活躍していたキハ185系だ。JR九州で特急「ゆふ」や「九州横断特急」などに使われた後、2011年に改造された。JR九州の観光列車は「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と呼ばれ、それぞれが走る地域の歴史や風土、沿線の風景に合わせたテーマを設定。車内にもユニークな仕掛けが満載で、旅をより深く楽しめるようになっている。

「A列車で行こう」のテーマは「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」で、教会をイメージしたステンドグラスが車内を彩るほか、座席も唐草模様になっているなど、とても凝ったデザインになっている。そして最大の特徴は、「A-TRAIN BAR」と名付けられた、1号車のバーカウンターだ。ここでは、地元で採れるデコポンを使った特製ハイボールをはじめ、ドリンク類やおつまみを販売。ベンチやソファもあるので、風と波によって美しい砂紋ができる御輿来海岸など、沿線の絶景を眺めながらゆったりくつろぐことができ、旅の思い出にキーホルダーなどのオリジナルグッズも買い求められる。

そんな「A列車で行こう」が、5月2日(土)に鉄道チャンネルで放送される「旅する観光列車」#8で紹介される。案内してくれるのは、鉄道と旅が大好きな女性タレント・中川梨花。列車名にもなっているジャズの名曲が流れるホームから旅立ち、車内で駅弁を味わい、車窓を楽しむ彼女の笑顔が印象的だ。教会風の駅舎が美しい終着駅・三角で降りた後は、三角港から観光船「Vista Bonita号」でシークルーズも体験。JR九州の担当者と共に車庫へ潜入し、車両の魅力を隅々まで解説するコーナーや、熊本駅のおすすめ駅弁ランキングなど、旅に役立つ情報も。

さらに番組では豪華クルーズ列車のさきがけとして知られる「ななつ星 in 九州」も登場。ディーゼル機関車と7両の客車はロイヤルワインレッドの車体にゴールドの装飾が施され、他の列車とは全く違う重厚な雰囲気が漂う。車内には本物の木が多く使われていて、洗練されたデザインの中にもぬくもりが感じられる。展望スペースもあるラウンジカーや沿線の食材を使った食事が楽しめるダイニングカー、さらにゲストルームの内部映像もあるので、乗車した気分に浸れるに違いない。

ほかにも全国には数多くの個性豊かな観光列車が走っている。そんな沿線の絶景やグルメを堪能したり、ラグジュアリーなひとときを楽しめる観光列車を、鉄道ファンならずとも一度は体験してほしい。

文=伊原薫

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放送情報

旅する観光列車 #8
放送日時:2020年5月2日(土)23:00~
チャンネル:鉄道チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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