上白石萌音が初の日本武道館公演でファンに感謝「一生忘れられない日になりましたね」

撮影:板橋淳一

上白石萌音が1月25日に自身初となる日本武道館公演「MONE KAMISHIRAISHI 2023 at BUDOKAN」を開催した。

同ライブでは、最新アルバム『name』に収録されている「懐かしい未来」や「愛すべきブルー」などをはじめ、名前が広く世に出るきっかけとなった映画『君の名は。』(2016年)の主題歌の一つで自身もカバーリリースしていた「なんでもないや(movie ver.)」など、自身の音楽活動を振り返るセットリストで武道館に集ったファンを魅了した。

オープニングでは、会場の巨大モニターに舞台裏の上白石が映し出される演出でスタート。スタッフに誘導されながらステージに向かって歩を進める上白石を映したライブ映像に、会場のボルテージは観客の期待感に呼応するように上昇。

撮影:板橋淳一

舞台下手からカラフルなノースリーブのワンピース姿で登場した上白石は観客に手を振りながら、ステージ上からも観客の顔が見えるよう明るく調整された照明の下、にこやかな笑顔を振りまいてステージ中央に到着。1曲目となる「なんでもないや(movie ver.)」を歌唱し、美しく伸びやかな歌声で一瞬にして観客たちをうっとりとさせた。

MCでは「こんばんは、上白石萌音です。『MONE KAMISHIRAISHI 2023 at BUDOKAN』にお越しいただきまして、まことに、まことにありがとうございます」とあいさつし、「皆さん、よう来たねぇ~。本っ当によくいらっしゃいました。大変だったでしょう?寒かったでしょう?」と10年に1度といわれる大寒波の中、足を運んでくれたファンに感謝。そして、「『こんな日に限って...』って思ったりもしますが、寒波もひょこっとやって来てくれたのかな、ここに(笑)。一生忘れられない日になりましたね」と茶目っ気たっぷりなコメントで会場を沸かせた。さらに、「武道館で初めてライブをやらせていただけることになりまして、いっぱいいっぱい準備をしていろいろ考えて来たんですが、とにかく今日会えて歌えることが幸せなので、歌います!」とにっこり。

観客の拍手に合わせて「きみに」「ストーリーボード」を披露した後、上白石は「勘の良いファンの方はお気付きかもしれませんが、今日のライブはデビューのミニアルバムから、おおよそ順番通りに、時系列に歌を聴いていただくライブとなっております」と明かし、「2時間半くらいのライブを終えたら、皆さまは大方、私のことを分かっていただけるというセットリストになっておりますので、ファンとして来ていただいている方はもちろんですが、よく訳の分からないまま連れて来られた(ファンの)隣の席の方々も、大体私のことを分かっていただけるような曲順となっておりますので、ぜひ最後まで楽しんでいってください」と語って笑いを誘った。

撮影:板橋淳一

続いて、初のフルアルバム『note』に収録されている「ハッピーエンド」「白い泥」など4曲を歌ったほか、「今までやってこなかった曲を中心にメドレーにしました!」と言って、カバーアルバム『あの歌-1-』『あの歌-2-』から「世界中の誰よりきっと」「木綿のハンカチーフ」「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」など7曲をメドレーで披露。

後半は、白と黒のツートンカラーのハイネックドレスに着替えて再登場し、「私の中で音楽といったらやはり切り離せないのが演劇です。舞台が大好きで舞台に憧れてこの世界に入ってきたので、舞台の上で役として歌を歌うというのが私の人生の中ですごく大切なのですが、ちょっとここからは(出演した作品の楽曲を)何曲かお届けしたいと思います」と告白し、2019年上演の音楽劇「組曲虐殺」から「豊多摩の低い月」や2022年上演の舞台「千と千尋の神隠し」の原作映画主題歌「いつも何度でも」などを熱唱。

そんな中、ミュージカル作品で上白石と多数共演している井上芳雄がサプライズ登場する一幕も。共演作品の楽曲を披露するほか、2人は丁々発止のやり取りでトークを展開して爆笑をさらった。

撮影:板橋淳一

その後、「スピン」「君の名前」、最後は「懐かしい未来」を歌唱。「皆さん今日は本当にありがとうございました。また会いましょう。元気でね」と感謝を伝え、24曲にわたるライブ本編の幕を下ろした。

文=原田健

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放送情報

M-ON! LIVE 上白石萌音 「MONE KAMISHIRAISHI 2023 at BUDOKAN」
放送日時:2023年2月4日(土)20:30~
チャンネル:MUSIC ON! TV(エムオン!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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