日向坂46の「一生懸命さ」「明るさ」がつなぐフィクションとノンフィクションの邂逅

6月1日(水)に7thシングル「僕なんか」をリリースする日向坂46。夢として掲げていた東京ドームでのコンサート後、初のリリースとなる同作は、彼女たちの第2章の始まりでもあり、ファンの期待値も上がっている。

日向坂46といえば、目標に向かって真っ直ぐに進む姿や一生懸命さ、明るさが魅力。「アイドルグループなら、みんな持っている特長」というお叱りを受けそうではあるが、アイドルの能力を「パフォーマンス力」「セクシーさ」「バラエティ力」etc....と項目別に挙げた時に、彼女たちの「一生懸命さ」「明るさ」は突出しており、特筆すべき魅力といえる。その魅力が作品の骨格となっているのがドラマ「声春っ!」だ。

(C)「声春っ!」製作委員会

同ドラマは、「日向坂46×声優×青春」をキーワードに、出演メンバーが声優の卵を演じ、さまざまな困難に直面しながらも「声優」という夢をかなえるまでを描いた"笑って泣ける青春ドラマ"。うまくしゃべれないというコンプレックスを抱えながらも、大好きな漫画家の作品にアニメ版の声優として参加することを夢見る主人公・日ノ輪めいこを佐々木美玲、めいこが通う声優学校の同級生・天道まなを丹生明里、子供の頃からめいこに絡んでくる幼なじみ・尼崎あまねを渡邉美穂が演じる。他にも、金村美玖、河田陽菜、高本彩花、松田好花、上村ひなの、潮紗理菜らが出演。6月1日(水)より毎週水曜にMONDO TVにて放送される。

(C)「声春っ!」製作委員会

「声優」という知っているようで知らない職業の裏側を、声優の卵たちの目線で掘り下げていくという新しさの中で、夢をかなえるための大変さやかなった時の喜び、仲間の大切さ仲間への嫉妬心からくる葛藤といった"王道のスポ根"要素を展開させており、新鮮さを感じさせながらも面白味に安定感があってエンタメ作品として大いに楽しめるストーリーなのだが、それに加えて出演メンバーの「一生懸命さ」「明るさ」が作品に息吹を注いでいる。

夢に向かってまい進する人々を描いているため、そういった要素は必要不可欠なのだが、その核となる部分に彼女たちの"それ"はこれ以上なく嵌まっており、ピュアで、芯があって、時に脆弱で、周りに流されることもあって、諦めそうになりながらも諦められず、仲間を助け、仲間に助けられ、喜びを分かち合い、嫉妬し、称え合うといった青春の構成要素の全てを、「一生懸命さ」「明るさ」を礎にして表現することによって肉厚な説得力をまとっている。

(C)「声春っ!」製作委員会

もちろん、出演メンバー全員が芝居が得意というわけではない。だが、彼女たちの「一生懸命さ」「明るさ」が足りない部分をカバーして、息づいたものに昇華させている。それはおそらく、登場人物たちの夢に対する心のベクトルと出演メンバーの仕事や境遇、目標に向かう姿勢などから生まれる心のベクトルが奇跡的にマッチしたから成された事象であろうし、"今この瞬間"でなければ表現できなかったであろう。逆に言えば、"今この瞬間"の日向坂46だからこそ表現できたといえる。

この奇跡的なフィクションとノンフィクションの邂逅を、彼女たちの芝居を通して感じてみてほしい。観れば芝居やせりふの奥にある芯の部分には確実に血が通っていることが感じられるし、心を揺さぶられること請け合いだ。

文=原田健

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放送情報

声春っ!#1
放送日時:2022年6月1日(水)23:30~
チャンネル:MONDO TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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