純烈や真田ナオキ、新浜レオンら総勢27人が集結！ 番組プロデューサーが推す「演歌男子。」10周年特番の見どころは「RPGのような冒険ストーリー」

演歌界の層が厚くなり"演歌男子"という言葉もすっかり世の中に定着した。その言葉が生まれるきっかけとなったのが、歌謡ポップスチャンネルのオリジナル番組「演歌男子。」だ。そんな「演歌男子。」も2024年1月で放送10周年。そこで、番組の立ち上げから関わってきた石田翼プロデューサーに、「演歌男子。」の魅力とともに、1月20日(土)と27日(土)の2日間にわたって放送される10周年記念特番「演歌男子。10周年～昭和歌謡を歌う伝説の勇者たちとクリスタルの秘宝～」の見どころを語ってもらった。

■若手演歌歌手の素顔が見られる番組を作りたい

演歌・歌謡界で活躍する若手男性歌手のトークバラエティ番組「演歌男子。」。歌だけでなく、端正なルックスやユニークなキャラクターなど、男性歌手の魅力や長所を引き出す番組として、特に女性視聴者からの人気が高く、ついに10周年という大きな節目を迎えた。

「歌を届けるということに関しては、地上波をはじめ、たくさんの歌番組があってそこで披露することができます。CDジャケットに載っている写真だったり歌声などは知っていても、それ以外の素顔の部分は案外知らないことが多いんじゃないかなと思いました。そこで、彼らの素顔が見られる番組を作ってみたいと思ったのが、『演歌男子。』が生まれるきっかけになりました。皆さん、もちろん歌唱力が高いので歌もお聴かせしたいのですが、この番組としてはキャラクター優先でと考えています」

■番組スタート時はゲスト３人によるトークセッションがメイン

放送開始から10年。番組の内容も臨機応変に、時代の流れに合わせて変わっていったという。

「スタートした当初は、ゲストとして３人を招き、その３人で自由にトークをしてもらうというのがメインでした。歌番組やイベントライブでの共演経験があったとしても、ゲスト同士がおしゃべりをする機会というのは実はそれほど多くありません。なので、この番組に来ていただき、思う存分しゃべっていただいて。３人で話すからこそ、素の部分だったり、普段は見えていなかった一面が見えたりして、それぞれがそれぞれの魅力を引き出し、あまり語られなかったエピソードもたくさん聞かせてもらいました。そこからもっとファン視点で新しい一面を見せたいと思い、プレゼンや占い、運動会や仮装など、よりバラエティ感の強い番組になっていきました」

■若手演歌歌手の登竜門的番組に成長

毎年、多くの歌手がデビューしており、「演歌男子。」の出演者もどんどん増えていった。この番組が生まれた10年前も若手歌手の台頭が目覚ましかったが、それからの10年で新顔はさらに増え、初期の頃から出演していた歌手たちも番組で見せたキャラクターがウケてブレークし、大きく羽ばたいていった。

「おかげさまで"若手演歌歌手の登竜門"と呼ばれることも多くなりました。歌手のファンの方たちがそういうふうに認識してくださっていて、この番組への出演が決まると『おめでとう！』とか『呼んでもらえてよかったね』というお祝いのコメントを送られたりしています」

■純烈など、番組と一緒に成長していった歌手も多数

この番組を盛り上げてくれた功労者も多いが、その中の一組として"純烈"を挙げることができる。

「番組が始まってから10年なので、番組も成長したと思いますし、出演してくださる歌手の方々もどんどん人気が高まっていったりしています。純烈の皆さんやパク・ジュニョンさん、はやぶささんらが番組を大きくしてくれました。純烈さんに関しては、まだこの番組の企画も立ち上がっていない頃、私が見に行った舞台のイベントに純烈さんが出演されていたんです。その翌日に純烈さんがデビューするという日で、その告知をされていたので印象に残っていました。この番組が始まった頃、そのことを思い出して何だか縁を感じ、『演歌男子。』に出てもらいたいなと思ってオファーしたのが最初でした。そういうふうにして出ていただいているうちにブレークし、今やNHK紅白歌合戦の常連になっていますよね」

■10周年特別番組で初のロケを実施。ゲーム感覚で楽しめる番組に

1月20日(土)に前編、27日(土)に後編として放送されるのが、10周年記念特別番組「演歌男子。10周年〜昭和歌謡を歌う伝説の勇者たちとクリスタルの秘宝〜」。10周年を祝うべく総勢27人もの出演者が集結。

松原健之、三山ひろし、純烈の3組が"仕掛け人"として前後編共通でVTR出演し、前編にはパク・ジュニョン、松尾雄史、徳永ゆうき、松阪ゆうき、三丘翔太、真田ナオキ、青山新、平松賢人、木村徹二、岡本幸太、後編にははやぶさ、伊達悠太、一条貫太、二見颯一、新浜レオン、東京力車、彩青、原田波人が出演する。番組の常連だけでなく、平松賢人、木村徹二、岡本幸太のように今回が初登場の歌手もいる。

「今回、この番組では初めてロケを行いました。サブタイトルに"勇者"という言葉を使っているとおり、RPGのような冒険が繰り広げられる内容になります。仕掛け人の3組がVTR出演し、ヒントや指令を出して、他の出演者たちが4つのグループに分かれて宝箱を探します。最終的には"10周年クリスタル"という秘宝を見つけるストーリーなので、ゲームを見るような感覚で楽しんでもらいたいと思っています」

いしだ・つばさ●2014年1月の番組開始当初から「演歌男子。」のプロデューサーを務める。その他、「三山ひろしの学芸のすゝめ」なども担当。

取材・文＝田中隆信

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