乃木坂46与田祐希の表情の早替えから探る、女優としてのポテンシャル

乃木坂46・与田祐希
乃木坂46・与田祐希

乃木坂46の人気メンバーとしてグループをけん引している与田祐希。クールビューティーな雰囲気ながら、島育ちで動物に囲まれて育ったことから野性的な一面を持ち合わせているギャップが魅力的で、モデル業やバラエティーでも活躍中だ。最近では、ドラマ「日本沈没―希望のひと―」(2021年、TBS系)やドラマ「ほんとにあった怖い話 2021特別編」(2021年、フジテレビ系)に出演するなど、女優としても活動の場を広げている。

『ぐらんぶる』に出演した与田祐希
『ぐらんぶる』に出演した与田祐希

©井上堅二・吉岡公威/講談社 ©2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

そんな与田が、女優としての存在感を発揮している作品が映画『ぐらんぶる』(2020年)だろう。同作品は人気コミックを竜星涼&犬飼貴丈主演で映画化したもので、大学のダイビングサークルを舞台に主人公らの青春を描くコメディ。与田は主人公・北原伊織(竜星)の従姉妹・古手川千紗を演じている。

ひょんなことからダイビングサークルに半強制的に入会することになった伊織が同じ境遇の同級生・今村耕平(犬飼)と共に、サークルメンバーたちの独特のノリに振り回されながらも、ダイビングの魅力に惹かれていくというストーリー。与田は伊織にダイビングの魅力を伝えようとする優しい一面がある反面、伊織の下品な行動には容赦なく侮蔑の視線を送るという"ツンデレ"なキャラクターの千紗を多種多様な表情で演じ、物語の重要なエンタメ部分を担っている。

©井上堅二・吉岡公威/講談社 ©2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

最初に登場するシーンでは、伊織のこれから始まる新生活に彩りを与えるようなかわいらしい表情を見せる一方、裸で目の前に現れた伊織に向けて蔑む冷たい表情を披露。さらに、伊織がダイビングサークルに入会したことを喜んでいる表情や、目をキラキラさせながらダイビンググッズを眺める表情など、場面ごとにくるくると変化する表情はアイドル活動時では見られない女優時ならではの貴重なものだ。

しかも、それらの表情をメリハリをつけて見せているところが、作品のエンターテインメント性に大きく貢献している部分でもあり、彼女の女優としてのポテンシャルが垣間見える部分でもある。さらに、泥酔して暴れ回るシーンではツンデレの"ツン"が最高潮となっており、伊織たちをおののかせる様子は思わずクスリとさせられてしまうほどだ。

©井上堅二・吉岡公威/講談社 ©2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

この表情の早替えはストーリー展開のスピード感と相まって、要所要所で作品にスパイスを効かせてくれている。特に、与田自身が何事に対してもあまり動じないキャラクターであることを知っている乃木坂46ファンにとっては、このメリハリある表情の早替えに驚きと感心の念を抱かずにはいられないだろう。

普段のアイドル活動時では見られない与田のさまざまな表情を楽しみつつ、そのメリハリに女優としてのポテンシャルを感じてみてはいかがだろう。

文=原田健

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放送情報

ぐらんぶる
放送日時:2022年1月19日(水)19:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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