乃木坂46・中田花奈が見せた個性とパフォーマンス力

7月10日、乃木坂46の中田花奈がラジオのレギュラー番組「沈黙の金曜日」(FM FUJI)の中で、グループからの卒業を発表した。そんな彼女の冠番組「乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル！かなりんのトップ目とれるカナ？」が今年の1月からTBSチャンネル1で放送されている。第12回放送では、Hi-Hi・上田浩二郎、ハマカーン・神田伸一郎、どきどきキャンプ・岸学と真剣対局。これまで見事なまでの負けっぷりを披露してきたケイダッシュステージ軍団を相手に、中田は勝利を目指す。

"かなりん"の愛称で親しまれている中田は、2011年8月に乃木坂46の１期生オーディションに合格し、アイドルとして活動を始めた。小さい頃にモーニング娘。のコンサートを観に行って以来アイドルが好きで、それは乃木坂46に加入して自身がアイドルとなってからも変わっていない。2013年4月にスタートした、月1回放送の番組「生のアイドルが好き」(ニコニコ生放送)では同メンバーの松村沙友理とともにMCを担当。旬のアイドルをゲストに迎えて、トークやゲームを行う番組ということで、毎回、アイドル愛に溢れる中田が本領発揮している。

シングルではデビュー曲の「ぐるぐるカーテン」から「おいでシャンプー」「走れ！Bicycle」まで、3作連続で選抜メンバー入り。「おいでシャンプー」ではフロントメンバーとして、MVでもその存在を印象付けている。シングルで選抜入りできないことも多くなったが、2014年からアンダーメンバーによる"アンダーライブ"が始まり、中田の優れたステージパフォーマンスが多くのファンを引きつけた。小さい頃にバレエを習ったり、高校の頃にヒップホップダンスを習得したり、グループの中でもダンスのクオリティが高く、それが中田の武器でもある。努力を怠らず、常に進化・成長し、選抜常連を目指してきた中田は今年の3月にリリースされた、乃木坂46の25thシングル「しあわせの保護色」で選抜メンバーに名を連ねた。

中田がMCを務める「乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル！かなりんのトップ目とれるカナ？」は、アイドルがゲストと麻雀で真剣勝負を行う麻雀番組「トップ目とったんで！」シリーズ。3代目MCを決める特番で2代目MCの村瀬紗英(NMB48)らとの熱戦を勝ち抜け、中田自身の力で手に入れた冠番組だ。２代目を決める対戦で敗れていた中田はリベンジを果たしたことにもなった。運も含めた駆け引き勝負の麻雀の対戦はもちろん、対戦中のゲストとのトークも大きな見どころ。ラジオのレギュラーを長く務めている中田だけにトークも安定感がある。また、中田がトップ目をとれなかったときは応援に来ている乃木坂46のメンバーが罰ゲームを受けることになるが、それもこの番組の見どころとなっている。

この番組が始まったときや「しあわせの保護色」のリリース時にはまだ卒業を発表していなかったが、4期生が加入し、層の厚みを増しつつ、世代交代も進んでいる乃木坂46の中で、中田が見せた1期生の意地や強い思いがそういう結果につながったのではないだろうか。卒業する日はまだ発表されておらず、年内を目処にということだが、10月には初の写真集の発売も決定するなど、麻雀番組「乃木坂46中田花奈の麻雀ガチバトル！かなりんのトップ目とれるカナ？」を含めて、卒業までまだまだファンを楽しませてくれそうだ。

文＝田中隆信

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