"多才&多彩"すぎる！乃木坂46・井上小百合、松村沙友理らが再び女性落語家に

乃木坂46のメンバーが2016年に出演した舞台『じょしらく弐～時かけそば～』が、6月14日(金)から3夜連続でTBSチャンネル2にて放送される。この作品は久米田康治、ヤスによる漫画「じょしらく」を原作とした舞台の第2弾。前作(舞台『じょしらく』2015年上演)と同様、川尻恵太(SUGARBOY)が脚本と演出を担当している。乃木坂46のメンバー15人が3チーム(〈チームら〉〈チームく〉〈チームご〉)に分かれ、それぞれ個性が異なるチームによるトリプルキャスト公演としてファンを魅了した。

〈チームら〉はグループ1期生の存在感がすごい。ネット配信番組「生のアイドルが好き」のMCやラジオパーソナリティーとして活躍する中田花奈、乃木坂46の初代センター・生駒里奈、舞台経験が豊富な能條愛未、モデルや声優としての顔も持つ松村沙友理ら芸達者な1期生の面々。そんな中で2期生の鈴木絢音が奮闘している。初期のころの彼女は極度に控えめで、なかなか前に出られるタイプではなかったが、最近ではシングルの選抜メンバーとして名を連ねるなど次期主力メンバーの1人と目されるほどに。その成長の糧として、この作品を経験したことも大きかったと想像できる。

〈チームく〉は乃木坂46のキャプテンを務める桜井玲香を中心に、柔らかい雰囲気を持つチームとして仕上がった。空気感は柔らかいものの、舞台作品への出演経験が多い桜井や井上小百合の演技力は折り紙付き。さらに、「乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」(2018年)にも出演した渡辺みり愛、グループ内でも1、2を争うミステリアスなキャラクターの持ち主として知られる佐々木琴子の演技も見どころだ。また、現在はアナウンサーとして活躍中の斎藤ちはるの女優姿を見られるのも面白い。

〈チームご〉は卒業後に女優として活躍している若月佑美と、グループ最年長でラジオ「オ－ルナイトニッポン」のパーソナリティーとして活躍する新内眞衣が中心になっている。この2人を筆頭に、それぞれがきっちりと独立したキャラクターを持っているのが特徴。慶応義塾大学に通う現役学生でクイズ番組などで活躍する山崎怜奈、最新シングル「Sing Out！」で選抜に復帰した2期生の北野日奈子、『+GOLD FISH』など2019年だけですでに2本の舞台作品に出演している樋口日奈と多彩だ。

女性落語家たちが楽屋で繰り広げる他愛もない会話を喜劇として描いた本作は、前作でも脚本&演出を担当した川尻が、各メンバーの個性をしっかりと生かしきっている点で唯一無二の世界観を作り上げている。また、佐々木や北野のように第1弾『じょしらく』と同じ役で出演しているメンバーもいるが、共演メンバーが変わることでその掛け合いでの魅力が一味も二味も違っている。前作を鑑賞した方は、そのあたりを踏まえて"乃木坂46×じょしらく"の魅力を味わっていただきたい。

文＝大小田真

各チームメンバー
＜チームら＞中田花奈　生駒里奈　能條愛未　松村沙友理　鈴木絢音
＜チームく＞斎藤ちはる　佐々木琴子　井上小百合　桜井玲香　渡辺みり愛
＜チームご＞新内眞衣　樋口日奈　山崎怜奈　若月佑美　北野日奈子