AKB48"リクアワ"から見える、グループを背負って立つ注目メンバー

1月19日、20日の2日間、計4公演に渡り『リクエストアワー セットリストベスト100 2018』（通称：リクアワ）が開催された。TOKYO DOME CITY HALLを舞台に毎年恒例となった本イベントも、今年で数えて11年目。AKB48グループの楽曲（今年は1078曲）から、ファンの投票によって楽曲人気ランキングを発表するのだが、毎回その年のAKB48グループにおける勢いを映し出してきた。AKB48各姉妹グループ、チーム、ユニット、メンバーによる楽曲が並ぶ中、昨年はNGT48が初のオリジナル楽曲『Maxとき315号』で1位を獲得。続けて、今年もNGT48が2ndシングル曲『世界はどこまで青空なのか？』で首位を獲得、さらにNGT48の全楽曲が100位以内にランクインするという異例の事態となった。

最終公演では、3月14日にリリースされるAKB48の51stシングル選抜メンバーがサプライズ発表。AKB48とSTU48を兼任する岡田奈々がシングル選抜としては、初のセンターに抜擢。さらに、倉野尾成美、馬嘉伶、村山彩希、太田夢莉が初の選抜入りを果たした。渡辺麻友がグループを卒業し、世代交代を強く感じさせる今のAKB48グループ。リクアワ、51stシングル選抜メンバーの2つを軸に、今後AKB48グループの中心となっていくメンバーを紹介していきたい。

AKB48グループの旗手となる岡田奈々

センターに抜擢された岡田奈々は、AKB48グループを背負って立つ中心メンバーである。2017年2月、まだメンバーが決定していないSTU48との兼任、キャプテンを任命され、グループの立ち上げに尽力。いついかなる時も、まじめ一筋な岡田は、メンバーやファンからの信頼も厚い。リクアワ開催週には、TOKYO DOME CITY HALLでソロコンサートを成功させ、ファースト写真集『飾らない宝石』（2月27日）の発売も控えている。リクアワでは15位に自身のソロ曲『コイントス』がランクイン。アンコールラストには、ニューアルバム『僕たちは、あの日の夜明けを知っている』のリード曲であり、岡田のセンター曲『靴紐の結び方』でリクアワが幕を下ろしたことも、彼女がAKB48グループの旗手であることを表している。

STU48の"入り口" 瀧野由美子

その岡田が"弟子"と寵愛するのが、STU48の瀧野由美子だ。AKB48グループに限らず、アイドルグループには"入り口"となるメンバーが多くの場合存在するが、STU48における入り口に選ばれたのが瀧野だった。デビューシングル曲『暗闇』のセンターを務め、AKB48選抜としても『11月のアンクレット』に続き、2作連続の選抜入りを果たしている。純朴で、真っ直ぐなそのキャラは、テレビ番組への出演やSHOWROOM配信にて、いかんなく発揮されている。今年のリクアワで、STU48の最高位は31位の『瀬戸内の声』だった。しかし、グループはまだまだ助走段階とも言える。6月に開催される選抜総選挙で、その真価は問われるだろう。

選抜総選挙で新星の如く現れた荻野由佳

NGT48の荻野由佳は、昨年の選抜総選挙にて、時の人となった。速報1位、開票5位という結果で、普段AKB48に関心を持たない層にまでリーチした。今年のリクアワは計27曲がランクインするという"NGT48祭り"に終わったが、一番の見ものは1位の「世界はどこまで青空なのか？」で荻野が見せた涙だった。曲中には、センターの彼女が後ろを振り返り、メンバーの表情を見渡すような場面もある。4月にはキャプテン北原里英の卒業も迫っている中で、グループが再び1位を獲ることができたのは、荻野をはじめとした彼女たちにとって大きな糧となったはずだ。

倉野尾成美、村山彩希は悲願の選抜入り

51stシングルの初選抜メンバーからは倉野尾成美、村山彩希の2名を特筆したい。倉野尾はAKB48 チーム8の主力メンバーで、昨年TDCホールでソロコンサートを開催した人物。以前から、人一倍の努力とチーム随一のパフォーマンス力が高く評価されていた中での、悲願の選抜入りだ。村山は、選抜総選挙こそ不出馬であるが、AKB48劇場出演回数において4年連続最多記録、16期生の公演をプロデュースするなど、"劇場職人"とも呼ばれるメンバー。岡田とも公私共に仲が良く、センターを支えるメンバーとして最も相応しい人物だ。

エムオンで放送される『M-ON! LIVE AKB48グループ 「AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2017 RANKING 25-1」』を楽しみながら、今後のAKB48グループの注目メンバーを見つけてみてはどうだろうか？

Writer：渡辺彰浩

※この記事はヨムミル！ONLINEの転載になります。

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